ピルロの自信、追尾不可能


↑ピルロインタビュー映像。

SKYのピルロインタビューの長いものが出たので、あらためて。途中でものすごーく眠くなってきたので、誤訳は大目に見てくれー。スリーピー・ピルロの呪いか。ZZZZZZ

ピルロもロナウジーニョに『歓迎』の言葉を送る:「PK?僕の後なら彼も蹴れるかもね…」。むしろ今は彼に仕える者だろう:「すばらしい大型の前線」

SKYのインタビューで、ロッソネロMFはガットゥーゾをブロックする:「でも彼がどこかに行きたくても、彼を欲しがるクラブはないよ…」。

—ガットゥーゾが出て行きたいという話は本当ですか?

「なんか言ってたけど、彼はこのミランのバンディエーラたちのひとりだし、ここに長く何年もいるから、そういう望みを持っているとは思わないな。今年はこんなになっちまったけど、来年はまた勝ち始めるために彼が必要だ。だから彼もここに残りたいと思うよ。それにどこかに出て行きたくても、誰もヤツを欲しがらないよ(と言って笑う)」

—バイエルン・モナコの話があります。彼のような選手を誰も欲しがらないというのはウソですね。(欲しがるクラブは)あるでしょう…。

「彼は偉大なカンピオーネだ。だから彼を欲しがるチームはきっとたくさんある。ここミランに留めておく方がいい」

—カピターノ・バンドは誰にあげたいですか? 彼がふさわしい?

「彼かアンブロジーニが一番在籍年数が長いから、彼ら二人のうちに行くものだと思う。僕もここに結構長いから、彼らの後に僕の番が来るかもね…」

—あなたはミランを出ようと思ったことは一度もないのですか? 一時はレアル・マドリーの話もありました…。

「W杯の後はなんかあったんだけど、結局ここに残ることを好んだ。実際、僕たちはもう一度チャンピオンズで優勝した」

—ロナウジーニョについて話すことは?

「彼は偉大なカンピオーネだ。僕らは今、確かなことが言えない。ここ数年、彼は自分の力を見せて来たし、だからそういうカンピオーネはどんなチームでも歓迎されるはずさ」

—もしロナウジーニョが移籍して来たら、あなたがPKを蹴り続るでしょうか?

「そりゃはっきりしてる、僕の後なら彼も蹴ることができるだろうね…」

—前線に電柱タイプがいたら助かるのでは?

「相手全員が引きこもるような試合であっても、それぞれたくさんアシストするよ。もしそういうボールをパスするためにすばらしい大型の前線選手が移籍してきたら、都合がいいだろうね。でもメルカートはクラブがすることだし、彼らが選ぶだろう」

—今年のバロン・ドールはカカが獲得しました。これはあなたの目標ですか?

「子供の頃からの夢だから、それを夢みるのは当然のことだよ。今年はトップ5に入った。だから次はもっといいプレイをして、上の順位になりたいね」

—インテルはデルビーでスクデットを祝いたいと思っているでしょうね。こんなことはうれしいはずはありませんね…。

「彼らにとってはすばらしいことだろうけど、僕らにとってはそうじゃない。僕らはまだ残り4試合を勝たなくてはならない。だから僕らのホームで祝わえないだろうと思うよ」

(Goal.com 08/04/25)

「このポジションにはもうたくさん選手がいる!」なんて、インテリ・セーさんとは思えないようなヒネリもなにもないアセったコメント出すほど、ジーニョが来たら、まったりノンビリしてたマンネリチーム内にそれなりのインパクトはあるでしょうね。勝利のインパクトにつながるかどうかはヒジョーに博打っぽいけど。ま、でもミランってそんな虚飾にまみれたベル様経営のおミズなクラブだしなw

しっかし、ピルロの強気ジョーク攻撃には笑いますな。「PKは僕の後…」かあ。それにカピタノ問題の「彼らの後に…」って、同じ意味のこと言ってカピタノポジションに野心を見せたカカ発言を皮肉ってるよね。

