俺の夢のローマ:トッティ代表引退 part2

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トッティ代表引退インタビュー、パート2。途中、放送禁止用語的単語あり、『ヤツら』(たぶんマスコミや北の勢力)という仮想敵への被害意識バリバリ電波で、トッティさん、だ、大丈夫かいなー!と、翻訳し始めたのをちょっぴり後悔したのですが、最終的には涙が出そうになった。なので、どうか最後まで読んでみてください。長いですけど。

part1より続く)

—もしアッズーロのベンチにまだリッピが座っていたとしたら、今こうして今日と同じように別れを告げていたでしょうか?

「わかんねえ。でも俺はドナドーニとは電話で3、4回は話してる。彼と連絡してないなんて新聞に書かれてる間にもな。彼との間にはずっと信用と尊敬の関係があった。でもリッピとはもっと深い感じができあがってたのは自然なことだよ。俺が調子悪かった時、次の日に俺に会いにVilla Stuart(ローマのプライベートメディカルクリニック)に来て、ワールドカップのピッチに俺が必要だから、治療しなきゃだめだって言ったんだ。それでリッピのパーソナリティがわかった」

—イタリアサッカー連盟へはどのように代表引退を告げたのですか?

「俺はまずForte Villageでリーヴァに話した。それからアベーテ会長に。最後に数日後にドナドーニに」

—代表監督は考えを変えるように説得しましたか?

「いいや。俺は問題を彼に説明して、彼は残念そうだったけど受け入れてくれたよ」

—もしドナドーニが個人的にあなたを訪問していたら、この別れはなかった?

「何にも変わんねえよ」

—熟考したこの一年、考えを変えることのできることは何もなかったのですか?

「ないね。この12ヶ月間で、年間50〜60試合をいいコンディションでプレイするのは難しいってわかった。それに、誰も知らないと思うけどさ、俺は金曜日から練習したけど、その数日前はsul lettino in trazione(引き抜かれる丸太の上?)だったってこともある」

—最近プラティニが、代表の召集を拒む者は失格させるべきだと言いました。それについての返答は?

「なんでジダンが発表した時にはそう言わなかったんだ? どうしてあの時は黙ってたんだ?」

—リーヴァを除いて、トッティは代表からあまり望まれていなかったと聞いていますが?

「リーヴァと俺には特別な関係があるんだ。一番難しい時期に向き合ってくれた唯一の人物だった。それは俺だけじゃない、代表のグループ全員にもだ」

—ドナドーニも選手ですが…

「俺は彼のこと、あんまり知らないんだ。彼といい関係を持とうと話すことができたとしても、全く電話だけだったとしてもな」

—代表について熟考する休止時間を願い出て、了承されていた事実、これは論争を煽らざるをえない事なのでは?

「俺はいつだって代表では批判されてた。特にワールドカップで。俺がキャスター付きの椅子に座ってる、zoppo(びっこ:比喩的に話のつじつまが合わない)だ、グループから遠ざけるべきだって言うヤツらがいた。そしてこれら全部にはたったひとつの説明がつく:俺がローマ人だからさ。さもなきゃ、こんなに犠牲を払ってるのにもかかわらず、アッズーロのユニフォームに愛着がないだなんて言われてきた事実に、どうやって説明がつくんだよ? そうじゃなきゃ俺は狂ってる(matto)、それか酔っぱらい(ubriachi)だ」

—トッティが一番力を持っているという事に由来すると言えるのでは?

「全部そうじゃない。ここに新聞を持ってきたら、そこに書かれていること、資料として証拠づけられてること全部、でっちあげじゃないことなんて何もねえよ」

—今トッティはセンターフォワードとしてプレイしています。その役割に問題はないですか?

「実際…あのポジションにはトーニがいるから、俺は邪魔になるな…。冗談だよ、この決断にポジションの問題は関係ない。それに俺にプレイさせるなら、ポジションは見つかるさ」

—代表に一番欠けている事は?

「国歌、マーリア・アッズーラを着る誇りと共に世界をgirare(巡行?)すること、何人かの仲間」

—代表で一番美しい試合は?

「ベルリン、ワールドカップ決勝、忘れられねえ」

—イタリアの試合を観戦する時、今思うことは何ですか?

「応援するよ。代表はいつだって応援してた」

—こう言う人たちがいます:トッティは代表で決定的だったことは一度もない。こう言われていましたが、今ファンたちは代表のトッティを残念に思うか、それともあわれみのベールを広げた方がいい(meglio stendere un velo pietoso)?

「あわれみのベールの方がいいのかな。決定的なことなんかなかったっていうことは置いといて、ファンの気持ちを俺が考え続けなくちゃなんねえのか? ノルド(北:ラツィオ・クルヴァのことか、北イタリア?)のヤツらは満足するだろうな」

—もしワールドカップに勝利していなかったら、この別れはなかったのでは?

「なんにも変わんねえ」

—トッティはFedercalcio(サッカー連盟)からもっと守られることを期待していたのでは?

「いいや。彼らはずっと俺を尊重してた。いまいちわかり合えねえ状態があったかも知れないのは普通のことさ。でもそんなことは理解し合える」

—アベーテ会長は話すと思いますか?

「そろそろ彼も話すと思う。俺のことを守ってくれると思う。なんで今、でっかいやっかい事が起こるってあんた方はわかるんだ? いまヤツらは銃を照準に合わせてる、だからもしアベーテは俺が前に押し出されたら、盾になってくれると思う」

—最重要の試合のみプレイしたいと頼んだというのは本当ですか?

