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理想主義者マルディーニ

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↑今朝のGazzetta第一面。ほんとにレオ監督様ですかー?


Gazzettaがスクープとして今日伝えたのが、「ミラン監督にレオナルド、月曜日に発表」。その下には「一方、グルキュフをボルドーに1500万ユーロで売却。ガッリアーニ:『落ちついて、カカは残る』」。さらにその下、「ベルルスコーニはマルディーニについて:『フェスタをすることを説得したい』」。

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↑見分けつかないから、そのままヒディンクでいいんじゃない?チェルシーさん。


インテルさんは、右上でどっちがボールがわからないカンビアッソがいるだけですよ。ミラン、話題を振り過ぎでしょうw 左下のジラは「2ゴールで勝利。信じてる」などとお礼参り宣言をしています。それは絶対ヤメテ。

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↑美しさにもプレイにも磨きがかかったのになあ。残念。


リーグアンの年間最優秀選手にも選ばれたグルキュフ。ミランにとっては貴重な若者で、しかも顔面偏差値アップ&脱ぎ要員だったのにー!ざんねんだあ〜。でも彼を移籍させてしまったということは、来季のチーム編成について、ある程度めどがたってるってことですよね?そうだと…いいな(信用してない)。

まったく落ちつかないこと、この上ないですが、とりあえずパオロさん案件を終えなくては!

クルヴァを仕切るウルトラスの一大勢力、あの非難の横断幕を出した『Curva Sud Milano』の言い分をご紹介。以下はMilan News.itに寄せられた彼らからの声明文です。

マルディーニ問題に関するCurva Sudの声明

イタリアメディアのいつものやり方を見て、Curva Sud Milanoはミラン×ローマ戦の間に起きたことについて、はっきりさせたいと思っている。

試合の最中に我々はパオロ・マルディーニに向けて『感謝(RINGRAZIAMENTO)』の気持ちの2つのバナーを出した。

最初のものはピッチにチームが入場した時に出した。

『ありがとうカピターノ:ピッチ上の無窮のカンピオーネ しかし自分をリッチにした者へのリスペクトに欠けていた』

それから2枚目は記事に書かれたように、ラストランの時に出した。

『あなたの25年間の輝かしいキャリアはあなたから金目当ての乞食と言われた者たちのおかげだ』

我々のバナーは異議申し立てではなく、彼のキャリアの軌跡の間に、何回も彼が我々ティフォージに対して示して来た態度を強調したかったのだ。多くのエピソードの中でも、チームのそばにいるために青年たちが800ユーロも使った後、イスタンブールの決勝での敗北で戻って来たマルペンサで発した『POVERI PEZZENTI(哀れな乞食)』という言葉は、特に不愉快だと強調したい。(以下よくわからないので省略)

我々の会長へ向けた抗議に関しては、シルヴィオ・ベルルスコーニが直接ミランに関わらなくなってから、クラブはその特徴であった勝利のアイデンティティを失ったことを非難するバナーを出した。

マルディーニと同様に、病院入りになった時から、2006年夏のカルチョポリ事件の終わりまで、首相もずっとクルヴァ・スッドからの全面的なサポートを正当に享受していたが、我々は対立者を支持する者に対しては誰とでも戦って行く。

『我々の最優先事項は真実を知るための裁判をするにいたること。マルディーニのことはその一例だ:敬意は敬意からしか生まれない!』

『Curva Sud Milano』の前には妥協なし

(Milan News.it 09/05/26)


ということで、25年間にいろいろ積み重なったうち、一番の原因はイスタンブール敗北後のマルペンサでの衝突にあるようです。『敬意は敬意からしか生まれない!』ってのは、君らには言われたくないよ。

次は『Curva Sud Milano』の古株リーダー『Il Barone(男爵)』ことGiancarlo CapelliへのMilan News.it独占インタビュー。

—大方の意見とティフォージのほとんど多数派はあなた方を恩知らずだと言っています。

「クルヴァは選手としてのマルディーニを非難しているわけじゃない。彼は偉大なカンピオーネで全てを勝ち取ってきた。クルヴァはマルディーニを人間として非難してるんだ。彼がここ数年、俺たちの仲間に何を言ったか知ってるか?そんなヤツにフェスタをするか? ことあるごとにずっと侮辱してきたヤツを祝うか?(訳者注:マルディーニは一部ウルトラスのチケット高額ダフ行為や、調子が悪い時のチームや一部選手へのクルヴァからのブーイング、暴力行為などに苦言を呈し続けていた)」

