アッズーリの監督レッスン

071120a.jpgいつもマイペースなインタで楽しませてくれるピルロ。今回も淡々としつつ、時々チクっとするどいこと言ってて楽しいです。

ピルロ、限界なきアッズーロ
「最強、その理由を語ろう」

「ベルリンでの勝利後、僕たちは自分たち自身のことを理解し、新たな勝利への渇望が芽生えた」

ミラノ発 一丸となって追って来たスコットランド選手たちは、タックルしたいようだった。しかしサッカーではそうすることはできない。そこでアンドレア・ピルロはボールを楽しげに送り、ハンプデン・パークに彼の芸術を披露し、プレッシャーにも動じなかった。彼はゴール際でゴールをセーブし、パヌッチにゴールをお膳立てした。またしてもピッチで最優秀、il Professore(教授)。アテネからベルリンまで、全ての最重要試合と同様に。銀行の新しい広告にも引っ張り出された:驚きのあまり断固たる態度に出て(fa il duro)、二人のハードな(due duri)選手(マテラッツィとデ・ロッシ)に抑えられる。彼はユーロでもそうやってチームを引っ張るだろう。

—満足ですか、ピルロ?

「うん、グラスゴーのような試合ぶりが必要だったからね。僕らのためにも、イタリア・サッカーのこの時期のためにも」

—ドナドーニの勝利ですね。

「リッピの後任になるのは簡単なことじゃない。ドナドーニは偉大な経験を持っていなかった。初めの数試合は難しかった。それから、僕らはみんなもっと力を注がなくてはならないと了解したんだ。ドナドーニはとても成長した。でも、ずっと僕らの信頼を得ていたし、いつだってグループを掌握していた。それは最初の時から。彼は最高にすばらしい人物だからね」

—どのようにして彼は信頼を得たのですか?

「なによりもla coerenza(言行一致、一貫性)があった。彼は誰の顔色もうかがわなかった。代表を引退するという決断をした選手を取り戻そうと模索はしたけれど、彼らに執着することはなかった。その態度がチームに残った者たちに力を与えたんだ」

—彼は『vecchio(年寄り、ベテラン)』パヌッチを再招集して、彼は予選突破のゴールを決めました。

「これも代表監督の力量だ。彼は名前にこだわらないし、IDカード(つまり年齢)にも。彼は調子がいい選手を召集したんだ:トネットのようなエキスパートから、パッラディーノのような若手まで」

—『mondiali(W杯チャンピオン)』であるトッティ、ネスタ、マテラッツィ抜きで、立て直しましたね。

「バルザーリのような選手を活用したから。彼はその力を認められた;そしてディ・ナターレのように、全員が認めていたわけではないが、その価値を認められつつあった選手も」

—ネスタの考えが変わる時はやって来るのでしょうか?

「アレッサンドロの選択は決定的なもので、尊重されるだろうと思う」

—ドナドーニとリッピの代表に違いはありますか?

「より結びつきが強くなった。僕らはワールドカップの精神を持っているし、自分たちの力を自覚している。これはベルリン前には欠けていたものだね。この根本的なことが新しい飢えをもたらした」

—ガットゥーゾ—ピルロ—アンブロジーニ:ドナドーニはミランの中盤を置いています。誰も若いとはいえません。シーズンは長い。疲労は心配ではありませんか?

「毎年そうだね。でもユーロまでに回復する時間はある。それに重要な結果を出せば、疲れは吹っ飛ぶもんさ」

—ユーロのライバルを選んでください。

「フランス」

—それはガットゥーゾに同意ということですね? もう一度打ち負かすことは喜びとなる、と。

「悪くはないだろうね……」

—他には?

「スペインはいつも重要な機会に失敗する。でも今回も偉大な特性を見せてくれると思う。イングランドも同様で、今は予選敗退の危機にあるけれど、ちょっと運がないだけだから、ずっと前から期待されてる結果を出せるはずだ」

—誰が一番活躍すると思いますか? イブラヒモヴィッチ、クリスチアーノ・ロナウド、ルーニー……。

「僕はリベリーがとても気に入っているんだ。それから(セスク・)ファブレガス。それからいつだってファン・ニステルローイ」

—リッピにとっては、あなたがバロンドールです。

「ありがとう、でも今回はカカのものだよ……。彼がふさわしい。彼は決定的なゴールを決める」

—ユーロは2008年のバロンドールのための重要な舞台ですね。

「また挑戦するよ……」

—ピルロ、マテラッツィとデ・ロッシとのCM撮りではどんな感じだったんですか?

