俺はローマ人:トッティ代表引退 part1

070722a.jpg←野生の王子とおぼっちゃま王様。自分が主人公であるのが当然、かつ、その責任を負うべきことを知ってるところは似た者同士。

02W杯で『モデル並みのイケメン集団』などというキャッチフレーズで語られていたアッズーリの面々。プレイを見る前に彼らの写真をチェックした私が、一番カッコイー!と思ったのが実はトッティとパヌッチだったのでした。だってネスタ&マル始め、他の人たち濃すぎて怖かったんだもんw その後はミラン応援一辺倒になってしまったため、そう詳しくはないトッティ事情ですが、ネスタとは因縁浅からぬ間柄。ふたりの個人的ローマダービーはいつも楽しい。そして、マルとは噂を聞く前から、もう見るからに仲悪そうと思ってましたがw、実はベーシックな性格は似た者同士(王様体質)の近親憎悪で、置かれた環境の違いのせいで今日の彼らの人物像が出来上がってる気がするのです。

ということでなにかと気になっていた、トッティ代表引退の公式記者会見。WEBで見つかった一番肉声に近いと思われるものをローマの新聞Corriere dello Sport版で。でもものすごーく長いので、とりあえずパート1として上げときます。日頃ミランメンのお行儀よく抑制されたインタと違い、なんというかペットと野生種の犬の違いのようなものを感じてしまったよ、王子。

ローマのカピターノはアッズーロに別れを言う
いくつかの石ころを取り除いて…
俺のローマ魂は満足している

ローマ発 それは終わりである。たとえ9月には31才になるフランチェスコ・トッティ、たったひとつのユニフォーム、ローマのそれを着ることになる彼が、ちっともうれしくなさそうな表情を見せても、終わりは終わりである。ワールドカップのタイトル、ユーロU21、思い出すと今でも腹が立つユーロ準優勝、Giochi del Mediterraneoのゴールドメダル、58試合出場、9ゴール、発案者にふさわしいクッキアイオ、グラディエーターのような(決定的な)リゴーレ。このような経験の後、世界に立ち向かうことに恐れを抱いたことなどいっさいなかったこの青年にとって、アッズーロは現在と将来のプラスの部分ではなくなったのだろう。

十分だ。彼は昨日そう言った。ローマの中心にあるトリゴリアのチャンピオン・ルームで。我々がいつもそうしてきたように面と向かって。世界中のピッチでクッキアイオをし、ゴールし、ヒールパスし、プレイし、ファンたちが払う気がないチケットの値段を修正するアイデアを考えるようなことを背に負った15年間のキャリア。この別れは驚きではない。何度もそれは知らされてきた。妻イラリーでさえ説得できなかったら、我々の誰が彼の考えを翻意させることができる? 今までとの唯一の違いはこれが公式なものであることだ。

イタリアはユーロの予選を突破しなくてはならないし、ワールドカップタイトルを防衛しなくてはならない。我々がたよりにできる、そして我々全員のようにイタリアを応援するトッティ不在で。ローマのカピターノが小さくはない石ころを彼自身の靴から取り除きたかったことは驚くことではなかった。

マルチェロ・リッピとジジ・リーヴァ、彼らだけには心をこめて感謝を述べたかった。もしそれをあまり理解していなかったら、こう簡単に別れを告げられなかっただろう。アッズーロへのデビューは言い古されていることだが、1991年10月15日、U16の5日目初ゴールを決めたスコットランド戦だった。常に年齢よりも上のユースの試練全て、9年後の10月10日の偉業への一歩。批判する者たちは彼を指さし続けるに違いない。ずっとそれら(の偉業)を否定し続けているような多くの者は。カルチョのイタリアは彼の成してきた事にただひとつの言葉を送るべきである:grazieと。

—ここから始めることはできないですか:トッティと代表、これは終わり(finita)?

「ひでえ言葉だな…終わりなんて…」

—ではこのように言い換えましょう:今日はアッズーロへの別れの日なのですか?

「そうだ。代表での俺のストーリーは結末を見た(conclusa)。残念ながら」

—どうしてですか?

「技術的なことじゃなくて、フィジカルの問題だ」

—この決断は一年前にされていたのですか?

「俺は一年間熟考したかった。そんで今、グループに問題を作っちまいたくないから、やめると決めたんだ。それに背中、くるぶし、膝なんてところにフィジカル的問題を抱えてるし、何よりもまず健康が第一だからだ…。それに今は俺の最優先をローマにできていないから」

—実際にアッズーロにもう充分だと言ったのはいつですか?

「一ヶ月前、たぶん一ヶ月半かそこらだ。それに俺に一番近しい人が考えを改めるようにしようとしたけど、俺はやめることを決意したんだ」

—近しい人とは?

「妻のイラリーだよ。彼女は代表を去って欲しくなかったんだ。ある日アッズーロに居続けるようにすすめる、すっごく印象的な(colpito)メッセージを俺に送ってきた。そのメッセージにはすごく胸を打たれた、でも結局は別れを告げることに決めたんだ」

—では、ベルリンの後すぐに、トッティはアッズーロから立ち去りたいと思っていたというのは真実ではない?