—フランコ・バレージを賞賛するコーラスも聞こえました。

「マルディーニがピッチの回りでうんざりしていた時でも正しい言葉を言って、ひどい時期でもミランを代表してくれた人を賞賛するのは当たり前のことだ」

—こういうことが顕著になったのは、96年のミラン×ローゼンボリ戦の後が最初の衝突ですね。

「そうだ。でも最もハイライトは俺たちがバナーに書いた『mercenari e pezzenti(金めあての乞食)』と俺たちのことを言ったイスタンブールの敗戦後のことだ」

—06/07シーズンのデルビー後に話した言葉もトラブルとなった。

「もちろん。彼は俺たちがチームを励まさなかったし、俺たちが自分に都合がいい時だけ応援すると言って非難した。ティフォージのストライキの本当の理由も知らないで(※訳者注 このあたりの話はこちらこちらで)」

—あなたたちの行動を無分別として、日曜日のマルディーニへのトリビュートを発表した、ヴィオラのクルヴァ『Curva Fiesole』の発案をどう思いますか?

「今、それを知ったよ。フィオレンティーナがやることだし、俺たちが彼らのホームでやることには口をだすべきじゃない。同じ事がインテルのティフォージにも言える」

(Milan News.it 09/05/26)


マルもおとなげない発言があったようだけど、それでも選手として評価しているなら、選手としての最後にあんなことするのは全くいただけないよ。たった一言で人間としてダメと糾弾されるなんて…サッカー選手という枠を超えて大きくなった存在、ミランのカピターノの存在の大変さを感じます。アンブロさん(orリーノorカカ?)がんばれーー!

そして、マルディーニ自身の言い分は以下のGazzettaインタビューで。

マルディーニ「ミランの沈黙にはがっかりした」
「プレジデンテからも誰からも、僕に向けた共感の言葉がない」

ミラノ発 熟考から48時間。それから返答。パオロ・マルディーニはまだ待ちたくはない。

—パオロ、なぜフェスタはだいなしにされたのでしょうか?

「わからないよ。本当にわからない。いつだって僕は自分の考えに従って、全ての人を尊重しながら、筋のとおった態度を示して来た。ティフォージの環境には足を踏み入れなかった。でもそれはスノビッシュだから(上品ぶっている)じゃない:僕がずっと背負って来たマルディーニという名字ゆえに、何かを示して来たんだ。それにピッチに捧げて来たことだけで判断して欲しかった:そういう環境とクラブへ向けたリスペクトがどのような形で作り上げられているのかを理解する者がいる一方で、この問題を無法者のような態度だと解釈する者もいる」

—何にがっかりしましたか?

「クラブの沈黙に:なんの立場も取らなかったことが残念だった。いまだなんのコメントもない。プレジデンテ以下、幹部も誰も一言も言わなかった。僕は理想主義者だろう。でもこんなエピソードから離されているのがミランというクラブだと僕は信じている」

—あなたはティフォージにすぐに答えました、非常に厳しい言葉で。

「あれは衝動的なリアクションだった。だからおそらく間違いだろう。でも前から示唆していたことだ:僕は傷ついた人間だった。ちゃんと考えることができなかった:数日前から用意されていたあの行動への返答だったんだ。僕は感情的で弱い人間なんだよ」

—『彼らの一員でないことを誇りに思う』、そう認めますか?

「そう、確かに。僕がミラニスタであり、ロッソネロのユニフォームのために全てを捧げてきたのは否定できないことだ。それにもかかわらず、僕は何回も批判されてきた。カピターノになって6ヶ月後に、僕がカピターノバンドを巻くのにふさわしくないというバナーが掲げられ、家の下には『Meno Hollywood più impegno(ディスコ・ハリウッドに行ってないで、もっと働け』とペイントされた。それが僕にとってどうかって? でも彼らがそうしたことは、僕を成長させたけどね:知的な自由は成熟したし、自分の意見を表明することは決して放棄しなかった」

—息子さんのクリスティアンとダニエルは質問しましたか?