「うまくいった。こういうタイプの事には7時間もかかるって彼らは言ったんだけど、僕らは2時間で終えた。それに、疲れなかったよ:だって、僕らはずっと座っていたからね」

LUIGI GARLANDO

(Gazzetta dello Sport 07/11/19 第5面)

ワールドチャンピオンになって自信と結束を深めた選手たちが、新米監督ドナドーニの成長を助けたのかもしれませんねえ。ドナドーニが頑固一徹者だったことが、選手たちの信頼を勝ち取ったというピルロの証言はおもしろい。クラブでもそうだけど、代表では特に、それぞれクラブの中心、かつ『俺たちワールドチャンピオン』とプライド高くなった選手たちをいかに掌握できるかという、監督と選手間の力関係の綱引きがあるわけだけど、これでドナさんは第一ハードルをクリアしたんでしょうね。

リーノがスコットランド戦後、『おフランス野郎が気に食わねえ。本戦ではお仕置きしてやるからな!』と、口の方も調子を取り戻していたのですが、そのフランスに関する部分。ピルロ、ニヤリとして言ってると見た! そしてCMについて語る最後のセリフに、冗談好きピルロの片鱗がうかがえるw

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『Zefiro』さんで紹介されていた銀行CMはこちら。画面の『Genius Ricaricabile』のところをクリック。確かにハードなイメージの二人に落ちつけと抑えられるのが、ふにゃ〜んとソフトタイプだと思われてるピルロというところがおかしいw


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ユーロ予選 Scotland-Italy

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10年ぶりの本戦出場を賭けてガチに行くしかない、元々真性ガチなスコットランドに対して、らしくなく真正面ガチで始めてくれたイタリアのおかげで、めちゃおもしろい試合に!

まだ試合が温まっていないうちに、いきなりのディ・ナターレ→ナイ〜ス〜!トニ足技の先制ゴール

リードしたためガンガン行くのはヤメて、かつての竹中直人の顔面芸のように『ニヤニヤしながら気合い入ってる』という、複雑高度な試合運びをするイヤラし〜いイタリア これぞ真のイタリア

071119b.jpg前半終了間際の失点!!!というイヤ〜ン最悪な展開をピルロがゴールライン際で、びよよよよ〜んって頭でクリアして阻止! ふんぬっと握りしめた両コブシが最高 クリアした後『入ってないよね?』とチラッと線審の方を見るぴるろんw

後半、ゴール前に迫るスコットランド、オフサイド気味だけど、気迫の同点! カメラが揺れるー!うおー!

引き分けでもいいのに、なんだこのやろ、とイタリアらしからぬ反撃を見せるイレコミ気味アッズーリに『私たちはアンチ・マッチョで優男のイタリアーノじゃないですか〜』と目を覚まさせる交代か?ドナドニ、ナイスー!と思ったらディ・ナターレ→イヤクィンタの交代で、監督までもがヤル気だった。スコッチでも一杯ひっかけてますか?

スタンドから襲いかからんばかりの会場込みのスコットランド全体攻撃に、さすがに引き分け狙いの交代するのか?!と思ったけど、カモラネージに代わったのはDFはDFでもキエッリーニ。これ以上血の気の多いのを入れてどうすると思ったのに、これがあの最後の伏線になったとは……。

パヌッチ、ゴールポストに激突もいとわぬヘディング飛び込みで、アッズーリの闘志にまた再点火! 若いもんキエッリーニがゴール近くでブチかまし浴びせたはずなのに、その迫力に負けたのか、スペイン副審は思わずスコットランドのファウルを取る

