Tag Archive for 'フンテラール'

カルチャーギャップ

フンテラールのフィオレンティーナ戦でのジェスチャーは、本人が公式で報道されているような攻撃的な意図はなかったと語り、一応一件落着? その後、このジェスチャーに関して、やはりカルチャーギャップというか、イタリアとオランダでは取られ方が違うんだーとおもしろかった記事が2つあったので、ご紹介。

なお、フンテラールが行った腕をクロスしてグイっと上げるジェスチャーは、イタリアでは『gesto dell’ombrello』と言われる、人を馬鹿にする時のもので(日本でいうとザマアミロとかアッカンベー!みたいな感じ)、非常によろしくないものらしい。そして、アングロサクソン系の人たちはこのジェスチャーを(俺はヤったぜ!すごいだろ?的な)違うニュアンスで使うというWEB記事が、以下以外にも見受けられました。

狂喜のフンテラール、自身の力を示す時にアングロサクソン的ジェスチャー

ヴィオラファンからは『gesto dell’ombrello』と取られたクラース・ヤン・フンテラールの狂喜した様は、実際には自身の力を現すため、腕の二頭筋を叩くアングロサクソンの典型的習慣だった。ラテンではこぶしを見せるか、ふくらませた胸を腕でクロスするジェスチャーと同じ意味である。つまり、ゴール後、あるいはスポーツの勝利を決めた後には非常にありふれた歓喜であると言われる。したがって、その意味は攻撃的なものではなく、アスリートとしての力を見せることなのだ。アングロサクソンが攻撃的に『gesto dell’ombrello』のような意味のジェスチャーをする時には、中指を立てて、手の甲を見せる。

(Milan News.it 10/02/26)


(前略)これは一般化するのは正しくない。しかし、オランダの選手がゴールをこうして祝うのは、これが初めてではない。フンテラールの無邪気さの罪はあまりにも明らかだが、彼はミランファンで占められるクルヴァの一画にジェスチャーを向けていた。結論としては、彼の同国人であるファン・ボメル(レアル×バイエルン戦3-2となるゴール後に芝居がかった『gesto dell’ombrello』をして、UEFAから3試合の出場停止)を真似したかったのではない。ファン・ニステルローイにも同じような話:彼はサラゴサ戦(2-0)でゴールを決めた後、フンテラールと同じように狂喜して、それからそのジェスチャーが煽ろうとしたかったものではないと説明した。

フンテラールに話を戻すと、昨日フィレンツェで撮られた写真(※訳者注:例の中指を口に入れた写真)に関する話題は消え、フンテラール自身はチームメイトたちとふざけていただけだと認識されようとしている。そして、フンテラールのファンの一人は、彼のジェスチャーは『gesto dell’ombrello』のように見えるが、実際、彼は長年にわたって、自分のゴールをほほ全部ああいう方法で祝ってきたことを思い出させるために文章を書いた。つまりはそういうことなのだろうが、フンテラールはこれで学習することとなり、自分の喜びをもっとエレガントに表現することを覚えただろう。

(Gazzetta dello Sport 10/02/27 第5面)


確かアフリカのある民族は、『アッカンベー』が挨拶だったと思うのですが、これを頭でわかっていても面と向かってやられたら、なーんかムカっとしたりとまどいますよねw アフリカ人とアジア人ほど文化的に離れていたら、そういう違いもそんなもんかと納得しやすいかもしれないけど、それほどまでは相違を感じないヨーロッパ人同士の間では、些細な文化の違いがかえって誤解を生んでそうです。同じジェスチャーが『微妙に』ニュアンスが違うのは、余計にややこしいことだな。

でもまあ、どっちにしても相手に点を入れられてカッカしてるアウェイのスタジアムで大喜びして、余計にムカつかせる派手なジェスチャーはあんまりよろしくないことには変わりなし。これで学習したフンちゃんの『もっとエレガントな』パフォーマンスに期待ですよ。

あ、そうだ。そもそも、ユニフォーム脱ぎ禁止にしたのがイカン、おおいにイカン。あれは喜びの爆発の表現であって、別に相手を煽るものじゃないのは明らかな平和なジェスチャー。しかも女子的にはキャー!ですものw

このフィオ戦のジェスチャーと共に話題にされた、アホの子疑惑の指くわえ写真。Milan News.itによると、(おそらくテレビ番組でしょうが)、2枚あった写真のうち、最初の指くわえ写真だけが紹介されていたようです。(これだけ見たら、ポルノ女優並みのエロポーズですよねw)

Tuttomercatowebから、はしたないとされた写真は世界中とは言わないが、イタリア中に駆け回っている。しかし、Milannewsはうわべだけでは終わらせない。Tuttomercatowebとの協力のもと、真実の愛と誇りのために、本当の光景を提供する機会を探していた。こうしてこれを他の面から光を当てて、最終的に行き着いたことを否定する用意がある。試合前、『ベンチ組』のフラミニ、ベッカム、そしてフンテラールは古典的な『torello(雄牛?)』遊びをしていた。誰が負けて金を支払うか、賭けろ! それはキャンプでのように。ベッカムが負けて、罰は耳の後ろを指ではじかれること。注目して欲しい:フンテラールはもっと痛くなるように、ツバで指を濡らしている。これは写真の連続からも明らかなことだ。まず指を口に入れて、それからかわいそうなデイヴィッドの耳の後ろを『弾いた』。そういうことだったのだ。フンテラールは『gesto dell’ombrello』でだけ罰せられるのであって、他ではない。事実を語る用意がある。

(Milan News.it 10/02/26)


ということで、1枚の写真だけが一人歩きして、変な風に解釈されたのか。イタリアのみなさん、フンテラールは決してエロカッパではないですよ。

そんなピッチ外のことばかりでもなんですので、フンテラールの必殺仕事人っぷりをあらわすデータなど。

1 – Huntelaar (Milan) 6 gol in 631 minuti: media 105,17
2 – Di Natale (Udinese) 18 gol in 1989 minuti: media 110,50
3 – Trezeguet (Juventus) 7 gol in 852 minuti: media 121,71
4 – Totti (Roma) 10 gol in 1300 minuti: media 130
5 – Milito (Inter) 14 gol in 1968 minuti: media 140,57
6 – Nenè (Cagliari) 7 gol in 1010 minuti: media 144,29
7 – Crespo (Parma) 5 gol in 731 minuti: media 146,20
8 – Barreto (Bari) 11 gol in 1625 minuti: media 147,73
9 – Matri (Cagliari) 11 gol in 1676 minuti: media 152,36
10 – Balotelli (Inter) 6 gol in 940 minuti: media 156,67


これは1ゴールするのに要している時間で、フンちゃんトップ。105.17分ごとに1ゴール。現代のFWは得点だけじゃない仕事も求められつつあるので、一概にこれだけで評価は決まりませんが(特にチーム全体の事を考える監督の評価は)、一番出場時間が短くて結果を出しているとこも凄い仕事人。ただ、きっと彼はそういう切り札ではなくて、もっと出場したいのだろうけど。

トップ10はさすがなストライカーが並びますが、特に2位のディナターレ。常に先発で出ていて、このゴール率はすっごいなー。この勢いでインテル戦にもぜひw あ、インテルには、もうひとり、すごいプレイ数にゴール数を両立させているミリートがいた…。