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ベッカム襲来

このたびのベッカムがミランに来るーーー!なニュースに関しての感想は、ひと言「おもしろい」であります。ヨーロッパサッカー界がCLで盛り上がってる最中に、こんなネタふって注目を集めるミランが好きだw

まず17日にロサンジェルスのラジオ番組『World Soccer Daily』で、「アメリカのサッカーリーグが11月末に終わった後、4月に始まる新シーズンに備えるため、アンチェロッティの監督下に入るだろう」と放送されたのが発端。去年の1月にもアーセナルの練習に参加して、代表戦へのコンディションを整えた事があったので、まあ今回もマーケティングも含めて同じような話だろうと思い、忙しかったしここで記事にするのはスルーしてました。

さっそくイタリアではベッカムがミラネッロでの練習だけではなく、1月に移籍して来るのではないかとガッリアーニに追求するメディア。それに対してガリは、

「この話に関しては何も知らんよ。しかし、デイヴィッド・ベッカムが我々と練習したいのなら、何の問題もない。ベッカムは過去、ミランに近づいたことがあった。しかし彼がロサンジェルス・ギャラクシーへ行くと決めた前の夜からは連絡していない。したがって、彼の意志について何も知らないのだよ」

(Corrire dello Sport.it 08/10/17)


と、今季のスポンサー契約がロナウジーニョ効果もあってすでに埋まったよ〜ん、と自慢した会見会場にて、シラ〜っと言ってのけていたのでしたw

そして翌18日には1月にミラネッロで練習することは周知の事実となり、こんなとぼけたアンチェのコメントが載る。

アンチェロッティ:「オールオッケーだよ。反対する要素がない。我々は彼が偉大なカンピオーネだと言うことを知っている。過去、ベッカムとミランとの交渉はあった。しかし良い結果には終わらなかった。今度は何かそれ以上の事が成就するかって? そうだね、一緒に夕食くらいは行くかもしれないね…」

(Gazzetta dello Sport 08/10/19 第15面)


同時に、イングランド代表監督カペッロのこんなコメントも。

カペッロ:「私はベッカムをベルリンへ連れて行くだろう。11月ならまだコンディションが整っているからだ。しかし2月のスペイン戦では、もし(オフシーズンで)プレイしていなければ、召集は難しい。彼の存在はグループにとってポジティブだ:試合の一部分だけのプレイだからといって(ベラルーシ戦ではウォルコットとの交代で88分からの出場)、それは次の試合で90分間プレイできない事を意味するわけではない。彼は代表にとって、重要なエレメントで有り続けている」

(Gazzetta dello Sport 08/10/19 第15面)


ベッカム側から考えれば、代表出場をかなえるために、MLSのオフシーズンであろうともコンディションを維持するために試合に出ている必要があるわけです。できればレベルの高いクラブに所属して。

タヌキなガッリアーニはこの日もこんなコメント。

ガッリアーニ:「私とアンチェロッティはベッカムをミラネッロに待っている。我々が彼を買うかどうか知りたいって? それはもっと先になったら話すよ」

(Gazzetta dello Sport 08/10/19 第15面)