Channel4にはアッズーリに関してのコメントもあった。

ピルロ:イタリアはユーロで勝つ

アンドレア・ピルロはイタリアはこの夏のユーロで優勝すると確信しているとFootball Italiaに語った。

2006年のW杯優勝のアッズーリのメンバーだった28才は、ここ最近の選手たちの偉業はカルチョ伝説になることができると信じている。

「イタリアは勝つだろう、チームのみんなが本当にそう信じている」と28才は鼻息が荒い。「W杯優勝し、それからユーロも勝った者はイタリアサッカーの歴史上いない」

「最高のクオリティのチームを持つことがきわめて重要だ」と彼は説明する。「そうすることだけが僕らのスタンダードを脅かす恐れなく、新鮮なままで物事を変えることができるだろう。僕らだけがそうできる」

元インテルでブレシアのプレイヤーは、その契約が大会後に終わる代表監督ロベルト・ドナドーニの将来に関しての推測についても返答した。

「僕の意見だけど、もし僕らが落ちついてたら、どうやって勝ったらいいかわからないから、こういう感じでいいんじゃないかな」とピルロは言う。「マルチェロ・リッピはむちゃくちゃたくさんの困難のさなか、W杯の栄誉へ僕らを導いてくれた」

アンドレア・ピルロの独占インタビューを全文読むには、Calcio Italiaの5月号を購入して下さい。

(Channel4 08/04/25)

最後のとこはご存知のとおり、追い込まれたりネガな災難が降り掛かるほど、力を発揮するイタリアーノのマゾい性質へのジョークで、デリケートな質問をうまくかわしていると思うのですが、なんかビリーが「今までで一番おもしろいヤツ」と言った理由がわかる気がするーw 頭のいいヒネくれ具合がビリーさんと同じ系列だ。でもめちゃくちゃ自信家なことはアンドレアの独壇場。キャリアのピークにいるだろう彼が、これから先、ビリーさん的に枯れていったら、それはとってもナイスミドル完成型。


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行け行けアンブロ

ポルトガル戦ではアンブロとピルロがフル出場。オッドが80分間出場。しかも3人とも大活躍。ミラン的には疲労が…と心配ですが、それよりもイキイキとプレイしてたのがうれしいじゃないか。だってマルやビリーみたいな丈夫で長持ちな特異な人でさえも、トップチームで20数年のプレイが限界だという、はかなく短いサッカー人生。誰だって可能なら、代表もクラブも機会を逃さず目いっぱいやりたいに違いない。後半になると特攻する近頃のアンブロさん。すっごく試合を楽しんでいたようで、なによりです。しっとりお風呂上がり風情だった。

舞台裏
アンブロジーニ:「監督、お気づかいなく。ここで楽しんでます」

チューリッヒ発 マンマは楽しそうに眺める。Letzigrundスタジアムの3万6千人の観客はオーレを繰り返し、一睡の余地もない。ドナドーニ代表監督はピッチ内のアンブロジーニに、前後に走るのをやめることも可能だと話した。アンブロジーニはそうせずに、監督に答えるためにだけ一息ついた:「大丈夫、僕は楽しんで走ってますから」。すでにその精神はユーロ前段階の確かな段階に到達しているようだ。そのレベルはピルロもである。(後略)

(Gazzetta dello Sport 08/02/07 第2面)

Goal.comの見出しにも。

絶好調、アンブロジーニ!「ミステル、僕がもう走りたくないかって? とんでもない、楽しんでますから走りますよ!」 ミランのチェントロカンピスタはマーリア・アッズーラとの最高の結びつきを示す。

代表もクラブも引退まで両立できるように試合数が昔のように少なくなることが、選手にとってもファンにとっても一番なんだろうけど、ああ、難しい。


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親善試合 Italy-Portugal

↑Italy-Portugal ハイライト動画

親善試合イタリア×ポルトガル。私にとってはあのスコットランド戦以来のアッズーリ観戦。あの試合もおもしろいー!こんなアッズーリなら毎回苦労してでも見たいー!と思ったけど、今回はそれを上回るおもしろさでした! 乱暴に言ってみれば『若くて走れるミラン』みたいなw いや、それ以上。『ピルロが操るミランの長短パスサッカーのうまさ』と『ローマの早さと豊富な運動量&中盤からの飛び出し』を併せ持ち、しかも『イタリア伝統の中盤&最終ラインの美しいポジション取りによる守備』がある。……な〜んて、そんなクラブの比喩を使うのは、このアッズーリには失礼なほど、すばらしくひとつの独自なプレイスタイルを持つチームとなって戦っていた。

