モテ審判は握手で足止め

ユーロ決勝。レーマンさんがグランデー!になって何度もナイスブロックしたり、ウッカリせっかちさんになってトーレスに絶妙シュート決められたり、PA内ギリギリでキャッチしたり、そんな激しいアップダウン楽しませていただきました。表彰式の時、すごーくうらめしそうな彼のアップ顔撮るなんて、イジワル&ナイスなカメラだ。

ロゼッティさんはそのレーマンのハンド疑惑をスルーした他にも、セルヒオ・ラモスのPA内脇腹か手か?ブロックとか、シルバのポドルスキーへの頭突きも見なかったことにしたせいで、試合後は(おそらくドイツサポーターから)盛大にブーイングを浴びておりました。ポドルスキーがラテンな人なら、頭に髪の毛が当たっただけでも、3秒くらい時間差であっても堂々と2メートルくらいふっ飛んで痛がっただろうに。

スペインリードした後は、ドイツが同点にしてさらにおもしろいことになればーと願っていたので、残り時間が少なくなるとうま〜く倒れてマイボールにして時間稼ぎをするスペインのファウルは『そこは、なーがーしーてーロゼッティ〜』とテレビの前でブーブー言ってましたw あの時間にドイツ怒濤の攻めが見たかったなあ。

案の定、レーマンはロゼッティ審判を「傲慢なジャッジ」と批判。しかしお国の首相は、そのロゼッティさんとなにやら長く話し込んでいましたよ〜と思っていたら、こんな事を言ってた…という記事が。また読唇術でも使ったんかいっ!ていう怪しげで、非常にイタリアン身びいきが激しい記事です(笑)

080701a.jpg

メルケルとロゼッティに関する全て
首相:「権威的ではなく、注意をほどこしていた」。審判:「2つの偉大なチーム」

アンジェラ・メルケルとロベルト・ロゼッティはいったい何を話していたのか? そしてそれは何語で? 多くの人々が私に聞き、サイト内では質問に悩まされた。なぜなら、厳粛なセレモニーにおいて、あのシーンは普通ではなかったからだ。我々は逐一そこで語られたことを明らかにできる立場にいる。ロベルト・ロゼッティはそれを安心して放置する。賞讃される決勝を享受し、母ルチアーナの健康状態をひどく心配するこの時期において、とるものもとりあえず。チューリッヒへスーツケースを取りに帰った後、胸がはりさけそうになりなりながら、彼女がいる(故郷の)トリノへと向かった。

抱擁と握手 ブーイングの決勝。スペインはドイツを倒し、すばらしいいつもの彼ららしく、ロゼッティと副審のグリゼッリとカルカーニョはピッチ中央へ行く。するとその挨拶の場面ですでに通常ならざることが起きる:22人全員に(ヒートアップしないように)注意を与えるためにドイツキャプテンのバラックと共に試合中にイエローを出されていたスペインキャプテンのカシージャスは審判を抱擁して、審判はそれに微笑み返した。その次は観客席にてそれは起こった:UEFA会長プラティニからのメダル授与、そして握手:次はスペイン国王ファン・カルロス、FIFA会長ブラッター、スペイン首相ザパテロ、ドイツ首相メルケル。しかし彼女は手を長く離さず、こう語りかけた、英語で…。

メルケル:「シニョール・ロゼッティ、あなたと知り合えて本当にうれしい」

ロゼッティ(思いもよらなかったので驚いて):「私こそとてもうれしく光栄です、シニョーラ・アンジェラ」

メルケル:「とてもすばらしいジャッジでした。気をくばる事をよくご存知です。権威的ではなく、そこにはリスペクトがありました」

ロゼッティ:「おほめの言葉、本当にうれしいです。私やアシスタント、そしてその賞讃が本当に値するべきイタリア審判たちにとって、重要なことと思います」

メルケル(腕を広げ):「試合はすばらしかった。ドイツは勝てなかったことは残念ですが。でもすばらしかった」

ロゼッティ(彼も腕を広げ):「サッカーとはこういうものです…。決勝に進んだのは2つの偉大なチームです」

メルケル:「また個人的にお会いしたいですね。そうでなければテレビで見ます。審判の方とこういう風に知り合うなんて驚きです」

ロゼッティ:「あなたとドイツ、それにスペイン、両チーム、それぞれのお国に祝辞を」

その間、ザパテロや近くの人々は興味をそそられて、それを聞いていた。

AIA(イタリア審判協会)のグッソーニは幸せに浸っている:「審判のクオリティに対して、皆がアベーテ(イタリアサッカー協会会長)、コッリーナ、私に賛辞を述べた。今は(カルチョポリで崩壊した審判界の)再生を続けている。ファリーナ審判の除外? 50%以上だろうね…」

