デルビーいろいろ
デルビーこぼれ話。

最高の雰囲気だったサン・シーロ。インテル側クルヴァはスクデットと青黒で塗り分けられてた。ホームのミランが掲げる巨大幕はシンプソンズのホーマーがテレビの前で酔っぱらってる絵。壁にはヨレたスクデット。両脇の人文字はモスクワでのCL決勝が行なわれる日、『21-5 ‘08』。そして下の文字は『センテナリオ(100周年)の今年も…ずっと同じシナリオ』。今年はCL優勝を絶対する!と意気込んでいたインテルが決勝に行けず、またいつものようにテレビ観戦するしかないだろ!と煽っているわけですが、ミランだって行けてないのにねえw 今年はあんまり威勢の良いことが言えなかったらしい。インテル側のバナーにはやっぱりロナウドのあの事件をからかうものが。『’Campione dell’ano』。『’Campione dell’anno(年間チャンピオン)』のもじり。
彼女にもフラれ、スポンサーTIM(ブラジルの携帯電話会社)からも契約解除され、傷心のあまりお母さんの家に籠っていたロナウドですが、昨日ブラジルのインタビューに答えて反省の弁を述べたそうです。詳しいことは再び『ブラジル・サンパウロから世界へ、そして渋谷』さんの記事をご覧ください。この言葉と、ベルルスコーニがデルビー後に述べた「彼は本当に直すことを考えなければ、肉体的にも精神的にも」というコメントを合わせると、ミランでのロニーは6月で終わり、フラメンゴ移籍かもしれないですねえ。アホな子やなあ。Gazzettaに「彼の家族の一員が明かしたところによると、フェノーメノは聖書を読むことに捧げている、おそらくカカのアドバイスで」とあって、これには思わず笑ってしまいましたw カカ、ナイス。
そして、「あんなことしてもロナウドは僕のアイドル」と言っていたパトですが、デルビー前は「出番があると思うけど、ゴールしたらまたハートを捧げる」と自信満々。でもベル様にはそのパフォーマンスが物足りなかったらしい。
「パト、私の要求に応じてくれ…」:会長の叱責はまさにこんな風に始まった! ベルルスコーニはピッチに入る際にソフトタッチで臨んだパトを叱った。
パトへのシルヴィオ・ベルルスコーニの評価はよく知られたことだ:それはさておき、ミランが悪い流れに乗った時、ロッソネロ会長は、鳴り響くゴールの激発でブラジル人ヤングスターがチームの運命を決定づけるべきだったと主張した。にもかかわらず、デルビーデビュー戦だった18才は昨日のデルビーのピッチへ入る際に、『ソフトな』入り方だったのは、ベルルスコーニにとって全く気に入らないことなのだ。更衣室にいた者は、パトに対して長いお説教があったと語る:a Berlusconi, certi palloni regalati ai cugini proprio non sono andati giù…。
(Goal.com 08/05/05)
ベル様の説教、こわ過ぎる。
Tags: インテル カカ パト ロナウド
パーティはさせない
Corrire della Seraによるカカのロングインタビュー。
「でもマンチーニには親しみを感じている。彼は有能なタイプに見える」
カカ:「僕はインテルのパーティーをブチ壊したい」
バロンドール選手:「カピターノになるために争いを起こしたくない。でも(カピターノ)バンドは遅かれ早かれ欲しい」—リカルド・カカ、ミランはあと3試合を残すのみで、インテルとは23ポイント離れています。当惑するような状況ですね。
「実際には、僕らにとっては過去何度もそうできていたように、その反対の状況が良かったんだけどね。だからインテルのパーティーを先送りにするために、僕らがチャンピオンズへ行くために、日曜日はますます勝ちたい」
—あなたのシーズンに点数をつけるとしたら?
「僕らはヨーロッパ・スーパーカップを勝ち、クラブワールドカップも勝った。だからポジティブなこともたくさんあった。ネガティブなことはカンピオナートでの効率と、チャンピオンズでベスト16で敗退したことだ。だから7.5はつけられると思う」
—あなた方のホームで、あなたたちのティフォージの前でインテルがスクデットを獲得できるという事実、うんざりですね?
「インテルからスクデットを奪うことは難しいし、確かに僕らがネッラズーリのこの満足を否定すること(スクデットを奪うこと)ができない。理想はその(優勝)パーティーを先送りさせることだ」
—マテラッツィにとっては(昨日のCorriere della Seraで)、インテルは『スクデット3連覇』を勝ち取る準備が整っているとのことです。これについてはどう思いますか?
「彼らは3度のスクデットを獲得したと言いはることはできる。でもみっともないよ。僕だったら絶対そうは言わない。彼らがピッチ上で獲得したスクデットは2回じゃないか。ひとつは他のチームの方がよりふさわしい」
—インテルの強さはどこにありますか?
