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ファラオーネは非売品

ミュンヘンでのシティ戦でドッピエッタを決めて、ゴールの壁をやぶったシャラ坊。5点目取られてすぐ、その姿は一段とたくましかった。スランプを味わって一段おとなの階段を登った感じの、なかなかにせつなくもいとおしい、シャーラウィのインタビュー。

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↑この上に大耳が乗ったところが見てみたい…


エル・シャーラウィ「ミラン、僕は非売品になる。髪の毛の上に乗せるのはビッグイヤーだけ」
ファラオーネ:「いつだって残ることを確信していた。歴史を作る。でもトサカを切れとは言わないで…」

ニューヨーク発 約束は約束であり、クラブのプロジェクトはそれを上回ることも。このためステファン・エル・シャーラウィはユニフォームにキスをせず、『一生涯』という表現を使わない。それに20才の若さでそういう風なのはおかしいだろう。このため、彼は「誰かにノーと言いたかったことは?」という質問にちょっと躊躇した後、答えた。とても現実的な感じでステファンはこう言う:「ある時にはそうだね」。そしてつけ加える:「でも具体的なオファーはなかった。だから僕は問題にはなってないよ」。こうしてトサカ(『絶対切らない。チャンピオンズ・リーグのカップを上に支えるためには何を置いても喜んでつぶされるけれど』)を付けた若者はミランと恋に落ちている、という事実が残った。しかしそれを彼流に伝える、誇張もせずに。なぜならエル・シャーラウィは見たままだから:作為や不純なものは何もない。もちろん、髪の毛はのぞいて。

—ガッリアーニがあなたを売却可能だ、少なくとも売却不可能ではないと言った時、どう感じましたか?

「僕はいつだって残ると確信していた。僕らは話し合い、一緒にこの道を続けていくことを決めたんだ。それは両者の決断で、そうするのは簡単だった」

—おそらく最高にビッグなクラブへの移籍の可能性はない、でも最高に高額な年俸のオファーはあった。あなたにとっても踊り出すような大金が目の前だったのに、どうしてあきらめたのですか?

「僕がずっとミランのファンだったからだ。だから僕にとってすばらしいシーズンだったし、このクラブの歴史の一部となりたい」

—次の目標は、売却不可能だと言わせること?

「次の目標はもちろんチャンピオンズ・リーグの予備戦だ。それから昨シーズン前半にしたみたいにたくさんゴールをすること。そうしたらたぶん僕は売却不可能と言われる」

—ガッリアーニはアウディカップの最も重要なことのひとつはあなたにゴールが戻って来たこと、と言いました:壁を乗り越えましたね。良い兆候です…

「そう。それに人々に賞賛されながら交代した…。うれしかったよ。もちろんあの機会にシティ戦で負けてしまった苦さはあるけれど。でもやる気のためにゴールは重要だ。良いスタートを切りたい。昨シーズン終わりよりももっと。そしてミランに長く残りたい」

—ミランは新しい戦術の解決策を探していて、あなたはそれに適応しなくてはならない。

「そうする用意はある。サイドアタッカーとして育ったから、ほんとうは左からスタートする方がやりやすいんだけど。でももうセカンドストライカーとしてやったし、アッレグリは何度も僕にもっとセンターにとどまるよう求める。センターフォワードと息を合わせて、一緒にプレーを活かすように。やるよ」

—シーズン最後はあまり良くありませんでしたね。コンフェデレーションズカップも:ブラジルでプランデッリ監督は『からっぽだ』と言いました。

「プランデッリは僕がちゃんとしていないと見ていた。僕はあの時、精神的に落ち込んでいる時期だった。もうプレッシャーをかけられたくなかった。当然のことだった。得点王だったのが過ぎて、もうゴールができなくなって難しかった。でもそれも過去のことだ」

—あの危機の時、たくさんのことが書かれましたね。特に傷ついたことはあります?

「いいや。それに僕は何も心配しなかった。いつだって僕を落ちつかせてくれた。3位になって僕らは最高にうれしかった。僕のゴールかどうかはもうそんなに関係なかった」

—あなたが長いスランプになったため、いろんな解釈がされました:バロテッリの加入で引き起こされた不愉快さ。膝のケガ、相手があなたを研究した、ちょっと図にのった…など。

「そういうの全部関係ないよ。膝は何度も痛くなるけど、うまくつきあってる。バロテッリは友だちだ。僕は図にのったりしてない。DFと対する時、16ゴールした後にはちょっと研究されたなと感じた。それからアッレグリが僕に要求したことがあって、プレーの仕方をちょっと変えるように言われた」

—バロテッリに関してですが、マリオとのコンビで二人が非売品になることに関して、彼の存在はあなたを守るというより、あなたに不利に働いているような印象です。そうでは?