ANTONELLO CAPONE

(Gazzetta dello Sport 08/07/01 第18面)

ロゼッティさんのお母さん、お大事に…。ただいま、表彰式を見直してみましたよ。メルケル首相、力いっぱい手をぶん回す勢いで握手してるけど、記事みたいにたくさん話してるかなあ〜?w ただ、確かにブラッター氏他、回りの反応は「なんだなんだ?」って顔だ。

ユーロ、最初は各チームの特長が良くわからなかったんだけど、試合が進むにつれそれぞれのチームの顔がはっきりしてきて楽しかったです。そしてそれぞれの国の昔から変わらない所、変わってきている所なんかもわかってくると、さらに楽しい。これにアフリカ、南米、そしてアジアが加わった2年後W杯はやっぱり楽しみだ。南アフリカの情勢によっては開催地が変わるかもしれないというブラッター氏の発言があったのが気がかりですが。

で、ちょっと前の記事ですが、『サッカーの戦術で見えちゃった国民性の違い』っていうおかしかった。いきなりレーマンさんだしw(だよね?)

イタリアは『タイトで鉄のディフェンス、中盤のアイデアに乏しく、ストライカーへパス…そして…ペナルティ』。最後のスペイン戦ではピルロなしで、まさにこのクラシカルなイタリアに戻ってしまってましたねえ。今大会スペインが優勝できたのは、試合中にシエスタしなくなったからなのか! マジメな話、楽しく華麗なパス回ししながら、いざ得点に結びついた時の中盤から前線への展開は、今までのスペインらしくなく早く、かつパスレンジが長い気がしました。ああ、それミランに欲しいんですけど。


Tags:

ピッチの美しき石ころ

いよいよユーロ決勝ですが、トルコかロシア、どちらかでも上がってきてくれればなあ〜な結果になったので、ガックリ気が抜けてる決勝戦です。ベンチがGKだけになったけど、残った全員でがんばるトルコなんていう決勝も見たかったなあ。もうこうなったら、美形審判ロゼッティさんの勇姿でも楽しみに見たい所存。レーマンさんも(元ミラン選手として)最後くらい大ネタふっておくれ。

ロゼッティ主審の記者会見映像はこちら

080629a.jpg

ロゼッティ:「誇るべきイタリアンスタイル」
「しばしば異議を申し立てられたランクのリベンジのようには思っていない:イタリア審判全体への評価を証明するものだ」

ウィーン発 ロベルト・ロゼッティはプレッシャーに押しつぶされた顔をあらわにしたことはない:どんな時でも陽気なイタリアンな表情でいて、それはこのユーロで他にはそうたくさんは見られないものだ。「緊張はしている。でもイタリアを代表しているという誇りの方が上回るからね。このような重要な大会を(初戦で)開け、(決勝で)閉めることはそう何度もあることではない。でもこれをしばしば異議を申し立てられたランクのリベンジのようには思っていない:これはイタリア審判全体への評価を証明するものだ。E quando dico tutti penso anche a quelli che spesso vivono situazioni complicate sui campetti di periferia」

透明性 今、ロゼッティと彼のアシスタント、グリゼッリとカルカーニョは共に仕事をし、UEFAから選ばれることになったその透明なスタイルをずっと貫いている。「私のジャッジが正しいと話したり説明したりする考えに対しては、一度も何も持ったことはない」と、この決勝の審判は言う。しかしイタリアのランク全てのスタイルを変えることは彼には無理だ。それに例えば、アジアの記者が強調するように、ピッチでビデオ判定が使われたとしたら、彼がジャッジを決めることはできないだろう。「我々はピッチの中で指揮しなければならない。そしてピッチの外から見えるのは、また別の試合だ。ビデオテレビとの比較は試合スタートを遅らせる。なぜなら我々はテレビで映ったものは見ないのだから」。ロゼッティの選手たちへの態度は好ましく、尊敬あるもので、攻撃的ではない。「ひどい干渉のない、礼儀正しいユーロ。ファールの結果をいかに選手に念押しするか、そういう時、私は誠実さが重要な事だと信じている。この決勝の主役たちは英雄たちであり、象徴だ。彼らはすばらしくふるまわなくてはならない」。彼はそう言う。彼はただ審判として、そうふるまうだろう。

