きっとなが〜い目が必要
スポンサーたちの会合『WORKSHOP』でのガッリアーニ会見。
若者たち
「ディ・ジェンナーロはミランに100%(完全保有で)戻って来た。私は心配だった。なぜなら彼は大きな才能を持つサッカー選手で、良い選手になることができる最中だからだ。私は彼とちょっと話したが、彼は喜んで、コオロギのように飛び跳ねて、アッタッカンテとしてもサイドでもプレイできると言った。彼はトレクアリスタもサイドアタッカーもできる」
「ジゴーニは昨日、メディカルチェックを通った。月曜日には契約を行うだろう。我々はトレヴィーゾから完全保有権を買い取って、彼はプリマヴェーラでプレイすることになるだろう。我々は競争力あるプリマヴェーラを持つことに戻りたいと思っている。フィリッポ・ガッリはとてもよく働いている。我々のユース部門はセリエAにたくさんの選手を輩出している。アストリのことは先発にするとチェッリーノ会長が私に言っている。パロスキはパルマでとても信頼され、他にもたくさんの選手たちがいる。ユース部門は(選手を売る事で)、クラブの収支にとって非常に大切なキャピタルゲインとなる。トップチームの中に、すでにユース出身の若いスターが4人も現れている。それはダルミアン、アントニーニ、アバーテ、ディ・ジェンナーロだ。ジゴーニは7月6日にはトップチームと一緒に招集されるだろう。なぜなら代表に招集されていた選手たちは、まだその日には集合しないからだ。ジゴーニの他に、7月6日にはストラッサー、アルベルタッツィ、昨年プリマヴェーラでとても良かった2人のナイジェリア人アマディとハルモニーもいるだろう。
メルカート
「ジェコへの関心はアリエド・ブライダが先頭となっている、我々のオブザーバーたちの情報網から生まれたものだ。世界中の選手たちほとんど全てが、我々のデータバンクの中にある。来季のレオナルドの戦術的プロジェクトのために、我々はジェコが役に立つと信じていた。しかし、まだジェコとの契約はない。彼はヴォルフスブルグの選手だ。ジェコは(ミランのオファーへの)満足を表明しているが、今のところまだ交渉中だ。我々はヴォルフスブルグへオファーを書いたが、彼を売らないという答えが返って来た。もしヴォルフスブルグが考えを変えたら、ミランに電話するということで合意している。
公式開幕戦は8月23日だ。急いではいない。ジェコとヴォルフスブルグとの間になんの緊張もない。彼らの会合が今日で、今日行われるだろうことはずっと知っていた。繰り返すが、もしヴォルフスブルグが考えを変えたら、私はすぐに立ち、狼(ドイツ語でWOLF)の街へ行く用意がある。まだ金額はない。今のところ、ジェコは非売なのだ。もし移籍可能になったら、それから我々は金額についての話を進めるだろう」
「アデバイヨールについては、電話をしただけだ。その間、ベンゲルは親切だったよ」
「ピルロに関してはなんのオファーも届いていないし、木曜夜にアンチェロッティと夕食を取ったのは、古い友人としてだ。カルレットは娘の学位論文のためにミラノにいたんだよ。一方、水曜日の夜には、私はガットゥーゾと夕食を共にし、彼は給料を下げることを了承してくれた。彼はまだ2年間の契約があり、給料を下げて3年を超えるだろう。ガットゥーゾはお手本だ。真の男、並外れている」
「シソコは来るだろうとは思わない。ベッカムは1月には戻ってくることを願っている。アンブロジーニに関しては大騒ぎすることは何もない。しかし、私は金額のバランスをとらなくてはならないし、少々の相違がある。オッドは帰って来た。彼はミランの選手だ。2年間の契約がある。もし彼と我々に興味深いチャンスがあれば、どうなるか見てみよう。ファヴァッリは09-10シーズンの契約をした。ネスタとカラーゼからは良い知らせが届いている」
経済
