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真顔でジョークのアッレグリ

※Twitterで流し済みのGQインタビューも最後に追記しました。

ミランのミュンヘンからアメリカへの遠征にはガゼッタのアレッサンドラ記者も同行しているので、随時インタビューが送られてくるのがうれしいです。以下はギネスカップ3位決定ギャラクシー戦のためマイアミに移動した時の、アッレグリのインタビュー。

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Milan, ti dico io come si sta Allegri
(ミラン、あなたはどれほど『アッレグリ(=陽気)』かと私に言う
「ベルルスコーニ、私は4トップでいく
ユーベにはユーモアが足りない
そして最終的にはメルカートでガッリアーニがなんとかしてくれる」

ミラン監督「他のチームは3バック? 私はむしろ5バックと言いたい」

マイアミ発 あれから一年後、マッシミリアーノ・アッレグリはまだここに居て、若手の成長について語っている。同じビーチ、同じホテル、同じミランの監督として。5月の嵐の後で海は穏やかだ。「若者を監督するのはやりがいがある。勝利への渇望と意欲がある。20才ならうまくできないと思われてることをやってみる際の、無作法や混乱も許せるものだ」

—あなたはもう20才ではない。しかしミランに残ることを選びました。5月の日々を見るとちょっと混乱しているように見えたような…

「自分の本能を信じていた:それに従わなかった時には失敗してきたものだ。私、ガッリアーニ、会長とで話し合い、続けることに決めた。私にとっては新たな挑戦だ」

—それにはどんな見通しが? もしコンテとブッフォンがカンピオナートでまた優勝できないのを恐れていたら、あなたはなんと言えますか?

「私はクオリティを持つ若者たちのチームを持っている。去年の8月と比べれば、一年一緒にやった強みがある。トップ6、7チームと他のチームとの差はあるが、カンピオナートは昨季より力が拮抗すると思うよ。しかしユーベは2連覇している。良い選手たちも取った。したがって実力的には彼らが優勝候補だ」

—もしこの問題に触れ続けたら、あなたは怒れるコンテになる恐れが…

「スクデットが決まった後は、主役は我々だった。ユーベはすばらしい働きをし、我々を打ち負かした。勝者が前に進む。そういう風になるものだ」

—あなたはこの数シーズン、コンテの辛辣な言葉の標的になってきましたが、それは今やマッツァーリに対するもの以上に見えます…。もっと落ちつかないと。

「私はいつも落ちついているよ。ユーベは私のジョークをちょっとマジメに取り過ぎてるんじゃないかな。だれかユーモアの研修を受けるべき人がいるね」

—実際、ちょっとふざけすぎでは。

「私はリヴォルノに生まれるという幸運を持っている。私にとってユーモアは生まれつきのものなんだよ」

—しかし結局のところ、あなたとコンテとマッツァーリとの関係はどうなんですか?

「みんな尊敬している。しかし性格は性格、プロとしての能力はまた別物だ。コンテはすばらしい仕事をした。そしてマッツァーリは有能だし、インテルでも全てうまくやるだろう。私に関していえば、一年前と比べて今はちょっとチームになっていると思う。我々は2013年の大型移籍だったバロテッリを最初から起用できる。デ・ヨングが復帰した。そして私はガッリアーニを信頼している:いつも最後にはメルカートですばらしい驚きをもたらしてくれる」

—今のところ他チームは変わっているけれど、ミランは多かれ少なかれ一緒なんじゃないですか?

「しかしチームとして成熟している。若者は成長している。そしてそれぞれのクオリティが上がったら、試合の質も上がる。私が若者をプレーさせるかどうかは彼らが若いからではなく、彼らを送り出すべきだからだ:もし選ぶなら、彼らが優秀だから選ぶ」

—次シーズン、我々は誰に注目すべきですか?

「ペターニャとクリスタンテはトップチームでうまく始められた。最初はクリスタンテが良くて、今はペターニャが良くなった。しかし我々は若手とバランスを取らなくてはならない。もし良いプレーをしたら大絶賛することなく、悪いプレーでも落ち込ませてはならない:ミランの最初の年、エル・シャーラウィは時々召集されなかったが、そのうち28試合も出場した。成長しなくてはならない若者たちだ。しかしクオリティを持っている。ヴェルガラとガブリエルを見るのはおもしろいよ」

—今のところイタリアのビッグクラブたちは親善試合で手痛い敗北をしています:心配ですか?