将来 しかしユーロ決勝前に審判は何をするのだろうか? ロゼッティに聞いたことは全て納得いくものだ。それは練習して、勉強すること。ロゼッティにはここまで到達する計画はなかった。しかしとにかくこうなったのだ。「なぜならカルチョと審判は私の情熱だからね。審判をすることは私の人生の重要な部分で、みんなにすすめる仕事だよ:この仕事は大人にしてくれる」。カルチョは彼にとって終わらない情熱であり、2006年W杯を開始させ、決勝を審判し、引退したElizondoの例を出した際には、ロゼッティは笑った。「Ah no、私はまだ続けるつもりだ」。そして陽気なイタリアンとして微笑んで言う。少なくとも彼は。

ALESSANDRA BOCCI

(Gazzetta dello Sport 08/06/29 第8面)

確かに画面がアップになって、ロゼッティさんの歯磨き広告みたいにピッカピカー!な笑顔が映る時以外は、目立たず透明になっている印象。これが良い審判ですよね。路傍の石ころ。しかもイタリア産は観賞にも耐えうる美しさ(笑) でもウィファルシのPA内ハンドを見逃した!ってんで、スイスメディアはまだ根に持ってるみたいで、「あいつが決勝の審判ありえない!」と。どっちかといえば流れ読まないでキッチリファール取るタイプだけに、目立ったかもしれない。

よく論争になるこういうファールの見逃しって、ロゼッティさんも言ってるけど、ピッチ内で見える試合と、テレビで見える試合には違いがあるってことで、ピッチ上の判断を優先するのはしょうがないと私は思うんだけどな。ボールがゴールに入ったかどうかは、ボール内にチップを入れることで、試合を止めないで正確な判断ができるから機械導入は良いと思うんだけど。ゆるぎのない正確さを追求していくと、本来遊びであるスポーツがギスギスして、どんどんおもしろくなくなっていく気がするのです。時々ゆるくたっていいじゃない。

Gazzettaはロゼッティさんの奥さんにもインタビュー。ただのノロケ話かも。

まさに今日は結婚記念日
ディレッタ夫人:「スタジアムで彼を応援します」

起床したらすぐにウィーンへのフライト:ディレッタ・ロゼッティは今晩、夫の応援をしにスタジアムへ行く。最初の試合、バーゼルのスイス×チェコ戦を支えた後、ロゼッティ夫人は決勝を欠くことはできないだろう。こうして8才のカミッラの手を取った。幼い娘は興奮してこう言った:「私たちはまたパパに会いに行くの」。

—どんな風に感じておられますか?

「とてもうれしいです。待ちきれません。それに私たちにとって、とにかく特別な日なんです」

—どうしてですか?

「私たちはまさに12年前の6月29日に結婚したんです。運命のマジックですね」

—審判の妻でいることは難しいですか?

「ある見方からすればイエスですね。彼はたびたび家から離れていますし、私は一人で多くの責任を負わなくてはなりませんから。でも彼はそれ以外はいつも家に居てくれますし、家に帰った時は素敵なパパでもあるんです。彼は実用的なことをしてくれる人で、それにカミッラと宿題をする時は厳しくもあります:彼女にイエローカードとレッドカードを出すんです(笑)」

—一日に何回くらい連絡しますか?

「SMSと電話で10回。それとインターネットが悪くなければ、彼に写真をアップロードします。le feste dell’anno scolastico e lo tengo al corrente di tutto」

—彼と知り合った時、彼はすぐにあなたを自分が審判する試合へ連れていったとか…

「ロベルトは誠実で、表裏なく、明るい人間です:私たちが一緒に過ごして行く人生とはどんなものかをすぐにわかって欲しかったんだと思います。その時わたしは審判とはどういうものか全く知りませんでした…。とても魅かれて、試合を山ほど見ました。私は今でも魅了されていますが、残念ながら(と、微笑んで)彼は他のところにも連れて行くんです」

—あなたの旦那さんのクオリティとは?

「彼はとても心が広い、他の人を助けるのがとても好きです」

—欠点は?

「整理整頓がヘタですね。それに怒りっぽい」

—嫉妬深い?