ロスタイム。ピルロのFKはイヤクィンタよりもいい位置を取ったパヌッチが、すっぽーんって感じでゴールー! スコットランド選手たちの落胆ぶりが胸に来る

アッズーリみんな目が吊り上がってましたよね。イヤクィンタの交代の時の顔も怖かった。本気の戦いはどんな内容だろうと、やはりおもしろい。

中盤がミラン・トリオだったので、どうしてもミランの時の動きと比べてしまうのですが、一番違っていたのはピルロの動きだった。ディ・ナターレとカモラネージがかなりの運動量でポジションを変えてたんだけど、外にはってることが多いから、ミランではカカ&セーさんが使っている真ん中のエリアにピルロが上がって来て攻撃にからんだり、かなり前から守備をしたり。他の人たちの運動量もマジさ加減を反映して全員すごかったけれど、特に目についたのはピルロの動きの変化でした。攻守にわたって大活躍。

実はあまりにもツッコミどころが多過ぎるので、いいや〜と取り上げるのをやめていたcalcio2002ミラン特集号の川勝氏のコラムですが、彼はこのピルロを見てどう語るんだろう。『気合いが入っていたから』の一言で片付けるのだろうか。

くだんのコラム、まず『男塾』ってタイトルからして北方謙三臭がしてノーセンスだが、ま、それは置いといて。いきなり『本気を出してプレーしているのはカカとガットゥーゾの2人くらい』と語り出す時点で、こりゃダメだと思ったですよ。目の前の試合を見て判断しないでイメージだけで語る人という、第4節Milan-Parmaの解説の時に感じたとおりの人だった。ガットゥーゾはやっといま気力を全面に出すプレイを取り戻しつつあるところですよ。

そして、ロマニスタであるK氏に、『後方の選手が前線にどんどん飛び込んでくるローマのような流動性は、今のミランには望めない』などと言われても、アダルティ・ミランはそんなスタイル目指しちゃいないし。それやったら息ギレしますってw

そりゃあ、『今季のミランの戦いぶりがふがいなく、どうもモチベーション低いんじゃないか?』っていうのには誰が見てもそうだし、『チーム内競争がない。若手にチャンスを与えて刺激すべきだが、人材が少ないのでロナウドの復帰に期待』っていうのにも同意。この雑誌の発売日15日の前日14日に記事を上げていなければ、K氏の受け売りなんて思われる最悪な事になるところだったくらい、私の現状認識も似たようなもんだ(ってことは、素人でも誰でも思いつく問題点ってことだよね〜w)。でもね、モチベーションをどうやって高く維持させるのか?の解決法がわかっていても、人材はシーズン途中では取れないし、ロナウドは復帰待ちなんだから、アンチェも苦労してるんですよ……。批判するのは誰だってできるんだから、プロとしての解決策を語って欲しかった。

そして、K氏がその不振の原因とみなしたいような流れで語るピルロの欠点。確かに欠点はあるだろうが、全てを兼ね備えている選手などいないし。守備的MFに守られないと力を発揮できないピルロへの好評価が不満のようだけど、ではピルロがK氏が言うように守備も出来て、スピードがあり、運動量豊富に変わるか、それともそれら全てを兼ね備えた選手が移籍して来ればいいってことか……。そんな奇跡的な選手、いたら欲しいよーーっ!w ガッツとアンブロに守られてたっていいじゃない。だってチームってそういうもんだもん。お互いに補完し合ったり、一人では出ない能力が複数なら出せたり。そうでなきゃ、ガッツとアンブロのような守備的MFの存在意義は?ってことになるじゃないか。

ミランの不振は攻撃のタクトを振るピルロという選手の資質の問題じゃない。ピルロ自身は前より守備もうまくなり、確実に成長しているし、ガットゥーゾの足回りは器用になり、アンブロさんはケガがなくなりコンスタントに出られてる。今まで成功してきたこのシステムが、選手たちの能力&連携はむしろ向上しているのに、通用してこなくなった点が問題なのだ。ピルロが中盤の底であまり動かない点も不満のようだが、これは彼個人の判断でそうしているはずもなく、チーム全体のバランスの問題でアンチェの指示のはず。攻撃の最前線にいるカカ&セーさんが中を使い、サイドの攻撃はサイドバックの上がりが必須となる今のミランの攻撃パターンの中では、ピルロまでひんぱんに前に上がったら中央の攻撃は渋滞、反対に守備は中盤が薄くなってカウンターくらって危ないという風にバランスが崩れる。