「いいや。でもクリスティアンは理解してたし、ダニエルもだ。彼は賢い。何かをつかんでいた。家では二人とも僕が妻と話していた言葉を聞いていた。このエピソードはとても大きな意味を持っている」

—そしてあなたのフェスタはだいなしにされた。

「すばらしかったよ:本当にかつて夢見ていたとおりだった。太陽、暑さ、僕のデビュー時のような午後の試合。家族と70000人以上の観客でいっぱいのスタジアムが僕を賞賛していた。500人がフェスタをだいなしにしたがったのは残念だった」

—過去のあなたとティフォージとの間の衝突を覚えていますか?

「掛け値なしのそういうのは2つあった。最初のは敗北してイスタンブールから帰って来た時。僕らはすばらしい決勝を戦って、あきらかにリバプールより良かった。空港で僕らは非難された:『俺たちにあやまれ』と。僕は人生をかけてプレイしたのに、20才の若者にあやまれと言われなくてはならないのか? それに何をあやまれと? すばらしいやり方でプレイした試合に負けたことを? ちなみに、あの夜、リバプールはティフォージのレベルでは上回っていた:3-0と僕らがリードした時には英語(の応援)だけが聞こえて、それからずっと大きく、ずっと大きくなって…。そして、空港でひどい言葉を投げつけられて、僕らは衝突する恐れがあった」

—2つ目のエピソードは?

「2007年ヨーロッパスーパーカップのモンテカルロで。ウルトラスは応援しなかった。誰かがそそのかして、応援を許さなかったんだ。それにカンピオナートでも数ヶ月にわたって僕らは信じられないような雰囲気の中でプレイしていた。チームはこの状況に傷ついていたし、僕はそれをGazzettaに実際に話した。それはカピターノとしてのインタビューだった。でもある種のティフォージはそれが気に食わなかった。彼らの数人と物事をはっきりさせる会談が組まれていた。そこではGazzettaで語った事はミランにとって善かれと思うことを説明したのだ、と主張した」

—ティフォージはいくつかの侮辱を叱っていますね。

「イスタンブールから帰って来た空港以外では、一度も侮辱などしていない。とにかく日曜日のエピソードは僕と彼らの間に引かれた線をなぞるものだった」

—あなたを傷つけるために、彼らはフランコ・バレージのバナーを掲げました。

「フランコは試合後の乾杯の席で、僕にお詫びを言ってくれた。僕はなぜだかわからなかった。あんなバナーは見た事がなかったから。僕は彼に言った:『フランコ、安心して:あなたは僕に教えてくれた。顔を高くあげて、変な関係を持つ事なく、まっすぐに歩いて行けと』」

—賞賛の声を上げていた7万人のことを忘れることはできません。

「その愛情はとてつもなくすばらしかった:僕のTシャツをみんなが買ったのを知ってるよ。全ての人に感謝したい。感動? もちろん、それは最初から:クリスティアンとダニエルが僕のそばにいて、家族全員がトリブーナにいて、ローマの選手たちは記念のTシャツを着ていた。涙が出て、回りを見たら、ピルロがそんなきまりの悪いところを見てる。それで、『さあ、みんな。始めないのか、eh?』って言った」

—サッカー協会会長アベーテがしたがっていたあなたの引退試合はやりますか?

「いや、でも僕のそばに寄り添い、本当に何か計画しようとしてくれた協会会長にはとても感謝します。プラティニも僕にすばらしい手紙を書いてくれた。あの非難以外は、全てがすばらしかった。人々が僕をこのように見てくれていることを誇りに思う」

—しかしレオナルドとのいさかいがあったのでは?

「まったく、そんな誤解は驚きだよ。メディアが僕らが口げんかしたという噂を言いふらしていた時、僕は更衣室でレオと抱き合ってたんだから。ビデオカメラで撮られたあの時は、レオは僕に起きたことを重く考えないようにと言って、僕はそういう(重大な)事だと思ってるって言ったんだ。それで終わり」

—フィレンツェでは最後の試合をプレイすることになりますね。あなたが望んでいたように、決定的な試合…。

「そう、僕はそう望んでいた…。人生が複雑なように、信じられないことだ:ローマと2-2となって、ストレートインが決まっていた。でも僕らにはそれがわからなかったから、勝利を目指した。僕らはちょっと輝きが足りなかったね:自分の人生でこんなに暑さにまいったことはなかったよ」

—月曜日の朝はまず何をしますか?