な〜んて、思わせぶりw

そして昨日22日、UEFAカップでオランダへ向かう途中でのインタビューで、ポロっと言ったガリの言葉にみんな大騒ぎ。

ミランはベッカムも獲得。1月から登録
ロッソネリと共に少なくとも4ヶ月はローンでプレイ。ガッリアーニ:「サッカーは観客とスポンサーも」

ミラノ発 まずは我々Corriere della SeraのAlberto Costaによる予想:すでに知られているように、デイヴィッド・ベッカムはミランにオファーを出された。それは練習だけではなく。選手はすでに1月から移籍するように、期限付きの契約を用意している。そしてアドリアーノ・ガッリアーニはオランダへの出発の際にそれを認めた。ミランは33才のデイヴィッド・ベッカムを獲得もする。それは2009年1月からの『期限付き』の契約になるだろう。ベッカムがロサンジェルス・ギャラクシーと5年契約してプレイしているアメリカリーグは、11月から4月までストップする。「現代のサッカーは技術と戦術だけではない。サッカーはいっぱいのスタジアム、観客、スポンサーでもあるのだ」と、ガッリアーニはコメントした。「スタジアムは偉大な世界的スターによってのみいっぱいになるのであり、ベッカムは他のクラブではなくミランに歓待を求めた。ミランはピクチャーカードのコレクションをするのではない。ミランは行なっている政策に非常に誇りを持っている」とガッリアーニは付け加える。「我々は世の中の傾向とは逆行する唯一のクラブだ:人々はミランを見にスタジアムへ向かう。ミラン×サンプドリア戦を見るために65000人が来るということは、ミランが好かれている結果だということを意味する。ベッカムは65000人を減らすのではなく、増やすことができる選手だろう」

アンチェロッティ:「私にとってはうれしいよ。ベッカムは真面目なアスリートだし、偉大なプロだ」とミラン監督カルロ・アンチェロッティは語る。「もし4ヶ月我々とプレイできるなら、非常にうれしいね。ミランで出場機会があれば、もちろんイタリアでもヨーロッパでも出場できるだろう」

(Corrire della Sera.it 08/10/22)


オフィシャルにも同内容の記事が出た。こちらにはSera紙の方の「サッカーには観客とスポンサーも」という発言が無く、「数ヶ月ここでプレーして、その後はミランを離れることになるはずだ」という発言が入ってます。それぞれの伝えたい方向が伺えますね。

今日23日のGazzettaにはベッカム関連の記事がたくさん。まずはアンチェのコメント。

アンチェロッティ:「もし彼が登録されたら、彼はカンピオナートでプレイできるし、2月に登録し直せばUEFAカップにも出れる。そして問題は観客席に誰が行かなければならないかだろう。私もまだわからない。デイヴィッドは中盤のポジションを全てカバーできる。彼はピルロの役目もできるだろう」

(Gazzetta dello Sport 08/10/23 第12面)


ベッカムは12月から始まるドバイでの合宿にも参加。そしてMLSのプレシーズンに備えるために、3月にはロスへ戻らなければならないわけですが、その前にミランは1月11日ローマ戦、2月15日デルビーというビッグマッチ、さらにUEFAカップの2試合(2月19、26日)があるので、ベッカムにとってはヨーロッパへの格好のアピールの場になるだろうとGazzettaは書いています。

ベッカムのプレイ上でのミランへのメリットは、とにかく実際にプレイしてみないことには何とも言えないですが、マーケティング的側面から見ればメリット大なのは確実。このついでにロナウジーニョ効果について書いておくと、新たなスポンサーの獲得と18000枚というユニフォームの記録的売り上げで、すでにかなりの収入があった模様。9月中にスポンサー枠が埋まるのは異例のこと。新たに加わったスポンサーであるビタミン、ミネラルなどのサプリメントでは世界的ブランド『Nutrilite』。実は『Amway』の1ブランド。ロナウジーニョがスポンサー契約しているため、彼のゴールごとに1万ドルがAmwayからミラン基金に寄付され、子供たちのために使われる予定。

そしてベッカムですが、当然ユニフォームとチケットの売り上げ増は相当なもんでありましょう。ベルルスコーニはイタリアスポーツクラブで初めてサッカーとコマーシャルビジネスを結びつけた商売人。ベッカムは初めてポップスターとしてコマーシャル的に成功したサッカー選手。そう思えば、ミランとベッカム、今まで結びつかなかった方がおかしいのかも。クラブ設立当初の経緯とは裏腹に、今のサンバラテンなミランにはイギリス人選手は違和感がありますが、少なくともコマーシャルな…という意味ではベッカムはミランにお似合いです。

ベッカム本人はほんとにマジメでひたむきなプレイヤーだし、ピッチ外でも問題を起こさない優等生。ただ、夫人ビクトリア様が派手好きなだけに、イメージで損してる感じ。そのビクトリアはアメリカに残りそうですが…。

フォリクラッセの失望と、夫人との計算
しかし驚いたスパイスガールはハリウッドに残る
ギャラクシーのデイヴィッドは9アシストで5ゴールと惨め。遠距離結婚生活も支えることに?