だから今回のアッズーリでのようなピルロの動きがミランで必要なら、回りの選手全ての動きが変わらなければならない。『カカをピルロの位置に置いたら、もっといい仕事ができる』などという妄言を吐いているが、そのいい仕事をした後のスペースのケアまで含めた役割分担ができてこそチームじゃないか。ピルロというコマひとつを変えればいいというような論理は、選手をテレビゲームの『1コマンド』としか見られない『ウイイレ厨』と同じだ。そんなK氏が元攻撃的MF日本代表で、しかも『チーム』を指揮するプロの監督経験者だというのが衝撃的ですよ。サッカーは11人のスポーツだ、なんて口に出すのも陳腐にも思える原点すら忘れてるとしか思えない。彼が監督するチームの調子が悪い時、『◯◯選手の仕事ぶりが物足りない。気合いが入っていない』と分析するだけだとしたら、そのチームはかわいそうなことです。

あー、あまりにツッコミどころがあったので、つい長文になってしまいましたw でも今回のアッズーリのピルロを見て、回りの選手の組み合わせ次第では、彼の良さはそのままに、まだ違う面を引き出せる事がわかり、うれしかった。ミランとしては、クラブ側のメルカートの腕と、アンチェの『ピルロラブ』に溺れ過ぎないwフォーメーション&モチベーションアップの腕を見せてもらいたいもんです。いつかピルロがミランから去る時があれば、それはミランの攻撃の顔が激変する時であるのは確かなんだし。

Euro 2008 qualifier 2007/11/17
Scotland 1 - 2 Italy

Toni 2 (I), Ferguson 65 (S), Panucci 91 (I)

Scotland: Gordon; Hutton, Weir, McManus, Naysmith; Hartley; Brown (Miller 74), Ferguson, Fletcher, McCulloch (Boyd 92); McFadden

Italy: Buffon; Panucci, Cannavaro, Barzagli, Zambrotta; Pirlo, Gattuso (De Rossi 86), Ambrosini; Camoranesi (Chiellini 83), Toni, Di Natale (Iaquinta 67)

Ref: Mejuto Gonzalez (Spa)

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↑Gazzettaはもう本戦のイタリアのライバルは?!なんて特集を組んでいたり、
選ばれる選手についても早々と予想。左から『確実』、『あり得るかも』、『選外』。
あくまで『Gazzettaの予想』ということで、どうなるかわかりませんが。
*印がついている選手は、当確線上の中でも有利な位置にあると思われている選手。


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28才まではミランのカカ

カカの契約延長の記事が出た。でもオフィシャルなものではない新聞報道のみ。アタランタ戦後のカカの言葉に動揺するミラニスタのためか、おそらくクラブ側からマスコミに情報をリークしたんでしょうね。正式な発表はバロンドール受賞後(って、もう確定かいw)、日本で発表するという予想も。

ミラン、カカは2012年まで
バロンドールとしてサイン

すでに年俸900万ユーロでブラジル人と合意済み
この新たな増額により、彼は世界一高給取りの選手になる

ミラノ発 バロンドールとしてのサイン。いやむしろ、ナンバーワンとしての。カカはすでに2012年までの契約延長合意に達しており、とにかくミランとの当面の契約を受け入れる。新しい契約で、このブラジル人カンピオーネが1シーズンで約900万ユーロを獲得することとなり、世界で最も高級取りの選手となる。

ヨーロッパでトップ 実際、現状ではロッソネロのスターは年俸600万ユーロを稼いでおり、すでにイタリアではトップだ。しかしシルヴィオ・ベルルスコーニのクラブのこの動きは、総額として1800万ユーロかかる彼のシーズンコストを許すという数字をはじき出す(訳者注:63%の所得税など諸経費がかかるため。ちなみにスペインの所得税は25%)。もしそのかわりに正味600万ユーロのままであれば、それはバルセロナで800万ユーロを受け取っているロナウジーニョとマンチェスター・ユナイテッドで750万ユーロと評価されているクリスチアーノ・ロナウドというターゲットに超えられることになる。ミラニスタ(=カカ)の選択の重要性を理解するには、このような比較対照で十分だし、とりわけ、暴力はイタリアサッカーから外国人カンピオーネたちを遠ざける危険があるとはっきりと率直に語ったカカの、ガゼッタ・インタビューの翌日にわき上がった論争全てを追いやることができる。