「ミランはより収支に目を向けて行くだろうが、その野望は捨てないし、ここにいるスポンサーたちも理解している。昨日、私はインテルをおとしめるためにミランの国際レベルでの成功について語ったのではない。まったくそうではない。しかし、我々の国際的成功はミランのユニークさであり、スポンサーたちをミランのプロジェクトにずっと結びつけていくために、この話題を使う。我々はここに働きに来ているのであって、インテルを攻撃するために来ているのではない。ブランドとはマジカルなものだ。結果の賜物だが、結果だけが必要なのではない。たとえ1966年から1998年までチャンピオンズカップで優勝しなくても、レアルの伝説は大きくなった。新たな世界経済の現実にフィットしなくてはならない。イタリアは1年前の半分の価値だ。株式市場における会社は50%の利益減だ。今は競争力あるチームを作りあげるのと同じくらい、収支のバランスをとることに有能である必要がある。ミランには収支に問題があったし、今はみんなのためにそれを一回取り除いた」
「我々の目標はいつものものだ:カンピオナートで上位3位以内に入り、チャンピオンズ・リーグでできるだけ前にすすむこと。我々は首尾一貫したやり方の減額で、サラリーキャップを設ける。ミランは通常の経営でバランスを取らなくてはならないのだし、1月1日に始まって、12月31日に終わる会計年度の間にそれができるよう願っている。我々はもう選手を売ることを余儀なくされるわけにはいかないのだ」
「我々はすでに総売り上げ高ではヨーロッパトップのチームだ。売り上げは使わなくてはならない。ここにいらっしゃるそれぞれのスポンサーは選手たち以上だ。我々が立ち向かわなくてはならない事はたくさんある。税金によって、売り上げは大幅に減額される。ミランはカカの資産益においても、IRAPを支払っている。イタリアサッカーでは、セリエAリーグは国の法律や、3人目の非EU圏内選手の移籍についての法を変えられない。スペインではブラジル人選手が3年でスペイン人になれる。イタリアではセルジーニョがミランに9年もいたのに、まだ非EU圏内だ。我々とインテルが800万ユーロを支払っているサン・シーロの賃料は、ヨーロッパで最高額の中だ」
「我々の年間予約はゆっくりとした出足だ。それは計算に入っていた。ファンたちはこの現実を理解して欲しい。経済はこの世界の全て、全てのエリア、家族に打撃を与える。ミランはこの世界の一部分だ。我々は取り壊しているのではない。歴史的瞬間を理解する知性を持つ必要があるのだ。大きな投資をしてきた23年後、24年目は一休みだ。そして経済が変わり、重要な事をすることに戻ることを願う。これはミランの我が人生の24年間のひとつに過ぎない。ミランは売りに出されていないし、ミランはシルヴィオ・ベルルスコーニ首相のハートの中にある」
(A.C.Milan.com 09/06/27)
メルカートに関する嘘半分ホント半分な話は置いといて。なにはともあれ、ファヴァさん契約延長おめでとー! これも緊縮財政のおかげかもね…ってとこが泣き笑いですが。ベテランの味で教育係もよろしく〜。
これ訳す前に、「またガリは実現不可能な目標を言うだろうから、『またまた〜』って突っ込もうかな」と身構えてたのに、あっさり現実的な目標を立てましたねw 「いつもの目標」と言えば、シーズン前は「ミランは全てを勝ち取りに行く」であって、しかしシーズンが進むごとにまずコッパイタリアをあっさり手放し、次にカンピナートがどうもうまくなくなると、「我々にはヨーロッパでの勝利のDNAがある」とか言ってCLに夢を託すのが『いつものこと』であって、「3位以内のCLストレートインとCLでできるだけ前に」というシーズン半ばくらいの現実的な目標が、最初の設定目標かあ…。
でもこれ、正直なところだとは思います、今の陣容なら。来季はこれ以上収支を悪化させないためにも来季のチャンピオンズ・リーグ出場権取得は必須。試合ごとの賞金も大切な収入なので、CLはできるだけ勝ち進み、できればベスト4、悪くてもグループリーグ突破くらいが最低ノルマ。この状態をなんとか3〜5年続け、その間にベテラン選手たちは年齢に従って段々とサラリーダウンに応じてもらい、新規加入選手は若くて年俸は抑えめにし、それに耐えられない選手は残念ながら移籍してもらい、そこでようやく以前のような『ミランは全てに勝ちに行く』と言えるような大型補強ができるかどうか…かもしれない。くー辛い現実。ジーニョは2年でいなくなりそうだし…。