「ええ、でも大げさじゃないですよ。それは彼も」

—彼がくれた一番すばらしい贈り物は?

「3年前、フェデリーカが生まれた時の指輪です」

—あなたの小さな娘さんたちは、テレビでお父さんを見るとどういった反応を?

「彼が最初に画面に映るのを、彼女たちは試合前から待っています:そしてそうなると、テレビにキスをして、それから試合が始まります」

—なにかゲンかつぎはありますか?

「ええ。試合前に私たちみんなで彼に電話をして、『In bocca al lupo!(がんばって!)』と叫びます。そうすると彼は『Crepi!(大丈夫!)』と答えます。連絡がとれなかった時は、SMSを送ります」

—今夜は心配してますか?

「ええ。テレビの前でなら(解説があるので)、ロベルトの審判が良いのか悪いのかわかりますから。私はサッカーのことを全く知らないので、今夜のような観客席からではわかりませんので。質問し続けると思いますよ『何か起きているの?』って。幸い、私にメッセージを送って、全て教えてくれる友人がいます…」

そしてそれが終われば、共に夕食を取る。そして予定されたバカンス。最後の瞬間:あなたは審判の妻、それともそうではない?

GABRIELLA MANCINI

(Gazzetta dello Sport 08/06/29 第8面)

ロゼッティさんの娘になって、イエローカード出されたい(笑) 2つとも記事書いてるのが女性記者なところはさすがモテ男。

モテ男といえば、無事ファースト・カテゴリーの監督ライセンスを卒業することとなったビリー。最終口頭試験が女性博士相手だったなんて読むと、最後にウインクでも一発したんじゃないだろうなと思ったりするw なにはともあれおめでとうです! 来季のチームが楽しみ。


Tags:

EURO:スペイン×イタリア

080623c.jpg

試合始まってからずうっとこれはイタリアの試合!しかも、ものすごいクラシックなイタリアの勝ちパターンの試合だー!って思ってたのになあ……。すぐにDFラインまで引くんじゃなくて中盤でも一度プレッシャーかけに行って積極的に守り、隙あらば時々スペインの背筋をゾっとさせるシンプルな攻撃。ドナドーニの交代も、今大会初めて(笑)おおっ納得!って感じだったのに。PKの勝負になっちゃったら、もうどうなるかわからないですもんねえ。早いカウンターが決められなかったのが、今大会通して痛かったかも。

スペインは前半はゴール前まで入っていけないから、遠目からミドル打つしかない。後半は中盤の構成が変わったからか、きわどいパスが通るようになるけれど、イタリアが最後のところを割らせない。この展開にはキス魔のブッフォンになだめられてたトーレスやビジャなど、時間が経つにつれて何人かのスペイン選手は思うように攻められなくてイライラし始めていたのに。もしかしてイニエスタ、チャビ、トーレスを下げるというアラゴーネスの大胆交代でエリア内に入れるようになり、イライラが全体の隙として伝播するのを防いだのか…。明らかに前半より後半の方が、ゴール前の白のユニフォームの間に赤が点在するようにはなっていましたが。

それでもPK戦前までどちらか一方が気持ちや勢いの点で有利だというような気配はなかったし、プレイ内容でも全くの互角の戦いではありました。これはもう、全てのジンクスを消し去るような、今までとはひと味違うスペインの心と体の強さがあったってことで、賞讃するしかないかなあ…。

アンブロさんは特に前半、エリア内に侵入するトーレス&ビジャをハードに止め、俺たち破るのは簡単じゃねえっ!てガツンと行ってた。彼のユーロでのプレイはずっと良かったと思うな。ザンブロさんはちょっと振り回され気味の前半だったけど、後半は挽回。カッサーノはせっかくの他人を活かすおしゃれなプレイが、あと一息回りと合わなかったなあ。それだけに、パスではなく強引にひとりで行くところがもっとあっても良かったかもしれない。次はもっと予選から出て、タイミングが合うといいね。

キエッリーニはパヌッチさんのカバーで目覚めたのか(笑)、いやいや彼もカンナバーロの件で期するものもあったんでしょう。乱暴なプレイがなくなって、ものすごく強くて良いCBに変身してしまった!来季のユーベが恐い〜。カモラネージはよく動き、PKでもふてぶてしくからかうようなキック。今は味方だからあれには惚れそうになったけど(笑)、やっぱりユーベの時は恐い。そしてトーニ! 彼にはPK蹴ってゴールを決めて、ノーゴールの呪いを解かれて欲しかったんだけど、おあずけですか。ヒゲはどうするんだ、ヒゲは!