合意の契約 合意はすでに数週間前から彼の父親で代理人のエンジニア、ボスコ氏との間で下準備されていた。それは夏にスタートした交渉の結果であり、主役たちの慎重さによってマネージされた。このような重要な契約は意味深長な但し書きが予想され、掘り下げた仕事をさせるものだ。しかし最後には、シルヴィオ・ベルルスコーニが例えとして何度も示していた絆を、さらに確かなものにするというお互いの意志が勝った。書類は整っている、次はこの件にサインをする人が全て。しかしリーグ協会にはまだ(契約更新について)登録されていなかった。なぜか? トゥラティ通り(ミラン本部)はこの契約更新の動きを公けにするのは、バロンドール受賞まで待つことを選んでいたからだ。

発表の時 ニュースに脚光を浴びせるにはちょっとものたりない、特に(バルサとチェルシーがもっと慎重に揺さぶったにもかかわらず)レアル・マドリーのやきもきする求愛のあった昨年の苦痛の後では、間接的なメッセージを残すにはものたりない。トゥラティ通りとしては、はっきりしたシグナルを送る:カカへの報酬は彼の目覚ましい技術的メリットのために与えられ、間近に迫ったバロンドール受賞の確証をはっきりと掴んでいた。そして今シーズンのミランの最優先目標が、12月半ばのクラブ・ワールドカップであることを忘れてはならない。したがってゲンかつぎの意味もあり、ロッソネロのクラブが日本での日程中に、この発表を予定していたという事も、除外することはできないだろう。

舞台裏 とにかく、この一連の出来事において、マドリードの条件設定が非常に重きをなした。この夏、レアルから年俸約1000万ユーロにものぼる魅惑的な誘いが何度も訪れたことを忘れてはならない。カルデロンの望む第一目標である銀河系級のオファー。しかしスペインの特別法により、レアルにかかる税込みの年俸コストは『たったの』1300万ユーロであることを常に考えに入れなくてはならない。とにかくこの動きに関して、ミランはFIFAの規定面でも守られる。その規定では、契約更新をしたばかりの28才以下の選手は3年間の保護期間が定められている。したがって2010年までは問題はこれ以上起こることはない。いやそれ以上だ:3年後の次の期間内に、カカはd’andar via a parametro(給与体系外に出ること?)をミランに願い出ることはできないだろう。そこにはcontrodeduzione(反差し引き?)があるだけだ。チャンピオンズ・リーグ出場権を逃した場合、カカは自分の才能に見合うショーウィンドーを乞い願うに違いない。しかしこれは極端な予想だ。いやむしろ、ミランにとっては、今すぐそこにさらに二人のブラジル人が貢献することによって、カンピオナートでの不調を取り戻すと思われる:それはいうまでもないロナウドと最高に保証されたパトだ。

CARLO LAUDISA

(Gazzetta dello Sport 07/11/17 第16面)

2012年の30才まではわからないけど、とりあえずFIFA規定によって3年後の28才まではミランのカカということが保証されるようです。またその時期になったら騒動になるんだろうなあ…28才なんてちょうど移籍にいい年だし。

この『カカは世界一の高給取りサッカー選手』というのは純粋なクラブからの年俸(税抜き)という意味で、スポンサー料など総収入で言うと下図のように7位。1位はやっぱりベッカム。スポーツ界に範囲を広げると1位はタイガー・ウッズ。それでも2位なのかー!恐るべしベッカム様。

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もうひとつ、この報道の舞台裏がうかがえる記事を、ネガ記事ならまかせとけのTuttoから。

