ズボさんの暑苦しいほどのミラン愛

071117a.JPGクロアチアという外国の人でありながら、誰よりもミランラブ!誰よりもパオロラブ!を公言してはばからない『ゾロ』ことミランOBのボバンさん。Gazzettaに『ズボニミール・ボバンの縦突破』(←いいタイトルだw)なる不定期コラムを持ってるのですが、カカのこのところの言動に、ご意見番として暑苦しく語ってます。

カカと誠実さの義務

2003年8月に彼がロッソネロに初めて現れてからすぐに、偉大な者たちの中の偉大な選手だということがわかった。ミランのというだけではない。数年後、カカは期待を裏切らず、いやむしろ、世界でも最強の選手となった。ヨーロッパのメンタリティを持ったブラジル人の才能の長所は、全く並はずれたフィジカル能力に結びついた。彼が実践した生活哲学の並外れた選択であるクラブの長所にも……。

CONSACRAZIONE(正式な認定・叙階) 12月、カカのクラスは承認され、パリにてバロンドールを受け取るだろう。この賞は最初のものになるが、神に愛されてきてまだ25才のこの選手にとっては、これが最後の受賞ではないと私は確信する。こういうものは全員が納得するものではない。私は今まで世界中のサッカーのさまざまなフェノメノと出会い、プレイしてきて、彼らがこの賞を受けなかった事を見て来た。まず最初に心に浮かぶのは2つの伝説的名前、フランコ・バレージとパオロ・マルディーニ。彼らのはかり知れない偉大さに、一点のほくろ(=小さい欠点):それはディフェンダーだということ。カカは永遠の青年マルディーニと毎日を過ごしている。16才でトップチームにデビューして以来、40才までいかに偉大となり、それを維持するのかを了解するやり方を持っている。そして大望を常に持ち続けるバンディエラとなった。今シーズン後には背番号6に続き、ロッソネロの3番も引退することになるだろう。カピターノはその手の旗を、それにふさわしく、その重みを持つ事ができる、そう運命づけられた者に手渡すだろう。次世代のミランのシンボル選手はカカとなるだろう。

誠実さ 誠実なロッソネリにとっての問題は、本当のカカが今ひとつ確信できないことだ。ここ数ヶ月、彼のやり方はあいまいで、考えを変えている風に見える。たくさんの小さなほのめかしがされ、そのふるまいはスペインへ向かう可能性を示していた。罪のないflirt(恋のお遊び)なのか、それともカカは本当にロッソネロの愛を裏切っているのか? すでに疑いだけで十分である。なぜならティフォージは不安になっているからだ……。しかし日曜日の悲劇的出来事について取った最新の立場は、私には誠実さに欠けると思う。そしてそこに誠実さがなければ、15ヶ月前に起きたシェヴァのエレガントさに欠ける別れのように、クラブに尊敬を欠くこととなる。

これまでずっとカカが試合のピッチで見せるクラスと同様に、ピッチの外でも有り続けていることを私は見て来た。だから、おそらく私が間違っているのだろう。彼の契約更新についての言葉、それは全てミランの要望にかかっているという彼の言葉は、今はこれ以上の言葉を除外する。それでは尋ねよう:しかし契約はもう手直ししないのではないのか? ベルルスコーニ会長は何度もカカを、ロッソネロの将来の希望の星として示している。金額の問題はないと付け加えて。こうして問題は、否定しても無駄であるが、ただカカの意志なのである。この点で、彼がナンバーワンになることを助けたクラブに対して誠実さを見せるべきだと思う。

バンディエラになるということは、様々な審査員会で毎年賞を受けるようなことだ。それは多くの事に対して人として、プロフェッショナルとしての価値を捧げるということを自覚するということだ。この価値のひとつが、どんな誘惑をも無視する誠実さだ。あらがうことは難しいことだろう。しかしこれこそが(多くの)偉大なる者たちと、(稀なる)バンディエラとの違いなのだ。たとえ時が締めつけようと、カカにはまだ選ぶ機会がある。もしミランに残りたくないのなら、そう言うには最大限エレガントなやり方を使うべきだ。たとえそこに明快さが一片もなかったとしても。ミランはそうされるに値する。

(Gazzetta dello Sport 07/11/16 第10面)