「そんなことは一度も頼んでない、パートタイムでプレイするなんて最悪だ。俺はそういう記事を読んで、笑えちまったよ。そして代表の何人かの仲間に質問されて、それが事実じゃないって答えるなんていうめんどくさい事になった」

—トッティ、いまあなたは別れを告げました、それについて一番心にわき上がると感じることは?

「いま俺は、この話が最終的結論になるよう願ってる。ヤツらはしゃべり過ぎたし、俺は贖罪のヤギ(人々の罪を負わされて荒野に追放された者)だった」

—あなたの引退宣言は決定的なもの。それともジダンのような事が起こりえますか?

「決定的なものさ。だからたとえ明日、partisse la brocca (la testa 頭:筆者注)で、戻りたくなっても、たとえ我慢しないで、俺がすっごくいいと受け入れられても」

—もしサッカー連盟があなたのために代表引退試合を用意したらうれしいですか?

「引退試合をするのはローマにおいてだけだ。代表でそれをするのは行き過ぎだと思う」

—ローマについてですが、次シーズンに期待することは?

「最終的には、主役になれるシーズンであることを願ってる。なにかしらのトロフィーを掲げようと思うのはいつだっていいものだ」

—獲得した選手たちには満足ですか?

「満足だ。クラブが戦力補強したこと、これはローマが他の全てのチームの脅威となり得るってことだ。それにこれで終わりじゃないって信じてる。もっと補強できると思う。こんな風にもう十分戦えるグループだとしても」

—もしローマがさらに補強しなくてはならないとしたら、トッティならどのポジションに必要だと思いますか?

「答えるのは難しいな…」

—センターフォワード?

「こんな風に3トップだったら…」

—そしてトッティはセコンドプンタでのプレイに戻ることになる?

「ちゃう、ちゃう。今季も俺はセンターフォワードをやるよ。それが気に入ってるんだ」

—いまのローマはトッティの望む姿からどのくらい離れていますか?

「かなり…。俺はローマをキラキラにしたい、アブラモヴィッチのように」

—その計画は進んでいますか?

「ああ。クラブは目的を持った、重要で正しい補強をしてる。国際的レベルの選手たちの移籍、これが俺たちの力になる」

—サッカーをやめる前に、トッティは夢のローマでプレイしたいですか?

「ああ、俺はそんなローマをピッチで見たい」

—キブについて。あなたとの関係は変わりないですか?

「クリスチャンとは2つのタイプの関係を持っている。サッカーと、人間としての。俺は彼の決断を尊重するし、それは彼だけが決めることができるんだ。俺はアイツのことをよくわかってる、ありえねえヤツだよ、めっちゃいいヤツ、太っ腹。移籍はヤツが決めること、それが掟だ」

—トリゴリアにまだキブがいれば、ローマはスクデットを取れる?

「ああ。ヤツが出て行かなくちゃならないなら、ヤバい損失だ。彼みたいな選手は見つけんのは難しい」

—カルチョポリから一年。変わり過ぎ、それとも変わらなさ過ぎ?

「めちゃ変わんねえ。まあヤツらがそう決めたんだから、たぶんそれが正しいんだろうよ」

(Corrire dello Sport 07/07/21 第2面)

今までの代表にまつわるトッティの発言を全て把握してるわけではないし、ましてや現地イタリア事情についてわからない身でどうのこうの言えないですが、なにがここまで『マスコミ不信』と『北への被害者意識』をトッティに持たせたのか。彼がいうところの『ヤツら』からの厳しい風当たりは、時として自分の行動を客観視できず、いろいろはっきりしゃべり過ぎじゃ?のトッティ自身に一因があるにしても、それにしてもなあ…と考えてしまいました。『北』で『マスコミ』のドン的ベル様を会長に頂くミラン・ファンとしては、やっぱり気になるじゃないですか。なんか申し訳ないっていうか。身内でもないけど。

でも、そんなどんより気分を一掃する、トッティの『俺の夢のローマ』の話。『ピッチで』見たいってとこがもうホント泣ける。かっこいいよ、王子。トッティのアブラ様級ローマがどんだけのものか、ものすごく知りたいです。でもジュリ加入など昨シーズンよりさらにイキが良くなり、今シーズンはすでに十分キラキラな気がして、実はすごく楽しみにしてるローマのサッカーなのです。

そんな折り、ouji-blog.の岸田さんが書かれていた記事は彼のファンとしての気持ちにあふれたもので、読んでいてとても心温かくなった。そして上記のトッティのローマへの夢の大きさについて、それだ!と深くうなずいたフレーズがあったのです。

歳が云々とか、けががどーのとか、代表引退の理由にもあがってますが、そんなこと言いつつ、この御方は、よっぽどでっかい、果てしない夢をおっかけちゃってるわけで。そんなバカがでっかい王子にますます惚れてしまうってもんです。

バカがでっかいって、すっごくいいなあ。夢はできるだけ大きく、そして願えばこそ…ですよね。


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2 Responses to “俺の夢のローマ:トッティ代表引退 part2”

  1. kiwami Says:

    続けて長い訳をありがとうございます。
    だめだ、泣けてしょうがない。
    サンドロ一番トッティ二番なの…ね、実は。

    まとまらないので感想はまた後日。。すいません。

  2. TERZINO Says:

    トッティのこういう長い質問形式のインタを自分で訳したの、実は初めてなのですが、いや〜良い子のミランメンとは熱さが違うね!と改めて驚いたり。ローマという土地柄、彼が背負うものは熱くてでっかいけど、それを倍返しで熱くでっかくふくらませた夢を語れる王子は、正しく旗頭=バンディエラだなあと思いました。

    ハチマキして族の旗持って、先頭ツッ走る姿なんてのも似合いそうだしなw

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