去年5月、5位に終わったシーズン直後のガリの話を訳した時に、再建にあと5年はかかる覚悟をしてると私は書きましたが、それがかなり現実的なようです。ガリがミランの無駄遣い(選手を確保するための高額契約含む)を棚に上げて、この状態を全部世界不況のせいにしてるのはなんだかなあ〜ですが。そして、ベル様がお金をもう出したくないのか、それとも出せない状況なのかわからないけど、とにかく私財を以前のように投入しなくなる、その前の最後のわがままとして、ジーニョとシェヴァの趣味枠を使ったんじゃないか…と勘ぐりたくなりますよ。
ただいま話題をさらっているのが、時代に逆行するようなマドリーの巨額の投資で勝利を買いに行くチーム作り。これをイタリアで始めたのが、まさしく23年前のベルルスコーニでありました。その風潮に巻き込まれて、途中で息切れし、転落してしまったのが、ラツィオ、フィオレンティーナ、パルマなど。そして、サッカーとコマーシャリズムを結びつけて利益を生み出したのもベルルスコーニ。いわば時代の風潮を自ら作ってきたこの男のクラブが、いま、健全な収支の元でビッグクラブとして生き残る挑戦を始める(始めざるを得ない)。これが災い転じて、新たなサッカー界のモデルケースになったらいいなあ…と、妙なポジティブシンキングをするのでありますw いつまでもベル様が不老長寿なわけないから、今から頼らない経営を準備しとかないとね…。
とりあえず、若くてまだ勝利に飢えている選手を獲得し、ユース部門を強化する、ここに光を見たい!
Tags: ガッリアーニ|メルカート
2009/06/28/日/ at 13:38
もうホントにそう思わないと(思える)方向転換として受け止めなきゃいけないですよね。
ミラン過渡期です。
しかしながら、悲観的な要素よりも希望的視界のほうが多く、
タイミング的にも良い選択だと思います。
また、個人的にもこんな時期のミランに付き合えるのが嬉しいですね。
きっと再び名実共に成功した時は喜びもひとしおですね!
2009/06/28/日/ at 14:24
方針転換は致し方ないとは思いますが、ネガティブな方向にいかないようにしっかりと取り組んでもらいたいです。
バルセロナとまではいかないにしても、バイエルンのような下部組織が充実した健全経営のビッグクラブにシフトしていけるように期待しています。
ベルルスコーニ・オーナーの投資が期待できそうもないのが残念ですが、自力で頑張ろうとしているミランが順調に歩めるように、少しばかりのアシストぐらいはしてほしいです。
ただ、いずれ頼りない息子たちにミランを任せるというのはかなり不安なので、その時は売却もやむなしだと思います。
ファバッリ教授の残留は本当にうれしいです。
若手を導くベテランがいてこそチームが機能しますからね。
ガッリアーニ副会長は現実的な目標設定をしていますが、選手たちはあくまで意欲的であってほしい。
そして、出来る限りの補強を行って新シーズンに備えてほしいです。
2009/06/28/日/ at 20:21
方針転換には大いに賛成ですが、新しい若いミランって叫んでる割にはファバッリ契約延長&ゼコ、シソコ獲得失敗ですからね。。
もちろん、ファバッリさんを評価してないわけではないですが。
まぁ時間はまだ大いに残ってるけど、なんだかケチケチしすぎて見てる側としては苛立ちっぱなしというか。メルカートにおいてあまりにも流れ悪すぎます。7月、8月もこの流れが続くとは当然思いませんが(いや、思いたくない)、いっそのこと、レンタルしていたユース出身選手の買戻しだけで補強を行えば?とも思えてきますね。一番、手ごろに済むし、ケチケチ首脳陣には最高のメルカートになるのではと。ただ、その代わり、CL出場権は取れないでしょうけど;;
ちょっと散々言っちゃった感はありますが、カカを勢いよく売りさばいた割りに何も得てない現状があまりにももどかしすぎたので。
今のところは戦力的に全然可能性低いと思いますが、最終的にはリーグ3位に入れるような戦力になることを祈ります。。
2009/06/28/日/ at 20:26
>セトさん