「グループだ。カンピオナートで勝利するためには同じレベルの24〜25人の選手が必要だ。インテルでは誰であってもあまり変わらずプレイできる」
—そしてあなたたちは?
「僕らはいくつかの選択をした。日本をめざして、その結果代償を払ったんだ。他のチームが休んでいる間、僕らは延期試合をこなした」
—この時期、ミランがインテルよりすぐれているものはありますか?
「僕らはより調子が良く、途方もないインザーギがいる。ピッポはいつだって信じている。絶対ボールを無駄にすることがないんだ」
—あなたの12回目のデルビーをどんな風にイメージしますか?
「ちょっと夢というかちょっと希望というか、インテルを倒す事をイメージしてる。それからフィオレンティーナがカリアリを負かせないこと」
—これもまたCorriereですが、マテラッツィがこんな事を言っています。インテルは不利だ、なぜなら世界チャンピオンと相対するからだ。しかしそれに加えて、サッカーでは弱い方のチームが結果をひっくり返すこともある、と。こんな風な言い方は人をからかっていると思いますか?
「皮肉だよ、間違いなく…。ノーコメントだ」
—インテリスタの中で一番評価しているのは?
「僕にとってはサネッティが好きだ、彼はカピターノだよ。それからカンビアッソ、ブラボーだ。でももしインテルから誰か取り除かなきゃならないとしたら、僕はマイコンを選ぶね」
—それでは一番親しみを感じるのは?
「ジュリオ・セーザル。彼は最高にナイスだ。代表にいる時は冗談やなんかを言い合ってるんだ。自分の事話すんだけど、ずっと話しっぱなしさ」
—インテルとミランのブラジル人同士の関係は?
「いいよ。連絡を取り合って、よく会ってる。僕は今は息子が生まれそうだから、あんまり参加してないけど。子供たちのパーティーにはみんないつもいる。誕生日を迎えた子供がいると、みんな他の人たちを招待するんだよ」
—あなたにとって、マンチーニは親しみを感じる?
「僕にとってはイエス。空港で1回、レストランで1回会った。有能なタイプに見えた」
—インテルは良いプレイをしていますか、それとも何人かが主張しているようにひどいプレイ?
「彼らのは現実的なサッカーだ。そういう現実的な志向も好きだけど、ローマはもっとスペクタクルなサッカーをしている」
—今週この街はどんな感じですか?
「人々が僕を引き止めて、こう励ましてくれるんだ:日曜日、俺たちは勝たなきゃならないって。インテリスタも僕を止める:頼むから、日曜日はふざけたまねしてくれるなよって。ここミラノでは両ティフォージ間の雰囲気はとても礼儀正しい」
—あなたの会長、シルヴィオ・ベルルスコーニはプロヴィンチアのクラブを除外して、たくさんのファンがいるビッグクラブだけが参加すべきだという、スーペルリーガのアイデアを投げかけました。それには同意しますか?
「僕は中立の立場を取る。僕に言わせれば、セリエで20チームは多過ぎる。16チームまで下げることができるだろうし、そうしてもしその16チームの中にビッグクラブより優れている小さいクラブがあったら、彼らは十分タイトルを争う権利がある」
—最近の政治的選挙を追っていましたか? ベルルスコーニは内閣の新しい長となるでしょう。
「政治的なことは僕の好むところじゃない。政治は自分の意見を持つための情報を得るために追っている」
—中道右派(ベルルスコーニ派)を成功に導いたテーマの中に安全ということがありました。あなたはミラノで安全だと感じていますか?
「僕はブラジルから来ていて、ブラジルでは誘拐や強盗がよく起きる。それと比べればイタリアは別物だ。でも僕がミラノへやって来た時は街の周りに浮浪者がほとんどいなかった。今やその数は5倍だ。僕が思うに、暴力はこんなところから、寛容さの行き過ぎから生まれる。もしそれで何も起きないと思った者は好き放題なことを、例えば信号のところへ行って盗みをする。こういう事については徹底的な方がいい、すぐに予防の手を打った方がいい」
—カカ、来年のミランのカピターノは誰になるでしょう?
「僕は最後尾につくよ。この事のために争いをしたくない。リーダーになるには違う道もある。とにかく(カピターノ)バンドは遅かれ早かれ絶対欲しい。もしそれが来年だったら僕にとっては良いことだ。当然、全員の同意があってのことだけどね」
—ロナウドには何が起きたのでしょうか?
「あなたたちと同じことしか知らない、新聞で読んだこと。彼とは話せていないんだ。電話の電源を切っているから。でも良い状況ではない。本当にひどいシチュエーションだよ」
—ロナウジーニョに関するニュースは?