「マリオはいつだってチームメイト以上に友人であり続けてる。いつも近くに居たし、彼の存在のために僕が困難に陥ったなんていう話には決して耳を貸したくなかった。彼がいなかった時と同様に、彼と一緒にいつもうまくやりたいと思ってる。それにマリオはいつも僕を信頼してくれてる。他のチームメイトたち全員やクラブと同様に。このサポートはとても自分を支えてくれた」

—バランスを保つために役立つものは他に?

「家族からの助言と無条件の支え。僕がバランスを保つのにとても重要だ」

—今はもうひとり、落ち込んだ状況を抜けたい選手がいますね:ニアンです。

「彼はもうセリエAのレベルに到達してることを証明してるよ。でも時間が必要だ。ムバイエがもっとミランに貢献できると信じてる」

—ミランは多かれ少なかれ、代わり映えのしないままです、今のところは。

「僕らはこんなにもう競争力があると言いたい。かたく結びついたグループで、困難を乗り越える方法を知っている。昨シーズン、僕らは目標を達成して、成果を上げたんだ。それに、もし誰か移籍してきたら、とても良くなる」

—W杯がこの数ヶ月に調子を取り戻そうとする一番のモチベーションですか?

「良いプレーをしようとはちょっと考える。今はチャンピオンズ・リーグのプレーオフのことを考えている。僕らのシーズンで最も重要な試合だ」

—ミランでのほんとうの意味での最初の年に、学習したことはなんだと思いますか?

「サッカーでは物事をすばやく変えることができるし、いつも地に足をつけていないといけないこと。全てがうまく行ってる時は思い上がらず、スターから馬小屋に落ちた時は落ち込まないこと」(訳者注:『quando passi dalle stelle alle stalle』が韻を踏んでて、もしかしたら慣用句?シャラ坊のシャレ?)

—アッレグリのセリフのようですね。ところで、監督との関係について本当のところを教えてもらえますか? あなたは失望を感じてはいなかった、自分へのすてきな言葉をたくさんもらった後に何度かちょっと落ち込んだということですか?

「僕らの間には一度も問題なんてなかった。ナポリ戦前に監督に呼ばれ、彼の考えを説明された。僕はその決定を受け入れた。フォーメーションの変更に適応する時と同じように。僕らは決して対立してなかったし、失望なんてぜったい感じてなかった。僕自身が自分をシーズン前半のようなエル・シャーラウィではないと感じていたし」

—しかしあれはあなたにとって騒ぎの一石となって、困りませんでしたか? ベルルスコーニはアッレグリのエル・シャーラウィの扱いが気にいらず、彼を解任しようとしました。

「(笑って)ベルルスコーニはちょっとイラっとしただけだよ。でもこれはたった1試合のことだ…。アッレグリの選択をめぐって、それを良しとしないことで、多くの混乱を生んだ。それにナポリ戦で僕のポジションでプレーしたのは他の誰でもない、ロビーニョだよ…。そう、僕はいつだって冷静さを保っていた。ここでいいんだ。そして、前にしてたプレーに完全復活するようにしたい」

(Gazzetta dello Sport 13/08/03 第8面)


ベル爺のこと、こういう風にいう選手いなかったなあw ミラン、新時代である。

5日のミラン公式のものはガゼッタのインタビューからシャラ坊の無難なセリフだけ抜粋したみたいにまったく同じ。当然、ベル爺に関するセリフも抜けているw

TuttoSportにも同じようなインタビューが。

—ステファン、どのくらいミランに別れを言う状態に近づいたのですか?

「そんなことない。僕はずっと自分の選択に確信を持っていた。それに決してチームを変えようと思ったことはない。小さい頃からミランファンをやってる。ここに居ることは夢の実現なんだ」

—では決して出て行きたくないと?

「そう。レアル・マドリーからのオファーを目の前にしてもね」

—でもひとつもオファーが来なかったのですか?

「繰り返すけど:僕はどこのチームにも行きたくない。でも実際に『ビッグ』と呼ばれるようなクラブからの具体的なオファーは現実化しなかったのが事実だ」

—今は何を考えていますか?

「ミランに長く残って、歴史を作りたいと思っている。すばらしいシーズンを過ごしたと思うし、昨年前半のレベルまで完全復活したい」

(web版なので抜粋)

(TuttoSport.it 13/08/03)


もしかしたら、記者たちがたくさん居るところでのインタビューだったのかも。

それにしても、これだけミランに忠誠誓ってくれる選手、願いどおりできるだけ長くいて欲しいものです。

※おまけ 同じ3日の記事で、舞台裏的な話があったので。

Sky Sport 24記者Peppe Di Stefanoのコメント「7月2日ガッリアーニはエル・シャーラウィの家へ行った。それまでの数ヶ月うまくプレーできてなかったので、シャーラウィは高いモチベーションではなかった。ガッリアーニは彼の前にオファーされていた700万ユーロの契約を差し出した。彼はお金が全てではなく、ミランのために貢献したい、ここに留まりたいということをガッリアーニに明らかにした」


ガリのお宅訪問とオファーは、シャラ坊のやる気を再点火させたのかもしれない…