ニューヨーク発 いつものように、家族の問題が中心にある。ヴィクトリア・ポッシュはアメリカに残るよう勧める:ハリウッドの近くで彼女のキャリアを回復したいのだ。デイヴィッドはなんとしてでもヨーロッパへ戻りたい:元気を取り戻し、自分を2010年南アフリカW杯へ連れて行くようにカペッロに確信させるためには、レベルの高いリーグでプレイしなくてはならないことはわかっている。とは言っても、今のところは縁を切るのはサッカーのことだけだ:ベッカムは(一時的に?)5年間で3000万ドルという記録的な契約があるギャラクシーを去るだろう。

うまくいかない ギャラクシーでプレイすることは、彼にとって満足のいくものではない:チームは2年目にはMLSで最低記録となり、3年目にはプレイオフ外に留まったままだ。GMのAlexi Lalasと監督ルート・フリットは哀れなことに2ヶ月以内に挫折されられ、ベッカムは決してほめられたプレイができなかった:低レベルのリーグの24試合で5ゴールと9アシスト。そこで、友人たちはデイヴィッドがイングランドを出てPeter Shiltonの125試合という記録に遠ざかってしまったのを後悔していると語る。

元気回復 去年、ベッカムはMLSの長いオフの間、アーセナルと共にヨーロッパで冬を過ごした。ミランへの移籍はさらに簡単なステージのように見える。2シーズン前にはロッソネロと豪華な契約を結ぶステップが存在した。6月にはこんなことを語っていた:「すごくミランに近づいていた。セリエAでファンのチームなんだ。何年もすばらしいサッカーをしている。それにイタリアのサッカーは情熱と感動にとてもあふれている。僕はあなたたちの国が好きだ」。ゴシップ記者たちは腕をならしている:ベッカム夫妻の遠距離関係や如何に?

(Gazzetta dello Sport 08/10/23 第12面)


さっそくゴシップ好きなMediasetが、タブロイド紙Daily Starに載ったベッカム夫妻離婚の危機なる記事を紹介しています。

その他にもGazzettaにはアルマーニ御大自らの署名コラム記事が。

ようこそ
3つの宝石 夢のようだ

これはミランのための年だ! まずはロナウジーニョがやって来て、それからイングランドからシェフチェンコが戻り、そして今ロサンジェルスからはデイヴィッド・ベッカム。そこにカカを加えれば、まさに夢のようだ。そしてミランの宝石のうち、3人はアルマーニのキャラクターである:シェヴァ、カカ、ベッカム。ピッチ上だけではないスター集団。レッドカーペットの栄誉であり、しかも親しみやすい。

ジョルジオ・アルマーニ

(Gazzetta dello Sport 08/10/23 第12面)


アルマーニってばウキウキです。しかしなによりもピッチ上で輝かないと、レッドカーペット上でも輝けないわけで、境遇がちょっと似ているシェヴァ共々輝きを取り戻して欲しいですよ。そういう選手たちをコレクションするミランのボランティア精神『ミランティア』は、インテルの『モランティア』と違って、きっちり利益を出すところがちゃっかりしてます。

外野がいろいろうるさくて、まー何かとあるでしょうが、私はとにかくミランでベッカムのプレイが見られるのにはワクワクする! 彼が出るために観客席行きになってしまう選手のマネージメント、カルロさん、短期間なのでどうぞうまくやって下さい。来季の補強費のために。

余談ですが、上記Mediasetのゴシップコーナーにカルロさん夫婦も『終了の笛に向かう。監督と夫人はすでに別居』って記事があって、なにぃ〜?と思って読んでみると、雑誌Novella 2000のインタビューで私生活について語っているようです。夫人はパルマの近くFelegaraの自宅にいるのに対して、アンチェはミラネッロにずっといることから、事実上の別居生活ってことらしい。詳しいことはそのインタビュー記事も見つけたので、(誰も興味なさそうだし、ヒマだったらw)訳してみます。でもたぶん25年も連れ添っている夫婦の、もう一緒に住まなくても大丈夫な落ちついた関係って感じみたいです。