「ここ数日は連絡を取っていない。でも彼がミランに来たがっているのは知っている」
—しかし彼はインテルの方がより役に立つと主張する者もいます。
「彼は両チームに有用だろうと信じている。でもミランに来た方が良いだろうね」
—クラブ(首脳陣)はあなたを移籍活動に巻き込んでいますか?
「いいや。でも僕はクラブと同じ目的を持っていたい。僕の目標はチャンピオンズ・リーグで再び優勝し、カンピオナートで優勝し、バロンドールとFIFAワールドプレイヤーに選ばれること。もしミランがプロジェクトを変えたことを僕に報告するような日がやって来たら、もし僕らの期待がもう一致しなくなったら、そうしたらそれが変化の時だ」
—フラミニはこの戦略に含まれますか?
「もちろん。彼はすばらしい選手だ。彼はクオリティを運び、運動量も多い」
—チャンピオンズ・リーグなしの自分を想像できますか?
「今までそんなこと考えたこともなかった。常に高みを目指したいサッカー選手にとって、チャンピオンズ・リーグは本質的なものだ。だから、もし来年、チャンピオンズ・リーグのカップがなかったら、UEFAカップに参加して他の場所を知りに行くだろうと言いたいね」
—UEFAについてですが、もしミランがチャンピオンズでプレイしなかったら、オリンピックに参加することを願いますか?
「それは来シーズンの具合による。バカンスの日がどれくらいあるかにもよる。でもミランはブラジルサッカー協会と合意しなくてはならない」
—あなたは北京オリンピックのボイコット運動に賛成?反対?
「チベットで起きていることに同意できないのと同様に、ボイコットにも同意できない。この4年間準備してきたアスリートたちがいるんだ…。スポーツはいつだってこういう事を変えることに成功してきた。2つのコリアは戦争をしていた事があったけど、一緒に参加しようとしている。もしボイコットの方が勝ってしまったら、スポーツはかつての重みを失ってしまったと言いたい」
—リカルド、あなたの息子さんはいつ生まれそうですか?
「たぶん20日ほどで」
—それでなんと呼ばれますか?
「Luca」
—ミラノ市民ですね。
「ううん、サン・パウロで生まれる。5月28日から6月18日まで、僕は代表合宿に入る。ワールドカップ予選の2試合があるんだ」
—もうチビLucaのための贈り物を考えていますか?
「もし日曜日が全て正しい方向へ進んだら、デルビーのDVDを撮っておけるね」
Alberto Costa
(Corrire della Sera.it 08/05/1)
今回はツッコミどころなし!残念!
Tags: カカ
完全無欠なカピタノなんて
私にはリーノの揺れてる心の一番の原因がカピターノ問題だとは思えないけど、まあこればっかりは本人にしかわからんことですね。なんだかお世継ぎ問題の歴史物語を読んでるような気がしてくる、ミラン・カピタノ騒動。
ということで、Gazzettaのミランのページは、ここんとこ連日メルカート(主にジーニョ)とカピターノ問題で埋まってる。24日の誌面は↓こんな感じで、緑のグラフと数字はミランでの出場回数。WEBのGazzetta.itでの『次期カピターノは誰がいいか』アンケートでは、ガットゥーゾが35.2%、アンブロジーニが31.1%、カカが19.8%、ピルロが13.9%。

↑カピターノは誰? 人気者ガットゥーゾはアンブロジーニに投票
カピターノ・バンド争い、それは後継者を用意すること
ベルルスコーニはリーノと言い、カカは最後に就く
Sport Mediasetによるアンケートはこちらで実施されていて、現在ではガットゥーゾ36%、カカ26%、アンブロジーニ25%、ピルロ10%、ロナウジーニョ2%、カラーゼ1%。
『ロナウジーニョをカピターノへ』っていうタイトルの記事が、皮肉を込めて書かれてたのも見ましたが、こうなったらカピタノ3頭政治にすりゃあいいよ、イタリアなんだから(強引w)。
マル後もそろそろ考えなくてはいけない時期になるんだなあ…なんて感じ始めた05/06シーズン。ほんと3人でカピタノやっちゃえばいいのにー!って思ってたw あの頃はパオロさんがいなければミラン歴長いシェヴァがカピタノ代理。だから第一候補はシェフチェンコ…という気配もあった。MFではガットゥーゾ。DFでは(現実ではありえないけど)ネスタで3人体制。サンドロ君はローマ方面の目がうるさいから、腹にでも巻いてコッソリと…なあんて。
今だったら、もうめんどくさいからカカ&ガットゥーゾ&アンブロジーニの3頭体制でどうだ!(裏番にピルロ&ネスタ。今にパトも裏番になりそうな気配)