カカの言動については、インタビュアーから「イタリアから出るとしたらどのクラブ?」と聞かれて、「ミランに満足してるから、同様のクラブを他の国で探すとしたらスペイン、つまりマドリーとバルサ」とか答えてるのが、都合良く利用されてるだけで、カカが実際ミラニスタの愛をもてあそんでる印象はそんなにないんですが、たぶんボバンさんを始め、不安に思っているミラニスタはもっと強烈に『僕がこんなすばらしいミランを出ることはないよ!ずっといるよ!』と断言、それも事あるごとに何度も言って欲しいんだろうなあ。いつもアイラブユー言わなくちゃならない夫婦みたいで、うっとおしいなw それだけシェヴァ・ショックが尾を引いていて不安が大きいのと、イタリアーノ的にドンと構えていられる自信がない状況だってのもあると思いますが。

イタリア・マスコミもなんだかな〜と思うのが、『カカ、ミランを出る可能性も示唆!』とはデカデカと報道するのに、同じインタで語られた『すぐにでも契約延長する用意がある』っていう方はあまり取り上げないんだから。これはただの予感ですが、カカが移籍する時は、ほのめかしという予兆を経てというより、アッというタイミングでスパッと発表されそうな気がします……。

ボバンさんがカカをどうしても、リヴェラ→バレージ→マルディーニと続いたミランのカピターノ…というより生涯ミランに尽くすバンディエラとして認めたいのに、それだけ愛して『あのパオロの後継者だぜ!』って認めてるのに、どうも自分みたいにミラン命!じゃないのが不満だーってのがよ〜くわかるコラム。ああ…カカがミランの清濁合わせ呑んでくれるイタリアーノだったら…と私は思い、バンディエラ・カカは半ばあきらめてましたが、外国人でもミランに盲目的な愛を捧げるボバンさんとしたら、『俺が愛せるミランをおまえがどうして愛せない!』って感じなんでしょうかね。それはなかなか難しい気がするよ〜ズボさん〜。シェヴァ移籍の裏舞台やカルチョポリでのミランの関わりを現場で見てしまったら、『チームへの愛』はまだしも、無邪気に『クラブへの愛』を語るのは難しい。カカがそこを全て飲み込んで、本当の意味のバンディエラになってくれたら、こんなにうれしいことはありませんが。いやしかし、久々にミランのクラブとしての特殊性と、ミラニスタのプライドの高さのハンパ無さを感じた記事でありました。

でも、ちょっとイヤ気がさしてる相手に、自分は内心ゾッコンラブなのに、『バカヤロウ!出てくなんてちょろちょろほのめかすのはヤメロ!俺の価値がわからねえのか!別れるなら嫌いになったとかホントのこと言うな!俺にはその価値がある!』なんて強がり言うと、『あ、そう。じゃあね〜』なんて余計冷めるのが愛情だったり。その暑苦しさが可愛いといえば可愛いんですがズボさん、過去に痛い目に会ってませんかね?w


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2 Responses to “ズボさんの暑苦しいほどのミラン愛”

  1. elisa Says:

    少し前の記事にコメントでスミマセン。
    でもさー ボバンは試合中によくマルに叱られてたよね。
    マルはすごく熱くなる人だけど、ボバンは結構クールでしたよ。
    辞める前も試合運びのことで、マルにガミガミ言われて無視してたし。そんな彼が今さら熱くミラニスタぶりを語っても、なんか私には不思議です。

    あ。でも私、こう言いつつもボバンは好きなんですけど(笑)

  2. TERZINO Says:

    ズボさん、現役時代はそんなだったんですかー。貴重な証言ありがとうございます。マルにガミガミ叱られるのが、クールな顔しつつ、内心うれしかったんだったりしてw それは冗談としても、ズボさん結構愛国心のかたまりのアツイ人っぽいし、警備の人蹴っちゃったエピソードなどもあり、私の勝手なイメージでは、大学卒業してからOB会の飲み会で後輩に「ミランっていうクラブはなあ、こんなに格式高く、それにそもそもミランの選手たるものかくあるべきなんだよ!」って説教して、『先輩…自分が現役の頃は全然そうじゃなかったじゃないですか…』ってケムたがられる体育会系のバンカラ純情男かもしれないですw で、今でもなにかにつけてチャリティには駆けつけ、若いもんには苦言を呈す。

    ミラン現役時代、十分に自分らしさを出して活躍し、きれいにやめた…というわけでもなかったような記事も読みましたし、そんなボバンさんがこれほどミランに愛情を示すのは、やっぱり不思議なことなのかもしれませんねえ。パオロさんへの愛情は、マルディーニ20周年記念DVDでの『俺、パオロのプライベート携帯番号知ってるから』と言わんばかりのAmicoアピールっぷりで、確信してますがw

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