みんなになぐさめられてたディ・ナターレ、たぶんデ・ロッシも、そして泣いていたピルロのやりきれない気持ちを思うと、くーって来たけど、いろんな負の要素がありながら、よくここまでやったよアッズーリって思います。お疲れさんでした!


Tags:

ヒゲは伸びるのか

ゴールが来なくて悩めるトーニさんのために、ありとあらゆることをするみなさん。

080623b.jpg
↑やさしい仲間たちがトーニの耳のツボを刺激。

ガットゥーゾ:「今日俺たちは練習ん時に、トーニのヤツを囲んで動けなくして、耳をひっぱたいてやった。ほら、あいつ、ゴールした後、耳んとこで手をヒラヒラさせるだろ? でさ、今ゴールできないのは耳の調子が悪いからかもしんねえから、指ではじいて指圧してやったんだ」

ザンブロッタ:「これが効くといいんだけどね」

ブッフォン:「もしヤツがゴールしたからって剃っちゃだめだ、Zaccarelli(78年大会のアッズーリDF)くらいのヒゲを生やさせてやるね」

トーニのお父さん、ジャンカルロ:「ワールドカップ中に我々がした事をまた繰り返したいと思います。私の息子のアンドレアは友だちと一緒に出発して、プラーターの試合を観戦するでしょう。アンドレアは2006年にも幸運をもたらしたんです。一方、私と妻は別々の席で試合を見ていて、そしてゴールした時、抱き合うために通路で互いを探しました。スペインでも私たちは別々の席です。また通路で会えることを祈っています。そう願うのは、もしゴールしたら彼はあのヒゲを剃るだろうからでもあります。あれは気に食わん。私は一度もヒゲなんか生やしたことはありません」

(Gazzetta dello Sport 08/06/22 第3面)

080622c.jpg
↑まだまだなさけない感じのもやしヒゲ。

トーニはバイエルンのチームメイト、クローゼへ「僕の最良の友だち、ボールとケンカ中なんだ〜」なんてSMSを送ったようです。

同じくバイエルン仲間のポドルスキーからも激励の言葉。

—クローゼは得点王はトーニに賭けていました。あなたは?

「僕は誰にも賭けてないよ。でもトーニにしようかな。フランス戦を見たけど、いつもなら目をつぶってたって入れるシュートを何回か失敗していた。今度はブロックされないことを祈るよ」

—連絡は?

「ない。ゴールしてないのが重荷になってるから、SMSを送らないんじゃないかな。それに僕らが活躍してるのは見てるだろうし。冗談だよ。で、彼がヒゲを伸ばしてるってほんと?」

—ええ、幸運のために。

「うわあ、もしゴールしたらヒゲを剃るって決めてるんなら、ぼーぼーヒゲにまで伸びるかもな。ヤツが足元まで伸びたヒゲづらでバイエルンに戻ってきたらイヤだな」

—イタリアとスペイン、どちらが先に進んで欲しいですか?

「同じくらい。俺たちはすでに準決勝に進んでるし、優勝トロフィーを狙ってるから」

(Gazzetta dello Sport 08/06/22 第18面)

ぜんぜん激励になってませんでしたw

こんだけみんなに心配されてるんだから、今夜こそボールがゴールマウスに入って欲しい…とは思うものの、イタリア勝ったけど、ルカちゃんまだヒゲを伸ばさなきゃならん事態!みんなでまたルカちゃんをイジるのは続く…みたいな展開もまた楽し。

ちなみにGazzetta.itで『トーニのヒゲアリ、ナシ、どっちが好み?』なんてアンケートもあったりして。結果はこのとおり圧倒的にナシ!