ガッリアーニ:「カカは狼狽したんだ。今はOKだよ」

ミラノ発 ミラネッロの緑のコロニーで一緒だったToquinhoのコンサートに援助をした後、(ミラノにある)Arcimboldi劇場から出て、アドリアーノ・ガッリアーニはブラジルからのカカの電話を受けた:「もしスタジアム内の風潮が変わらないならイタリアを去る可能性がある、と話したあの意図は、自分を落ちつかせたかったからだ。彼は私にこう説明した。ショックな状態だったのであのような考えになったんだ、と。ベルガモの事件からあまり間がなかったからね」。この主張の裏にはカカが逃げ道を作っているもくろみがあると疑う者たちがいるため、バロンドール候補者は誤解をはっきりと晴らしたかったのだ、少なくともミランとの間の誤解を。スペインでは手段を選ばぬやり方がすぐになされ、カカの名前が結びつけられたからでもある。今度はバルセロナとのもので、ロナウジーニョがお荷物になっていて、ガウショへチェルシーが接近していることから、ロッソネロのカンピオーネをその代わりにするというものである。

ジダ、終わらない警報。ネルソン・ジダには引き続き3日間の別練習とジムでのエクササイズ。水曜日と木曜日のように、アタッカンテのシュートを防いだのはゼリコ・カラチとヴァレリオ・フィオーリだった。公式にはミランはここ数日の厳しい気候をかんがみて用心した扱いだとして、大したことはないと言い続けている。非公式には少なからず心配が広がっている:左肩の関節包の炎症は新しいものではないし(さらにジダは右肩にもトラブルを抱えている)、判明していることは定期的に『構造的な』問題を表すことだ。テスト、検査、診察が日々の日課になっている。関節の耐久性にリスクがあり、予測する心理的視点にもリスクはある:つまりまた悪化するのではないかという恐れは、アスレチック的に整えるのに招かざる友である。

右膝のケガ(外側関節間軟骨の損傷)でエンポリ戦からストップしていたマレク・ヤンクロフスキから、いい知らせが届いた:チェコのレフティは2日後に砂場を走る。東京に向けた復帰は幻ではない。

(Tutto Sport 07/11/17 第16面)

ひぃぃぃぃーガリの話うさんくさーーーい!w こうやって理想のバンディエラ像が創られていくのですね。話が脱線しますが、バレージが引退してマルがカピタノになった時、30近かったのに「大丈夫なのか…」って結構ミラニスタから不安がられていたようじゃないですかw 今でも時々顔を出すペロっと言っちまう正直さ加減からして、昔はさぞガリがマスコミに火消しに回らなくてはならない発言もあったかと思うのですが、もしそのあたりをご存知の方がいらっしゃいましたら、こっそりでもいいですので、教えていただけるとうれしいです。

ちなみに文中の『イタリアを去る可能性』というカカ発言を念のため掲載しておきます。

カカは声を上げる:「もしこんなことが続くなら、僕もイタリアを離れるかもしれない」

テレゾポリス(セレソン合宿地)発 傷はまだ深い。カカは日曜日の事件を忘れることはできない。「僕がイタリアから出て行くことがありえるかって? そう、暴力事件が続いたとしたら。僕が愛するサッカーは喜びだ。陽気さだ。でも今は楽しめていない。もし(楽しむ)流儀である僕の仕事を邪魔するような、こういう問題が存在するなら、どんなことでも起こりえる。他の国に移るという可能性も含めて」。

さらなる安全 実際、彼は昨日のGazzettaのインタビューでも警告を発していた:「こんなことはみんなやめなくては、カンピオーネたちが出て行ってしまう」。一方、彼はドゥンガ代表監督に、ティフォーゾが殺されたこととベルガモの防護ガラスが壊されたことを話した。カカは依然として目の当たりにしたことに腹を立てている。「僕は自分の家族の安全も心配してる。妻はよくスタジアムに来るし、両親もだ。こんなんでどうして安心していられる? ティフォージと警察との衝突は今夜もまだ続いていると、彼らは話してくれた。戦争になるよ。政府は介入するべきだ。国が動くべきなんだ。そして選手たちも団結して動くことが正しいと信じている。Trovando una linea operativa comune(行動する共同体のラインを見つけなくては?)。そうすれば前へと進める。僕らは練習場へ行って、一日中練習して、試合のためになんらかの犠牲を払う用意がある。それなのに日曜日にプレイするかどうかわからないんだ。こんなこと理解できる?」。彼は苦々しさを表に出した。しかしそれはミランへの決別の言葉ではない。彼をサンパウロへと運ぶアリタリア機内で、このブラジル人カンピオーネはロッソネロのクラブとすぐにでも契約更新する用意があると認めた。この合意がされれば、しばらく前からもう笑わなくなっている世界が、陽気さを取り戻すことになるだろう。