今までのカピタノ騒動のまとめ記事はこちら。この頃とは状況が少し変わっていて、レギュラーとなったアンブロさんに、調子の上がらないリーノ。自分でも後で告白してたけど、膝が最悪な状態で今季引退は必至だった12月に比べ、膝の調子BENEなマル。
で、現カピタノ、パオロさんですが、良いニュースは速攻オフィシャルに出し、悪いニュースはできるだけ載せない大本営発表なので、今週月曜日の太ももの検査結果はよろしくなかったのだろう予感。で、パパディーニがバラした膝の診察日とマルの決断予定日はそろそろなので、それと合わせて『今季は良くて最終節ウディネーゼ戦に復帰か、もう終了。でもそのかわり来季もカピタノはやっちゃいますよー!』っていうニュースを来週始めにオフィシャルが出すような気がする。でも『最終節のウディネーゼ戦を引退試合にするべく、懸命に治療しています…』なんていうニュースが出ないとも限らない…とネガっておきますよ、念のため。
「もうそろそろマルディーニは引退だから賞あげとこう!」って感じで、UEFA前ふとっちょ会長から特別賞もらったのがもう4〜5年前? それでもしぶとく続けていますよ、パオロさん。今回も次の記事に出て来る『Order of Merit』という勲章をFIFAからもらうらしく、FIFAからも『もういいかげんそろそろなんじゃね?』という功労賞っぽいんだけど、それでもたぶん来季もやりたいんだろうな、カッコ悪くよれよれと。勲章より健康に良いカップ上げ下げ運動のためにw
というか、たぶん私なんかよりずっと長くマルディーニのことを見ているファンなら、もちろん選手としての実績やピッチ外でゴシップがない優等生的な面があるにしてもですよ、キャプテンシーほんとにあるの?いつまでも末っ子気質なんじゃないの〜?とか、小さい時から有名人みたいな環境だから、他の選手たちの感覚とズレズレなんじゃ?などなど、理想的カピターノというよりもかなり欠点だらけな、でもサッカーを愛することだけは誰にも負けない(っていうか、それしかできない)ヤツだとご存知なんじゃないでしょうかーw
02/03にネスタが来てくれたおかげで若返った後、ミラン・オフィシャルのマル持ち上げ具合はすさまじいの一言で、そりゃファンとしては誉めちぎられるのはうれしい反面、いつも頬がヒクヒクする苦笑させてもらいましたよ。『パオロは第二の青春時代を過ごしている』とか、『パオロは5年前より若い』とか。確かにラウルセンとCB組んでいた02年以前の『終わった選手』と言われてもおかしくなかったパフォーマンスが、02年からよみがえったのは確かなようでしたけどね。まさにまだ若かったネスタの生気を吸ってたな。そんな風に天上まで無茶に高められた偶像から、フツーの人に戻ったマルの最期の姿を、来季はまったり穏やかに眺めたい気持ち。
表彰 すでにロッソネリの歴史に連なっている偉大なディフェンダーに重要な褒賞
マルディーニ、ゾフと同様に:FIFAの『Order of Merit(勲章)』を受賞する
『サッカーの帰依者』に与えられる名誉称号:ペレ、ジーコ、マンデラ、(フランスサッカー協会とFIFAの会長を長く務めた)Rimet、そして世界最古のクラブ、シェフィールドFCも受けた賞ミラノ発 殿堂入り、いやそれ以上:パオロ・マルディーニに、FIFAで最も栄誉ある『Order of Merit』が授与される。受賞推奨はUEFAによって進言されていて、世界サッカーの組織(FIFA)から快く受理された。これは5月末にシドニーでの会議中に表彰される予定だ。
有名人 サッカー選手、審判、クラブ幹部、そしてそれだけではない:ペレ、ジーコ、ベッケンバウアーが受賞、しかし受賞リストにはJules RimeとSantiago Bernabeuの名前も。有名な審判や、技術的な意味でサッカーをしたことがない人たちもいる。さらにこのリストは豪華だ:キッシンジャー(元アメリカ国務長官)、アナン(前国連事務総長)、マンデラ(元南アフリカ大統領)。
イタリア人 この賞はFIFAの年次総会で表彰される。しかしイタリアの表彰者は、今回のミラン・カピターノ以前はたったひとりだった:ディノ・ゾフが1984年に。ゾフはパオロが代表出場記録を破った人物だ。似ているところがたくさんある彼らのキャリアだが、マルディーニのキャリアは6月に閉じられるとは言われていない:チームメイトたちは彼は続けると確信している。
チーム 『Order of Merit』はクラブも表彰される:過去には世界で最も古いクラブとして認識されているシェフィールドFCとレアル・マドリーが受賞。
(Gazzetta dello Sport 08/04/24 第5面)
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