「私は自分のミランを見ている。そしてシティ戦の開始35分間をのぞけば、我々のプレシーズンはすばらしいと見ている。例えばインテルに関して言えば、彼らは練習のメソッドを変えた。マッツァーリには進歩させる時間がある:週に1試合をこなし、それは改革したチームのためにすばらしいアドバンテージだ」

—一定の結果を出す重要性を軽んじたいとしても、ヨーロッパのビッグクラブとは常に大きなギャップが残ります。

「一年後にどちらがすばらしいか、わからないよ。しかしレアル、バルサ、バイエルンはずば抜けている。チャンピオンズ・リーグではなんでも起きるものだ。マンチェスターユナイテッド、シティ、PSG、ボルシアドルトムントもいる。しかしあの3チームを倒すことはとても難しい」

—ミランはチャンピオンズ・リーグで競い合えないのだから、カンピオナートでの競い合いあえる力を鍛えるべきです。しかしクラブはまず結果を望んでいますね?

「ミランはひとつのサイクルを終える勇気があったし、転換期を迎えた。イブラとチアゴの移籍後の昨年は悲劇的な年に見えた。そして3位にたどりつき、こうしてチャンピオンズ・リーグのプレーオフに出場する…。常にトップ3に残って若者を成長させるのが理想なんだよ」

—バロテッリの年下の若者とへの態度はどうですか?

「いい態度だ。つまるところ、彼はまだ大きなお子ちゃま(bambinone)なんだ。そしてきちんと教育された人物だ。でもまだ23才。それでも23才の人間としてふるまわなくてはならないし、たくさんの意味で成長しなくてはならないけれどね」

—他のアイコン、クリスチアーノ・ロナウドと比べてみると、ロナウドはチームプレーの選手で、マリオはもっとピッチ全体でプレーすべきだと言えませんか?

「マリオは何をすべきかわかっている。彼とはしっかり話して、彼が技術的にも最優秀で、最も重要な選手であることは自分でわかっている。その責任を自覚すべきだ。我々の技術的リーダーになるべきだ。精神的なリーダーにはなれない。シャイな人間だからね」

—監督するのにイブラヒモビッチとバロテッリ、どちらがいいですか?

「ふたりとも監督するという幸運を私が持てたことを考えてくれ…。イブラは最初の4ヶ月は高い成層圏にいるようで、ひとりで勝利をもぎとっていた。それから一年半、通常のすばらしいイブラだった。しかし最初の数ヶ月は信じられないものだった。マリオは違う。テクニック的にも。イブラの方がよりパッサーで、マリオはドリブラーだ。しかし言い表せないほどのポテンシャルを秘めているし、大いに改善すべきだ」

—モウリーニョとは泣いていたと、マリオのお母さんが言っていました。

「彼がモウリーニョと一緒だった時は5才若かったからね。私とはきっと泣かないよ」

モウリーニョに関してですが、かつてベンチでジャージを着ていたので、あなたは彼を罰しますか? マッツァーリはバミューダパンツもはいていますが…

「GQとのインタビューで私はジョークを言っただけだよ。それにまだ親善試合だ。それに夏だ…ともかくこれについては確認し繰り返したい:監督はクラブを代表していて、ベンチにはジャージで行ってはならない。この点は、サッカーはバスケットをお手本にしてはいけない」

—プレーの方の審美眼に話を戻しましょう:もしトレクァルティスタがいなければ、4-3-1-2はどのようにプレーしますか? サポナーラはまだ見られませんし、ボアテングはとても典型的タイプではありません。

「相手によって3トップでも、トップ下を置いた2トップでもできる」

—ベルルスコーニには説明してありますか?

「同意してるよ。それに私のチームにはいつも4人の攻撃的選手がいる:3人のストライカーと攻撃参加してくるMFだ」

—エル・シャーラウィの売却の可能性についてあなたの立場はどうでした?

「ナポリはカバーニを売って、その金を再投資した。同じことをローマもマルキーニョスに対してした。そういう意味で、私はエル・シャーラウィが残ってくれてうれしい。ステファンはすばらしいことができるし、もっと良くなるからだ」

—しかし売却は非常識なことではないでしょう…

「現実を見よう:イタリアのクラブは自己資金で回さなくてはならない。すべてのお金が世界中を回っている。非売品でいるのは不可能だ。イタリアでは非売品の選手というのはあり得ない」

—あなたが欲しいユーベの選手はだれですか? もしかしてオグボンナ?

「彼は良いディフェンダーだ。ユーベはすばらしいディフェンス陣を持っていて、進歩している。しかし我々はシルヴェストレを獲得し、ディフェンス陣はすばらしいプレーをしている。私のディフェンス陣はよく批判されるが、昨シーズン後半はほんの少ししかゴールされなかった。それはチームとしてよく機能していたことを意味する。もしディフェンダーたちだけに任せていたら、世界最高のディフェンダーだって苦労しただろうから」

—なぜまだ4バックなのですか?イタリアではみんな3バックを配置しつつありますよね?

「ヨーロッパでは誰も3バックでプレーしていない。それに私は守備はいつも5バックだ」

—それは、よりインターナショナルな方法でもあるということ?

「今いる選手たちを活用するためだね。それに私は中盤が3人の4バックが好きだ」

—プレーオフを考えるとケガ人が心配ですね?