(Gazzetta dello Sport 07/11/14 第8面)

とりあえずカカ問題は終わった。そしてジダが心配だったり、ヤンクロさんCWCに間に合うーー?!と悲喜こもごもですが、もうなるようにしかならんね…と肝が座ってきましたよ。中断後のカリアリ戦にユーベ戦! たぶんチーム全体の調子は上がっているんだろう。リーノもやっとガウガウして来た。それにマルとロナブー(細くなるまでこの名前だ!)が復帰する。少なくとも前の方は活性化するはず。わたしゃいま、勝ち負けよりも、おもしろい新鮮な試合が見たい!ほんとそれだけ。


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シェヴァのチャンピオンズをもう一度

071118a.jpg←Reebok Sprintfitというシューズのプレゼンテーションらしいです。

チャンピオンズ・リーグ前日に、Gazzetta.itで見つけたシェヴァのインタビュー。非常に不思議な内容。チェルシーやシェヴァ本人のチャンピオンズでの戦いについてはいっさい触れてこないインタビュアー。というか、ユナイテッドのことしか聞いてない! 記者署名が『gasport』というGazzeta.itに良く出て来る個人名ではないものなので、これがイタリア人記者が聞いたインタビューなのかもわからないのですが、う〜ん不思議だなあ。それに律儀に答えてるシェヴァがなんだか不憫で。チェルシーの、チャンピオンズでプレイするシェヴァとしてのインタビューを訳せる機会を今度はぜひ!

シェヴァから見たチャンピオンズ
「マンチェスター・ユナイテッドに注意」

チェルシーのアタッカンテがGazzetta.itのインタビューで彼の印象を話す:「アンデルソン、ナニ、テヴェスにハーグリーブスはすでにルーニーがいる選手層をさらに強くした。それにクリスチアーノ・ロナウド、彼は去年カカがミランで成し遂げたように、今シーズンを圧倒できる」

ロンドン発 2007年11月6日—チャンピオンズ・リーグの雰囲気が感じられる時、アンドレイ・シェフチェンコは顔を輝かせる。なぜならこのヨーロッパで最も重要な大会で、ウクライナ人アタッカンテはゴールを嵐のように決めて来たから。その中には2003年5月ミランにトロフィーを掲げさせることとなった有名なブッフォンへのPKが含まれる。Gazzetta.itのためのインタビューの中で、このチェルシーのFWはチャンピオンズのキーポイントについて、彼の印象を話す。

—シェフチェンコ、2007-08のチャンピオンズ・リーグを勝利するのに、あなたのチェルシーに対して一番可能性が高いライバルはどこだと思いますか?

「優勝候補は1チームだけじゃないけど、僕はマンチェスター・ユナイテッドが一番恐いと思う。彼らは昨年は準決勝まで到達し、さらに夏のマーケットでアンデルソン、ナニ、カルロス・テヴェス、オーウェン・ハーグリーブスといったクオリティの高い選手たちによって強化された。今、彼らは本当にこの大会を優勝するのにふさわしいグループになったよ」

—マンチェスター・ユナイテッドの一番重要なコマはなんですか?

「明らかに世界最高のスターの中の二人を有している。つまりクリスチアーノ・ロナウドとウェイン・ルーニーだ。でも僕が好きな選手はポール・スコールズ。彼はゲームの大部分を作り出す、マンチェスターにとって一番重要なエレメントなんだ。彼はライアン・ギグスと同様、伝説だよ。一番年上の選手が、年下の選手のリーダーとグループ全員のためのバランスのポイントにならなくてはいけない」

—マンチェスターのディフェンスはこの時期ゴールされていません。最近のあなたはファーガソンのチームと相対しました。リオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチといった力量の選手たちと戦うのは、どのように難しいのでしょうか?

