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さよならピルロ

本日現地時間12:30(日本時間19:30)のMilanNewsにて、「ピルロがユーベのメディカルチェックのためにトリノを訪れた」との記事。同じくフリーで移籍してきたパツィエンツァも一緒。Sky Sport 24によると、ピルロの公式発表は今日する必要はないが、ここ数日内に行われるだろう、と。映像はこちら

ああああーもうミランのピルロじゃないんだ、『ミランのために』あの「ちょっと散歩のスキップのついでに蹴ったら、無回転でゴールに吸い込まれたよ」的スーペルゴールが生まれないんだ…。超低血圧っぽく心臓だって人の半分くらいの回数しか打ってないような冷静な顔してて、いざゴールが決まるとわーーーーと顔崩壊させて指にチュっする姿が赤黒の中で見られないんだ…。くいっと足首上げたボールでハアハアしてるFWたちを釣り上げるドSなアンドレアが『こちら側』じゃないんだ…。そういう勝手な所有欲の煩悩に苛まれております。

とにかく今は感情的にまとまらん!状態なので、ユベの公式発表がある前に、まだミランの選手であった最後の時のピルロ周辺のコメントをまとめときたいと思います(ほぼツイッターで呟いていたもののまとめなので、新しいものはありません)。

移籍濃厚な度合いがますます深まって行った頃にCorrire della Sera紙に語られたピルロの心情。ぴのさんがロングインタビューを訳して下さってます

今から読むとまたさらに味わい深い。そして頭のいいピルロは全てをあけすけには語っていない。たとえこの後出て行く可能性が高かったとしても、クラブや監督たちに関しての、いわゆるぶっちゃけ話はしない(リーノがもし辞めるはめになってたら、すごいぶっちゃけ大会になってたとこだろうなw)。慎重で行儀の良いコメントとも言える。

それでも「ミランが必要としてくれるならば喜んでチームに残る。あと10年だってミランにいても構わない」という部分は本音だったと信じたい。

ただそれはアンブロ&ピッポのような白紙委任な無条件での残留ではなく、「まだあと3、4年はハイレベルなプレーが出来ると思っているし、自信もある。契約延長が1年だけだったら、あまり意味はないけれど」という条件付きのもの。

(こう書くとアンブロ&ピッポはミランに忠誠を誓い、ピルロはそうでないみたいに聞こえるかもしれないけど、私はそうは思わない。前者二人がそういうクラブ愛があるだろうことは否定しないけど、それ以外にもそれぞれ白紙でも残った方がいいと思うような個人的理由があると思うし、ピルロは彼ら以上に、ミランを捨ててでもこだわるべきものがあったと思う)

そしてスクデットが決まり、いよいよ契約満了のベテランたちとガリとの話し合いが始まる。まずは一番ジリジリして、ここまで話し合いをしなかったクラブに『俺たちをリスペクトせえよ』と文句言ってたセーさんの話し合いがつかず。2日目の18日、この日はネスピルの予定でしたが、まずはネスタが1年契約で合意! 続いてピッポ延長の報が入る。

それを前後するように、トゥラティ通りのミラン本部にピルロが「挨拶のためだけに来た」と言ったというニュースが。

本部から出て来たピルロのコメント(映像はこちら)。

「挨拶するためにここに来た。忘れがたい10年間だった。出て行くという考えはすでに前に有った。相互合意の上の離縁だ。ミランは後悔するだろうって? そう願いたい。僕らの道は別れた。この年月ずっと僕に愛情を示してくれたクラブとファンに感謝したい。ユベントス?誰とも話さなかった。アッレグリには挨拶した。僕らは毎日会っている」


↑遠征前の前日最後の練習では誕生日を祝ってもらった後に、泣いてしまうピルロ…。


そしてピルロの最後の出場試合になるかと思った最終ウディネ戦。ヤンクロとイブラ以外は全員フリウリに行ったものの、ピルロの名前はリストに無しで観客席に。試合後はあの涙の胴上げになるのでした…。

↑ウディネ戦後にカリアリ戦で達成したミラン400試合を表彰される
『ロッソネロであるピルロ』の最後のインタビュー。


この時のミランチャンネルへのコメントが以下。

ピルロ「ミランのようなチームのユニフォームを着て400試合は多い。これはみんなが経験できることではない。だからとても美しくも重要なことだ。

友達みんなに挨拶できたから感動していた。ピッチ上を離れて、ピッチ外でも僕らは一緒にたくさんの事をした。でも人生は前に進むし、誰でも自分の決断をする。

最初のCLは最も大きな喜びだった。ミランのユニフォームを着て最も悲しかったのはイスタンブールの決勝だ。今でもなんで負けたのか自問する。

サンドロは大親友だ。でも僕らはかわらずつきあっていくよ。最も辛いことは友達、チームメイト、君たち、ミラネッロで働く人みんなと別れることだ。もう再会できない…。それが気分を落ち込ませる。

今日はケガを避けるためと、あと1枚で出場停止にならないように、僕はピッチに立つことを望まなかった」

(Milan News.it 11/05/22)


なお、ほぼ同じ内容のコメントが公式にもありますが、最後の出場しなかった理由については省かれています。

どのチームだろうと他に行ってしまうのは悲しいに違いないけど、よりによって私が個人的に一番苦手なチーム、ユーベに行ってしまうとは…と、まだユーベのピルロという事実にどう相対していいのかわからないです。カカの時みたいに、ある時点でよそで楽しそうに笑いインタを受ける姿を強制的に見て、ショック療法できっぱり(私の)気持ちを切り替えるのがいいのか…。

きっとピルロは今季の不運を来季取り返そうと前を向き、代表に意気込んでますよね。そんな彼には申し訳ないけど、今しばらく『今の、これからのピルロ』じゃなくて『かつてのミランのピルロ』にひたりたい。