このタイミングがギリギリなんでしょうね。ほんとは2年前が方向転換期だったのだろうけど、CL優勝しましたから現状維持になりましたね。これはイスタンブールのリベンジという本当に大きなものをもたらしたけど、改革は2年遅れました。
ただ、おっしゃるように、この時期のミランにつき合えるのは嬉しい、ほんとに同感です。02/03シーズンから応援し始めましたから、後から歴史を知って、「せめてドン底の01/02シーズンを知っていれば、この優勝の重さ、ありがたみがもっと良くわかったんだろうなあ」なんて思いましたもの。再びの歓喜の時は、そう、きっとひとしおです! それまで『M魂』を養い続けますw
2009/06/28/日/ at 20:26
>ゆうさん
あ!そうだ!ビッグクラブでうまく下部組織を活用して、結果をだしてるバルセロナという良いケーススタディがありましたね! そうそう、今バルサがとても良い状態だから全てが良く見えるんでしょうが、あんな感じを期待します。
ファヴァさんが残ってくれたのはうれしいですね〜。特にイタリアディフェンスをシウヴァに教えるっていう大切な役目がありますからね。それにいつでもベンチでも準備万端、戦術理解が高いから監督としては頼りになる。ミランの『教授』ポジション、ビリーからベッペへとこれからもずっと誰かが引き継いで欲しい!
そして、選手たちは夢のない現実にあきらめないで、私たちにあっという驚きの夢を与えて欲しいです。
2009/06/28/日/ at 20:34
>Milanさん
そうですねえ。ま、メルカートの結論はまだまだですよ!と言いつつ、とにかくこれからは今までのゴージャス・ミランとは別物と考えた方が良いと思いますよ。とにかくポンとお金を出せないようなので、このまま誰も取らずにシーズン突入だってありえそうですもん。
残念ながらカカ移籍で得た利益6500万ユーロは、CL出場を逃した収入減分と、それでも現状の高額年俸選手たちを売らずにいた分の赤字6680万ユーロで、帳消しになってしまっているんです。今まではこの赤字をベル様が私財で埋めていたわけだけど、もうそれが望めない。すると、新たにそれなりの金額の選手を獲得するためには、またそれなりの高額で誰かを売らなくてはならない。悲しいけど、今はじっと我慢ですね…。
2009/06/29/月/ at 05:01
ベテランと言われる選手や、名の通った選手のほうが、いっけん計算しやすいのも確か。
でも、だからといって、チームになじむかどうかなんて、フタを開けてみないと分からないわけで。(何人かなじまずに去っていった選手がいましたが)
だったら、若手をミラン色に染めるっていうのも1つの方法だと思います。
何より、ファンには若手の成長を見守れる、という特典が!ガッちゃんだって、最初から今みたいに絶妙なタイミングでガツガツいってたわけじゃないですから(笑)
ファヴァッリをはじめ、ミランにはキャラも含め、ナイスな先輩たちがいるので、ぜひともいろんなことを吸収しつつ,『これからのミランは自分たちがつくるんだ~~~ぁ』ぐらいの勢いで、のびのびとアピールしていってほしいです。
ヴェンゲル氏に、”若手の生かし方”を聞いたりして(笑)
2009/06/29/月/ at 23:56
>camonさん
リーノは年々うまくなってる!って宮内さんも太鼓判押してましたもんね。もうプロとして一定評価された後でも努力するなんてすごいことですよ〜。
いいですね〜そんなベテランと若手が融合したミラン。レオ様がヴェンゲルタイプな事を期待します! コヴェルチャーノの監督コースに講師に来てくれないかしらw
2009/07/01/水/ at 04:29
こんにちは。遅くなってしまいましたが
ファヴァッリの契約が決まって、妻ともどもファンとして喜んでいます。
今年はかなりの変革期になりそうですが
寡黙なベテランとして、渋~~く影響を与えてほしいです!
2009/07/05/日/ at 02:06
>赤猫丸さん
良かったですよね! CLもあることだし、少ない出場機会にも文句を言わず、いざという時に備えてくれるファヴァッリみたいな人はすっごく貴重ですもん。