「いいや。メクセスとアバーテは回復している。デ・シリオとロビーニョも準備が整うはずだ」

—このグループのリーダーは誰ですか?

「たくさん居るよ。モントリーヴォはパーソナリティという点でとても成長している。それから熊(=無愛想)に見えるが真の男、アッビアーティがいる。その点で監督は頼りにできる。そしてボネーラがいる」

—デ・ヨングはオランダではリーダーでしたね。

「彼はカリスマとパーソナリティを持っている。彼がこんなに早くトップコンディションに戻るとは思っていなかった」

—今やディフェンスラインの前に彼を置いて、筋肉質の選手たちを愛するアッレグリという批判がまた始まりますね。

「ナイジェルはすばらしい脚を持っているし、我々にはモントリーヴォ、ポーリ、ムンタリといったすばらいいテクニックを持ったMFたちがいる。偉大なミランではピルロと共にガットゥーゾとアンブロジーニがプレーした。私もそういうこと。筋肉質な選手のためというのは真実じゃない。私はテクニックがある選手が好きだ。チームにテクニックは必要だ。しかしミランは常に攻撃的な4人の選手でプレーする。これで充分じゃないかね?」

(Gazzetta dello Sport 13/08/07 第2面)


いろいろおもしろかったけど、ユーベにユーモアが足りないってウハハw メディアへの対応もそうなんだけど、伝統的にプレーも無駄がなくてシャープ(だからデル・ピエロの遊び心がよけいに際立ってた)、そこが強みなんだけど、ミランのスットコドッコイだけど面白みがあるプレー好きって思ってる側からするとユーベは全般的に『ユーモアが足りない』って思ってた。なのでこれにはアッレグリ!そうそう!ってw(でもボヌッチはオチをつけるキャラだよね〜w)

これに対してマジメといったらこの人、ネドベドさんがメディアセットに、マジに返していて、まさにユーベ。

ネドベド「我々は物事をまじめにとらえるし、とにかく、親しみやすくしていたいと望んでいない。勝利を望んでいるんだ。これが我々の主義だ」


カチンコチンですねw いろんなカラーのチームがあってこそのセリエA楽しい。あの口八丁手八丁のベル爺とガリの強力2トップに、知性派トップ下みたいなアッレグリというユーモアスットコ路線4-3-1-2でいいんじゃないでしょうか、ミランは。


上記ガゼッタインタ中にも出てくる『GQ 』誌のアッレグリのインタビュー。8/1、その一部がWEBに。

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↑GQインタビュー記事の写真。スタイルいいからD&Gのスーツがよく似合う。
ジェームズ・ボンドのよう…なんて書かれてたw


「何も心配していない」。ミランのメルカート:「ペターニャは残る。シルベストレは良い獲得だ」「TIMカップでの人種差別コーラスは無かった」。

ボアテングについて:「彼はミラノに残りたがっている」。現代サッカーの状況:「今は金が高すぎる。私の最初の契約は月給50万リラ(250ユーロ)だった。もし18才で何万ユーロももらったら、どうやって正気を保っていられる?」

アッレグリの主な悪習にひとつはパンにヌテッラ。「私は悪習とは思わない。でも一度もタバコは吸ったことがないし、ドラッグも。人生でまったく一度もなし。アスリートは喫煙しない。しかしアスリートはアスリートだ!今や若者はみんなタバコを吸う」

バロテッリについて:「彼を獲得できると知らされた時、もちろん私は獲得にイエスと言った。すぐにね。我々はバロテッリ加入で2つの重要なものを得た。彼が世界最強の選手になれるかどうかは別にして、今年はそれを証明する年になるだろう。

エレガンスについて「様々なスーツに身を包んでサイドラインに立つ監督たちはそのクラブを体現している。ジャージを着るべきじゃない」

「セックスシンボルとは何か。私にはわからない。確かに私にとって美とエレガンスさは重要だ。そして女性の美とエレガンスさも重要だ。もしあまり手入れされていない腕の女性を見たら…それでも触れる?」

彼の仕事を素直に祝福せず、なにかと言いたがるメディアについて「それは私のミスだ。私はちょっとシャイなんだ、たぶんね。あきらかにメディアとのコミュニケーションがうまくないんだよ。でもこれは変えたいと思っていることだ」

「フォーメーションは今チームにいる選手たちを元に決める。もし4人のウインガーが居たら、攻撃に3人使う。すばらしいトップ下がいれば10番としてプレーする」

「私が革新的な監督だって? いいや。革新的な監督は一人しかいないし、それはアリゴ・サッキだ。さもなければ我々はサッカーについて何も知らないことになる」

「グアルディオラはバルサで革命を起こしたって? 冗談を言わないでくれ…バルサは攻撃に加わる特別な選手を持っていたというような、シンプルなことをしただけだ。メッシやイニエスタが居れば、人生は簡単になる」

(GQ.com 13/08/01)