「クリスティアンの試合を見に行く。トスカーナで大会があるんだ。フィレンツェの試合後はそのまま留まる」

—ミランの集合日である7月6日、不本意なコルセットは脱ぐ(重荷を下ろす?)事になるでしょうか?

「あげることができる。でも一言いっておくけど、バカンスでは決して何もしてこなかった。ほんとになんにも。最初は準備コーチに練習してるってウソをついていた。それからはっきりと言い始めた:僕のフィジカルトレーナーは全てのことから引き離すことを要求したんだ」

(Gazzetta dello Sport 09/05/27 第10面)


これはカピターノとしての使命を持ったインタビューというより、かなりマル個人の立場に帰ったインタビューで、いつもよりかなり楽しい。なにより、試合開始早々、涙ぐんで、それをじっと見ていたのが、試合後に泣いちゃった泣き虫ピルロってのがーーーー! きまり悪いのをかけ声でごまかすカピタノ萌えですw

マルの『クラブは守ってくれなくてがっかり』発言、ミランが他のプロヴィンチャのようにウルトラスに脅されたり、車を襲撃されたりして、クラブの方策を左右されるようなことなく、毅然とした態度を取って欲しいというまっとうなカピターノとしての意見の反面、甘ったれなパオロって面もあると思いますw これにすぐに公式サイトで反応したのがガッリアーニ。

パオロ・マルディーニへの公開レター

親愛なるパオロ

私はあなたのインタビューを読んで、あなたの幻滅を理解しました:あなたも知ってのとおり、私はこの2年間、あなたを非難したあれらの人々の行いのために警護されています…。

私は沈黙を選ぶことにしました:それはそうアドバイスされたからだけではなく、考えて、あらゆることを考えて、日曜日のあのようなふるまいにこれ以上の余地を与えないためには、沈黙が最も効果的な武器であると考えたからです。

アドリアーノ・ガッリアーニ

(A.C.Milan.com 09/05/28)


まあ、後ろ暗いガリだからティフォージに攻撃されるのであって、なんだかなあ…って感じですが、現実にトゥラティ通りのミラン本部には、数回爆弾のようなものが置かれたり、ガリなどの幹部あての脅迫状も届いているので、まったく悲しいことですが、へたに刺激できないのです。選手たちもザンブロ以外は沈黙を守ったままなのは理解できる。カカはティフォージへのジャッジは下さず、あいまいなコメントを残しました。これもひとつの処世術。

「日曜日は僕らの子供たちにとっては良いお手本じゃなかった。パオロはとてもがっかりしていたようだった。試合結果と起きた事によって、期待されていたような日にならなかった。昨日のインタビューに関しては、パオロはとても誠実な人物で、口数少なく、でも正しいことを言う人だ。もちろんクラブももっとも正しいと考えて(沈黙)したことだろう。確かにデリケートな状況だ。取り扱うのは簡単じゃない」

(A.C.Milan.com 09/05/27)


でもそんな輩に屈して沈黙を守るクラブに、がっかりする理想主義者マルディーニ。それは青臭いかもしれないけど、必要な人。ただ、ドロドロしたクラブの裏側で苦闘するよりは、パオロさんの再就職先はユニセフ国連大使とか、バッジョから誘われている子供たちとの活動の方が良いかもしれませんよ。

ベル様も今日付Gazzettaで、「パオロは(きついセリフを吐いたのは)ちょっと考えなしだったな。私なんぞ去年は7000万ユーロも資金投入したのに、金を使っていないと批判されとるんだよ、はーっはっはー!」などと、またマルがムキーとなりそうな事を言っております。せっかくグァルディオラの素敵な言葉で機嫌良くなったかもしれないんだから、ベル様やめて。引退試合については…

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↑植毛前は後ろ姿にスキあり。


ベルルスコーニ:「ローマ戦ではそういう非難でフェスタがだいなしになったが、その前に負けたことですでにネガティブな日だった。だからパオロには他の機会があるのがふさわしい。彼は真剣勝負ではない引退試合はしたくないと言っているが、その考えを変えたいとまだ思っているよ。我々がしてきたようなすばらしい夜を演出できる。たとえばバレージの時のような。マルディーニはミランにとってとても多くのことを捧げてきたから、少しの影もない、喜びの夜にフェスタをするのが正しいのだ」

(Gazzetta dello Sport 09/05/29 第3面)


と、引退試合をあきらめてない模様。