080623a.jpg


Tags:

おいしいスペイン×イタリア

そういえば、「3-2で勝つ!」なんて楽しそうな予想をしてくれたスペインのサパテロ首相。じゃあ、イタリアのベルル首相はそれに対してなんか答えないのかなあーって記事を探していたら、ありましたありました。ベル様ウォッチャーとしては逃さずメモメモ。

まずはフランス戦後で、ご機嫌のコメント。

ベルルスコーニ
「フランス料理と共に、リーダーのアンドレアを再び見ることができた」

ウィーン発 「でかした試合だ! ミランでのように、リーダーたる最良のピルロを再び見ることができた。スペイン戦に出られなくて残念だ」。これが火曜日に自分のローマの邸宅でイタリアのフランス戦勝利を応援して情熱を傾けたシルヴィオ・ベルルスコーニの言葉だ。

外交関係の責任者ヴァレンティノ・ヴァレンティンと料理人ミケーレと一緒に、一方では仕事の書類に目を向け、一方ではテレビの画面に目を向け、ベルルスコーニは新たなミラニスタであるザンブロッタの仕事ぶりも興味深く見守った。

(Gazzetta dello Sport 08/06/20 第6面)

イタリア首相じゃなくて、これはミラン会長としての発言ですね(笑) ザンブロさん、ルーマニア戦のミスには肝を冷やしたかも。で、イタリア首相としてサパテロ発言に返したのはこんなコメント。

ベルルスコーニ:「予想は何もしない」

ユーロ首脳会議にて、シルヴィオ・ベルルスコーニはサパテロに返答しない:「私はこういう試合の最終結果はピッチの中にどんな力が働くのかは、幸運の女神が司ると思っている。それゆえ予想をたてたり、からかったりしないのだ」

(Gazzetta dello Sport 08/06/21 第10面)

なんとも食えないオヤジだ。

料理の話題といえば、アッズーリの食事メニューについての記事も。

アッズーリのメニュー
料理人:「トマトのパスタと舌ビラメのフィレ」

アッズーリのための朝食と昼食は、部屋で簡素にウィーンスタイルで供せられる。料理人Claudio Silvestri、宣伝したいものは? 「パエーリアとサングリア!」と彼は一気に叫ぶ。「いやあ、まじめに取らないで、冗談だよ」。ドナドーニの選手たちのためには朝と昼にクラシックなメニューが出されている。「朝食はフルーツ、ミルク、パン、ヌテッラ。それから昼食にはフレッシュトマトのパスタ、ポテトケーキ、蒸した舌ビラメのフィレです」。ヨーグルト風味のものや、バターのかわりにオリーブオイルを使ったシェフオリジナルの様々なケーキも欠かせない。より軽く、しかし美味しく、消化が良いもの。アッズーリから特別注文は? Silvestriと室長Andrea Giovanniniは、選手が家にいるように感じてもらうためにあらゆることをする。そして、コーヒーとカップッチーノを入れる機械をイタリアから運んで来ている。

(Gazzetta dello Sport 08/06/22 第12面)

本大会前の記事には、アッズーリ付きのシェフの話としてこんなのもありました。

「カンナバーロは夕食にピッツァを頼むので、一週間に一回は作らなくてはならない。お菓子はヨーグルト味やバターをオリーブオイルで置き換えたリンゴのケーキや、部屋に持ち帰るチョコレートクッキーもすごく求められる。これにはデ・ロッシとガットゥーゾが夢中だ。ガットゥーゾはいつでもトウガラシを欲しがる。必要ない時でもいつでもテーブルに出さなくちゃならないんだ。ドナドーニは選手のような食事だ。重要なのことは彼にズッキーニを出さないことだ」

(Gazzetta dello Sport 08/05/07 第10面)

いつもながら、イタリアチームの食事はおいしそうだ。次はスペイン×イタリア、シェフによる料理対決。スペイン側はなんと、あのエル・ブジのシェフ!

サッカーだけでなく、2国間の対決はキッチンにも
スペイン×イタリア戦は食通の皿から

スペイン人は彼の得意料理で代表監督になる:「ディフェンスにはイベリコハムをラインナップ:強力なカバーリングを保証するよ」

スペインで(世界でも同様に)最も有名な料理人はスピリットある男だ。Ferran Adriàは代表監督に変身して、彼の得意料理で代表を表現するというアイデアを歓迎してくれた。「キーパーにはクモガニだ。脚がたくさんあるからね。ディフェンスの中心にはイベリコ豚のハム。強力なカバーリングを保証する。中盤にはパーフェクトに絞られたオリーブオイルで合えたヒレ肉。ピッチのどこにでも滑って行く」。エル・ブジのシェフは攻撃陣に海の高級素材トリオを。「うなぎの稚魚(1kg200ユーロ)はリオネル・メッシを思わせる:早くて小さくて掴まえられない。ザリガニはカタルーニャへのオマージュだ:マークされるセンターフォワードのように、人々にとっては一番苦い皿だ」。ではアッズーリについては? 「カッサーノは(スペインの)パドロンの胡椒になぞらえる:スパイシーで、ある者たちにとっては非常に好ましいけど、他方では歓迎されない。ガットゥーゾはヒヨコ豆のパスタだ。力強い。ブッフォンはフィオレンティーナ風の一品。二人のための」。

