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ヘタなジョークはタチが悪い

そんなにいつまでもひっぱる話でもないと思ったんだけど、また今日のGazzettaにイブラとサッキの対決についての記事があって、詳しい会話の内容がわかったのでメモメモ。昨晩でYouTubeの閲覧数が13万を越えたと記事にあり、相当な反響のようです。

映像を見直すとわかるのですが、スタジオにいるヒゲの司会者みたいな人が、スタジアムでインタを受けてご機嫌のイブラに、

「もし君の足が47じゃなかったら、たぶんファーストゴールのボールに届かなかっただろうと、サッキが冗談で言ったんだよ」


と言ったのが全ての始まり(アホです、こいつ)のようです。以下記事より抜粋。

それまでは笑顔を浮かべていたズラタンは、顔を曇らせ、こう答えた:「可能だよ。でもどうせサッキは俺がしていることに嫉妬してるんだろ。彼はしゃべり過ぎる。テレビや新聞で口を慎むべきだ。もしなんかしゃべりたいなら、俺んとこにしゃべりに来い」。現場の空気はたちまち急降下、当惑は強い。イブラが再び口を開く:「彼は俺のことをまず話した、バルセロナに居た時も。今だけじゃない」。この時点でサッキが自己弁護する:「人を傷つけることなく、考えていることを正しさと礼儀を持って表すことは可能だと、私は思っているが」。悪なスエーデン人は狼狽したり、声を荒げたりせずに、淡々と続ける:「ああ、俺について何か言いたいなら、テレビの中だけに行くんじゃなくて、俺んとこへ来いよ」。サッキ:「私は何も話したくない」。「それになぜしゃべり過ぎだと?」。「私は私が考えたことを話す」。イブラ:「しゃべり過ぎるってことは、しゃべり過ぎだってことだ。それで、おまえ(tu=タメ口の2人称)はそいつらの一味だ。バロセロナ時代からネガティブ過ぎだ。俺にとっちゃ、批判だけだ。俺は自分の仕事をする。気に入らねえなら、俺を見るな」。この対決の最後を締めくくったのはサッキ:「礼儀を学びなさい」。この時、イブラは接続を離れ、ビデオには怒りで悲しんだ元ミラン監督の顔だけが残った。

(Gazzetta dello Sport 10/09/17 第10面)


この後の記事は、いかにサッキがミランのアイコンであり、イブラの言葉がどれほど失礼かをWEB上の読者のコメントを例にあげて語ってたりして、文中にも『悪の』とあったりして。なんかイタリアサッカー界的には全面的にイブラが失礼で悪いヤツみたいだけど(確かに口は悪いw)、サッキや司会者も言ってる発言が相当失礼な輩だと思うなあ。

ニュースからの想像ですが、大きな『村社会』だなあと感じることがあるイタリア、その中でもさらに小さな村社会のサッカー界(コネ社会であったり、ヒエラルキーが決まっていたり)。そこでサッキ御大には絶対タテつけない風潮があるんだろうけど、引退後にイタリアサッカー界に居続ける気もないだろうイブラにとっては、そんなコネクションなんてクソくらえでしょうw

これくらいのジョークは、たとえたちが悪くて品性がないものだとしても、『おまえらかわいそうなヤツ…』と心中で見下してサラっと流すのがスレたオトナの作法ですが(世間的には礼儀とも言う)、ズラタンまだ28才ですからね。私の28才時を思い返しても、そりゃムカーっと来ますって。いつ初ゴールができるか不安でたまらない移籍後、それが決まった最高の気分の時に、そのゴールを評価もしないで(前から批判ばかりしていて)、たちの悪いジョークでけがされたんだもの。自分の仕事にプライド持ってたら、私だって激怒です。うん、正しいドキュン行動だ、イブラw

軽薄なジョーク言うサッキもだけど、同じくバカはそれをズラに嬉々として伝えるKYな司会者。彼らは選手の気持ちがわからない、ソファーの上にふんぞりかえってゴタク並べる批評家。ファンたちがバールで文句やジョークを言うのとは違う、選手たちに直接伝わるし、新聞やテレビで大々的に批判を流す力がある。事実、この記事の隣には、サッキの「ズラタン、皆を尊敬することを学べ。全ての国民は自分の意見を表現できる権利がある」なんていう、話の流れからはズレた反論コラムが掲載されて、悪童イブラのイメージは拡大して行きます。やれやれ。

ビリーはそんなむなしい職業に染まらずに、早く現場に帰って来てね。ヴィアッリは完全にあっち側の人になってしまい、もう監督の声もかからなくなってしまったことだし。

蛇足ですが。小さい時のズラタン、もしかして足の大きさでイジメられましたか? イブラの逆鱗は足のサイズにありかもです。

あ、あと、笑いのツボ、ジョーク。これが他人とは同じなようで、ピッタリ合うのは実はけっこう難しいことなんだと思う。だから、友人、恋人や結婚相手を見極める時には、悲劇な映画(誰でも比較的同じところで泣く)よりも、喜劇を一緒に見た方が良いとかw わりと納得すること多し。