「彼らディフェンス陣が見せているクオリティが、今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドの強さなんだ。だから彼らの攻撃陣全員の後ろには堅固さが必要だ。もしディフェンスが相手チームのマークをはずしたら、クロスチアーノ・ロナウドがいる意味がない。彼らを破るのはとても難しいよ。ファーディナンドは偉大なディフェンダーだ。一方、ヴィディッチは日に日に良くなっているように見える。それから忘れてはならないのが、彼らの後ろに、マンチェスター・ユナイテッドにはエドウィン・ファン・デル・サールという名の最高のゴールキーパーがいる」

—クリスチアーノ・ロナウドですが、彼は本当にそんなに強いのですか?

「見ていて楽しい選手だよ。それにあんな風に若くて、シーズンごとに成長していることを考えるとビックリする。彼は巧みで速い、だけどフィジカルも強いんだ。去年はカカがミランでチャンピオンズ・リーグを征服した。今年はロナウドがユナイテッドで同じことができると思う」。

—明日、ローマのいるグループではマンチェスター・ユナイテッドが、あなたが育ったクラブであるディナモ・キエフと対戦します。この試合をどうご覧になりますか?

「ディナモにとってはとても難しい試合になるだろうね。国内リーグで戦う相手と比べてクオリティに勝る選手たちと相対しなくてはならないんだから。ディナモ・キエフは僕の心の中に残っている。でも過渡期は過ぎる。あのチームには新しく若い選手がたくさんいて、マンチェスター・ユナイテッドと対戦するために時間をかけてチームを強固にできるかどうかわからない。でもいつか、僕は自分の母国のクラブがチャンピオンズで優勝するようなヨーロッパ・サッカーの強豪と同等の戦いができることを願っている。それは難しいことだが、なぜ信じない? ディナモ・シエフとシャクタール・ドネツクが今すでに経験しているところだ……」

(Gazzetta.it 07/11/05)

私も密かに今年のCL、ユナイテッドが最有力候補だと思ってたりして。リーグでのアーセナルとの対戦、あの大人っぽい戦い方ができるようになったユナイテッドなら、決勝までのトーナメントも確実に勝って行けると思いましたよ。前のめり強力攻撃だけでなく、ちゃんとお尻もガッチリ守られてるw シーズン始めのルーニーやロナウドといった中心選手抜きの時期でも、勝ちに持って行けるチーム力を見せたし。あとは決勝戦の時にチームのフィジカル&メンタルがいい状態にあるかどうかの運だけですよ。今年は絶対ミランと当たって欲しくないなあ、決勝まで(…って行けるのかい!ええ?!ミランさ〜ん!)。


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ミラネッロのブラジルvsイタリア

今日のミラネッロの試合はブラジルvsイタリア。ヤンクロとエメルソンは別練習。

ブ組:カラチ、セルジーニョ、ジガン、コスタクルタ(ただ一人の『外国人』って書かれてますが、カラチはブラジル人らしい)、パト、ロナウド。

イ組:フィオーリ、マルディーニ、ファヴァッリ、ネスタ、ブロッキ、インザーギ。

オフィシャルの記事に

A sorpresa gli “azzurri” si sono presentati in campo con la maglia della nazionale italiana(『アッズーリ』を驚かせるために、彼らはイタリア代表のユニフォームを着て、ピッチに現れた?)

って書いてあるんですが、ええええーっ! もしかしてあの新しいユニ? イタリア選手たち、アッズーリのユニフォームにはそれぞれに思うところがあるでしょうに。着てプレイしてるところが見たいーーー! …もしかして、この『彼ら』はブラジリアーノたちなのだろうか?(追記:イタリア組のところに『まさに代表のユニを着た』って書いてあったー! やっぱりイタリア組のアッズーリ姿を見ーたーいー!)

試合は5-1でブ組の勝ち。ロナウドが3ゴール(PKが1ゴール、すばらしい2つのロブ)とパトとセルジーニョがそれぞれ1ゴール。イ組はなんとー!パオロさん! 心配を吹き飛ばすニュースでした。

そして今夜スコットランド戦。アッズーリ、気にならないと言ったらウソになる(←ちょっと消極的)。オッドもこき使われる先発のようだし、中盤はミラン・トリオ。イタリアらしくイヤらしい戦いをして、フランスをヤキモキさせてから、勝負を決めてねw


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