イタリア人:「ブッフォンはいちじくとアーモンドのお菓子:すばやく出せる。カッサーノは生ガキのよう。トーニは揚げたニョッキ」

偉大なイタリアのシェフGianfranco Vissaniはそれぞれの選手を出身地の料理になぞらえる:「ブッフォンはイチジクとアーモンドのお菓子『spungata』。すぐできあがる」。ザンブロッタにはポレンタと『usei』。「ニンニクとオリーブオイルのフォッカッチャ『sardenaira』はパヌッチだと思う。堅い基盤だ。キエッリーニはブドウ入りの輪の形のクッキー『buccellato』:ふくらまなくてはならない。グロッソはinbusクレープのようだ:スープに入っていて、軽く、すばやい」。中盤のボールはCantina VissaniのシェフBaschiへ。「デ・ロッシは子牛の胸肉Fornara風。伝統料理ですばらしい」。ではアクイラーニは? 「チーズと胡椒のスパゲッティ:柔らかく、特長がある」。アンブロジーニはオーブンで焼いたパスタと呼ばれる『vincisgrassi』(内臓を使ったラザニア料理)のすばらしい一皿。「ペッロッタはシナモンで知られるGioia Tauroのお菓子『pitta』:すぐには普及しないが、確かにある」。では攻撃陣にいこう。カッサーノは? 「生ガキだね。魅力的だが、当たったりもする」。トーニはモデナ出身。「揚げたニョッキ:時にはふくれて、時にはうまくふくらまない」。今晩はうまくいくように願おう。

(Gazzetta dello Sport 08/06/22 第12面)

おなかすいたので、ごはん食べてくる!


Tags:

スペインの悪夢よ、さようなら

マルコさんは結果としてオランダの過去の呪縛から逃れられなかったですが、ロベルトさんはイタリアの伝統、『グループリーグで苦労すると、決勝トーナメントからは鬼強い』ってのを実現できるでしょうか。スペイン代表相手にはここ88年、良い思い出しかないイタリアだけど、スペインのクラブ相手となると結構イタイ目にあってる人多数。

そこで、スペインのクラブに悪夢のような思い出を持つアッズーリの面々が、オーストリア・ウイーンにゆかりの心理学者フロイドに夢を話して、スペイン戦に備えてすっきりトラウマを治療してもらう…というファンタジーを書いたGazzetta異色の記事を。

心理分析によるイタリア
ウィーン、フロイド、スペインの思い出:デル・ピエロからマテラッツィまで、診察台に乗ったアッズーリたちは語る…

フロイドは1856年5月6日に、オーストリア帝国の領土であるモラヴィアの(現在はPriborと呼ばれる街で、チェコにある)フライベルグで生まれた。彼は神経科医、心理学者、哲学者で、心理分析をベースにしていた。ウィーンは彼の第2の街だ:1860年にここへ引っ越しし、1881年に医学で学士号を取得するまで、ここの学校で成長した。勉学のさらなる期間のために例外的にロンドンとパリで過ごす以外は、1938年までウィーンに留まっていた。オーストリアがヒットラーのドイツに併合された時はロンドンへ移住することを余儀なくされ、彼の地で1939年9月23日亡くなった。

ウィーン発 住居であるウィーンのBergasse19番地では、シグムンド・フロイドがまだ診察している。夢の専門家にとって、問題が起きたことは一度もない。彼は絶好の機会と著名な患者のために再オープンさせたのだ。ユーロでバーデンに滞在中のアッズーリの面々がそれに値する。

カッサーノ(レアル・マドリーで真価を発揮できず) 「あんたがあのウッカリミスった、ほんとのドクター?」と診察台に体を伸ばしてアントニオ・カッサーノが聞く。「そうだよ、アントニオ」とメモを取る用意をしてシグムンドは答えた。「さあ話して」。「俺はたぶん前に行ったことがある、ウイーンのプラーター公園にいる夢を見た。でも大観覧車の輪っかがはずれて、俺の後ろを追いかけて来る。それはバカでかいチョコレートの輪なんだ。そいつは俺を食べたいんだ。でも俺は太り過ぎてて、早く走れなくて、恐くて叫んだ!」。「それはスペインの悪夢だね」とシグムンドは説明する。「しかし今は全てが変わっている。今は君は求められているし、レギュラーだし、やせていて、力強く走る。食べ物の夢を見ることはあるものだ。しかし空腹を感じたら、起きてなにか食べた方がいい。スペインをむさぼり食ってしまえ、アントニオ!」。「サンキュー、ドク。あんたはまったく夢ってもんがわかるんだな、Marzullo(Rai Unoのジャーナリスト?)がいなくても」。