最高にいい時期を過ごしているらしいピルロは、少しの疲れも見せずに『すげーー!』と唸る技で相手を翻弄。一瞬で相手をかわすステップ、まさに『ブラジル人並』のくるっとその場で前を向くすばやさ、あらぬところを見ながら出すノールックパスに、正確無比なロングクロス&スルーパス。全部書いてたら、もうきりがないくらいすごくて、そして楽しそう。どうしちゃったのかピルロ確変777!お客さん打ち止めです!って感じで、次々にスゴイことを飄々としてやってのけちゃうテクニシャンっぷりに、こっちはアドレナリン出まくりです。今回も両脇をかためるデ・ロッシとアンブロに後ろはまかせて、前に出て行くことも多い。

そして、その変幻自在なパスにちゃんと反応してる前線3人がまたすばらしかった。放り込みのボールも絶対キープしてくれるトーニを中心にして、前後左右に激しく動いて連携するディ・ナターレとパッラディーノ。彼らのサイドハーフかと思うくらいの位置からゴール前に絡んでくる動きは脅威。そしてそれ以上に、中盤の選手かと思うくらいのディフェンスもするんだからすごい。しかもこの3人、自分でシュートに行けるところは迷いなくダイレクトでも打つんだけど、ちゃんと回りが見えてるから引きつけておいて味方にパス!っていうのもウマイ! 彼らの誰かにボールが渡れば、その人が決められなくてもお互いの連携で何かをしてくれるという期待感が楽しかったです。そう、ミランでいうところのKA-PA-ROみたいに。いや、彼らより前後左右のスペースを広く使うだけに、動きの爽快感はさらに増す。

後半早々、ピルロからのゴール前へのロングボールを、後ろから斜めに走り込んでピタっと止めたディ・ナターレ。そのまま即前のトーニにパス!シュート!って惜しいチャンスなんか見ると、あんたら何年一緒のクラブでやってるの?っていう息の合い方。ディ・ナターレ、飛び出しナイフみたいで最高にカッコよかった。

こんなにベッロな試合運びになったのは、ポルトガルのプレイスタイルにもあったのかも。ミラン×ベンフィカの時も思いましたが、ショートパスでつなぐキレイなサッカーはとてもテクニカルだけど、イタリアディフェンスがきちんと対処できる、わりと得意なパターンのようです。右のクァレスマ、左のロナウドのドリブル突破は鋭いけど、ロナウドをなぜかお得意さんにしてるオッドがデ・ロッシやピルロと協力し、クァレスマはザンブロ→グロッソにアンブロで止めるなど、「ひとりでなんとかしよう」とカラ回る若い二人をうまく囲んで守ってしまった。オッドちゃんの守備がなぜか確変中w そしてポルトガルの中盤のチェックは無きに等しかったので、イタリアの攻撃の良さが存分に出せたのでした。そういえばデコはどこにいたのだろう? ポルトガルになくて、イタリアにあり、とても効果的だったのが、短いパスの合間に突如出されるロングパス。それはもちろんピルロからが多いんだけど、サイドの選手も正確なのを出すもんだから、左右も広く使え、攻撃がとても多彩だった。