マテラッツィ(CLでバレンシアとリバプール相手に敗退) 「すげえ邸宅に入って」とマテラッツィは話す。「暖炉の部屋に着いて、俺はチェスボードを見つけた。俺は白を動かし、黒は勝手に動いた。相手はキャスリングして(キングとルークを一手で動かすこと)、俺を負かした」。「La torre(ルーク)はきっとヴィジャとトーレスだ」とフロイド博士は説明する。「ヴァレンシアとリバプール。スペインの悪夢。しかしバーデンの合宿所で、君のインテルが64年に成し遂げたことを思い出そう。プラーターでレアルのスペイン人たちを打ち負かし、ヨーロッパ・チャンピオンになったことを。夢はまたやってくるよ、マルコ」。

ガットゥーゾ(ミランではリーガ経由のFWは期待はずれ) 診察台に身を伸ばしたのはリーノ・ガットゥーゾだ:「シグムンド、俺はあんたに説明しなくちゃなんねえ悪夢があるんだ。俺はセンターフォワードを買いに、eBayサイトへ出向く。『スペイン』ってとこをクリックして、ヴィジャとトーレスを買い物かごに入れる。で、次の日家に届いたのは『topone(ネズミっぽい)』ハビ・モレーノ、ホセ・マリ、リカルド・オリヴェイラだった。俺は郵便屋を食っちまいたかった…」。「それはゴールを必要としているということだね、リーノ。ミランと代表で感じていることだ」とフロイドは説明する。「しかし君にはいつだってインザーギがいることを思い出そう。なぜここにいないんだね?」。「シグムンド、ドナを診察台に寝かしつけて、俺のためにもそれを聞いてくれよ」。

ザンブロッタ(バルセロナで真価発揮できず) 「起き上がると、私はバルセロナのトロフィールームに再びいた。そこは迷路だった。出口を探した、しかし見つからない。カップ、カップ、ただカップだけ。私は走って、汗だくになって、息が詰まった…」とザンブロッタは話す。「legittimazione(適格かどうか)への精神的不安だ」と心理学者は説明する。「あなたは世界最強のチームへ移籍する。そして2年間、リーガでもチャンピオンズでもそうではなかった。だから、この2年間が誤りだったと感じないように。あなたは世界チャンピオンだ、プジョルやチャビは一度もなったことがない。Battili(枕を叩けば?)良く眠れるよ」。

ピルロ(ミランはCLデポルティーボのホームでまさかの敗退) 「ボールを投げる夢です。でも小銃が火を吹いて、穴があいた。それが4回続きました」と診察台の上のアンドレアは説明する。「それはデポルの『ライフル』、パンディアーニの小銃だね。彼はラ・コルーニャでの4ゴールの最初の一発を決めた。それはスペインの悪夢だ。しかしもしスペイン全てが君を欲しがったら、君は彼らのものだということを意味する」。とシグムンドは語る。

生気の治療 デル・ピエロはセルタ・デ・ヴィーゴに4ゴール、ディ・ナターレはバルセロナに4ゴール決められた事を取り除かれ、デ・サンクティスはセビージャで一度も正ゴールキーパーの座を奪えなかったパロップの悪夢を取り除かれた。そして最後に、ドナドーニ代表監督が部屋に入って来て、悩んでいた:「教授、でも私にはイベリア半島のトラウマがいっぱいで…」。シグムンドは微笑む:「落ちついて、スペインの方がずっと悪いよ、彼らは88年間あなた方を打ち負かしていないんだから。私はそれを一生かけて治療しているところだ」。

LUIGI GARLANDO

(Gazzetta dello Sport 08/06/21 第5面)

なんかこう、おもしろいのかジョークが滑ってるのかわかりにくい微妙なくすぐり加減ですが、ガットゥーゾのパートはよ〜くわかるw


Tags:
Page 1 of 41234»