ということで、イタリアのいいプレイは書くとホントきりがないので、以下順不同で羅列。クリロナの強烈FKを2発も止めたアメーリア、ナイス! 失点は右サイドからの鋭いクロスを真ん中で合わそうとした選手に守備が3人行ったところでスルーされ、左に余ったフリーのクァレスマにゴールされたので、あれは仕方ない。交替で入った人たちが、また先発メンバーに負けず劣らずせいいっぱい走って活躍したのが良かった。その象徴的なシーンが失点した直後。後半になってガンガン前に出て行く元気なアンブロが左サイドをパス&ゴーで抜けクロス! それを目いっぱい足を伸ばして折り返したディ・ナターレ、思いっきりヘディングするペッロッタ、ゴール前で瞬間足で押し込むクァリアレッラ! あの3点目は、関わったそれぞれの選手の良いプレイが続いたからこそだったので、たいそう美しかったです。

なんでハンドなんじゃーっ!なピルロ幻のゴール。あれ、胸でトラップした時にハンドを取られたんでしょうかね。真正面からの映像がなかったので確認できないけど。もしかして、その前のトーニがハンドなのだろうか。その後にアップになったピルロの顔は普通の人より微かではありましたが、『納得いかね〜』って言ってました。非常に微かだが。

このアッズーリ、確かにピルロなしだと攻撃のバリエーションが激減するかもしれないけど、少なくとも絶対的なFWの調子に左右されがちな単調な戦い方にはならない、そんな動ける柔軟なFW陣がとても魅力的だった。そして、誰もが攻撃と守備両方に責任と熱意を持って戦ってる、とても気持ちがいいチーム。各クラブからの寄せ集め感が全くない。ユーロ出場選手選抜に関して、誰も当確の安心感に浸ってなどいない、そういう一生懸命さ。もちろんそれは選手本人の心がけゆえなんだけど、そういうモチベーションと、プレイの特性を持った選手を選んだドナドーニの手柄とも言ってあげたい。どうせ誰を選んでもどこからかは文句が出るんだから、このままガンコ一徹貫いて欲しい。

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↑イタリアCKからのリバウンドを拾ったピルロのミドルシュート!
…がカンナバーロの足に当たってゴールになったので、ピルロ残念〜wな2点目後のシーン。
「トーニは追いかけて、カピターノに『お礼』:これもイタリアンスピリット」とキャプション。
こんなシーンが、お互い遠慮のない『今どきの若いもん』のアッズーリを象徴してる。

ドナドーニといえば、ネスタとトッティを『お腹が痛いふりをする子供』扱いした件。あれ、後で「例えが適当でなかった」と本人も言ったように、非常に大人げない失言だとは思うんだけど、ポロっと出てしまったその本音自体については、「確かにガンコオヤジ世代はそう思っちゃうかもね〜」とニヤニヤしましたw 今の選手からしたら、『これだけの試合数では自分が満足できるプレイはできないから、泣く泣くクラブに専念』は正論。でもドナドーニには、自分が現役の時のようなアッズーリへの忠誠心が薄れていることへの不満、ボロボロになってでも代表は出るべき栄誉なのだ!という価値観の低下への不満があって、それがたまらず出たんだろうな。そして現役引退してから10年たらずでは、そういう気持ちがまだナマナマしく実感を伴って残っているんだろう。『まったく今の若いヤツらときたら…なさけない…俺が現役の時は…』と説教しだしそうな、ボヤッキー中間管理職オヤジか、ドナドーニ。 いつの時代にもある、どこの組織・会社にもある、そんな世代ギャップのエピソードがカルチョ界にもあるのだろうかと思うと微笑です。

International friendly 2008/02/06

Italy 3 - 1 Portugal

Toni 45 (I), Cannavaro 49 (I), Quaresma 77 (P), Quagliarella 78 (I)

Italy Amelia; Oddo (Cassetti 81), Cannavaro, Barzagli (Gamberini 53), Zambrotta (Grosso 29); De Rossi (Perrotta 53), Pirlo, Ambrosini; Palladino (Quagliarella 78), Toni (Borriello 71), Di Natale

Portugal: Ricardo; Bosingwa (J Ribeiro 69), Ricardo Carvalho, Bruno Alves, Caneira (P Ferreira 46); Maniche (Raul Meireles 61), Petit (F Meira 46), Deco (Nani 46); Cristiano Ronaldo, Makukula (Hugo Almeida 57), Quaresma

Ref: Kever (Swi)


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