「そんなこと誰が言ったんだよ。フランチェスコ・トッティは、ぜってーそんなこと言ってないって保証する」

—多くの者があなたと代表との間に問題があったと話していました、たとえばあなたの個人準備コーチVito Scalaを再確認できなかったとか。

「知りもしないで語られてることが多すぎる。同意なしでもScalaは代表の場にいた」

—最近カンナバーロはあなたと比較して(もしくはあなたとの間が?)ナイス(carino)でない気が…

「カンナバーロとは考え方が違う。俺が誰かに何かを言わなきゃならないとしたら、受話器を上げて電話するよ。新聞なんか信じないからな。俺とカンナバーロは違うんだ」

—アッズーロでのあなたのキャリアをプラスマイナスで語るとしたら?

「数字がはっきり語ってる:俺はワールドカップを獲得、ユーロで準優勝、ユーロU21で優勝だ」

—ジダンとベッカムが代表引退を発表した時は、こんなに論争をかきたてませんでした。トッティとその引退にまつわる話はみんなの論争を巻き起こします。その原因は?

「なぜなら俺がローマ人だからだ。もし北イタリア生まれの若いもんだったら、俺に対するこんなむちゃくちゃひでえ(tante cattiverie)ことを書かれなかったし、言われなかっただろうよ。バッジョやマルディーニみたいな選手たちが別れを告げた時だって、一年も続く批判なんて記憶にないね。おかしくないか、違うか?」

—何がおかしいのですか?

「トッティは決定的な選手だったことはないって言う同じヤツらが、批判してるんだぜ。なんで今度は望んでもいない選手の悪口を言うんだ? 少なくとも矛盾してるよ」

—ローマ人たる要因であるローマ魂(La romanita’)、問題はそれだと言いたいのですね?

「俺はローマ人であることを誇りに思ってる。イタリアはたくさんの都市から成り立っている、ローマ、ナポリ、ミラノ、トリノ。これらは全て同じに取り扱われるべきだ。残念なことにそんな扱いは一度もされてないけどね。そしてこれからも」

—Beh、いまはトッティが代表を離れる話です…

「今度はデ・ロッシに関係してくるだろうな。気分悪いね、俺は出て行くけど、今度ヤツらはデ・ロッシを攻撃し、それからアクイラーニについてくっちゃべってくるだろう。現状はそんな感じだ。ローマ人はこんな風にレッテルを貼られるし、ずっとそうだろう」

—ずっと?

「そうじゃないことを祈るよ、そうであることを恐れてるのさ」

—代表で悪い扱いを受けたと感じているということですか?

「いいや、俺はずっとよくしてもらってた。自分のホームのように感じてたよ。俺はファンタスティックな人たちに会ったし、何人かの仲間たちとは本当の関係を作り上げることができた」

—ローマ人に対するこのような偏見に対して論理的な説明が見つけられたことはありますか?

「全然。俺たちはピッチにおりて、プレイする、他の者たちと同じようにみんなキチンと。たぶんそれは妬みだろう」

—トッティはこのような偏見の犠牲になってきたと?

「いつだってさ。でも俺はそれをちゃんと背負い、また背中をすり抜けるようにもした。でも特に俺の私生活をレポートするヤツらがいて、傷ついたよ」

—でも特にトッティだからということが、これら全ての批判を続けさせたり、発表させたりする原因ではないですよね?

「Ancora?(なんだっておい?) これ以上のことは俺にゃできねえよ。発表されたりすることに、これ以上何ができるってんだ」

(以下、part2へ続く)

(Corrire dello Sport 07/07/21 第2面)

逆切れっぽいところで終わってごめんよ、王子w いつも思うが、トッティの発言は『なるほどそうだよね、北のヤツら&マスコミはほんとにタチが悪いから、アンタがそう言うのも無理はない!』っていうのと、『いやいや、それはアンタの行動、言動のせいだってばよ〜』っていうのが相半ばしますな。今回はちょっと『北じゃー!みんな北のせいじゃー!』っていう電波が強力過ぎると思うけど。

バッジョとマルディーニの扱いと違うじゃん!っていうところ。確かにマルの引退は惜しむ声が多く、批判はあまりされなかった印象だけど、それは早い時機に最初から『引退する』って言い切り、最後まで何度聞かれても発言が揺るがなかったからだと思うな。それとパオロさんはパオロさんで、「02W杯でもう終わった選手だと言った同じ口で、今度は代表復帰を唱えてるんだから!」ってプンプンしてましたから、マスコミのいいかげんさは誰に対しても同じだと思うんだけど、トッティ側からしたらそうは見えないんだろうな。バッジョは自ら引退したんじゃなくて、彼自身はいつでも代表に行く気があったのに、召集されなかったんじゃなかったかな?ここんところは私はよく知らないので語れないけど。

さあ、同じ立場のローマ人、ネスタはどうするんだろう。唯一確かなことは、こんなに長くしゃべってくれないだろうってことですね。とほほ。


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2 Responses to “俺はローマ人:トッティ代表引退 part1”

  1. kiwami Says:

    ずっと我慢してたけど、これ読んで泣いてしまった・・・

    ナマの声が聞きたかったので、(インタは聞いてもわかんないし)ありがたかったです。機械翻訳であちこち訳してみたけどちっとも真意が伝わらないとんでもない英語になるし、途方にくれてました。

    サンドロ・・・やめそうですね、やっぱり。で、絶対しゃべらないですよね、、、はぁ~~考えただけで凹みます。でもそう遠くないな・・・。

    またリンクさせてください。(トッティは絶対こーいう調子で喋ってる!)

  2. TERZINO Says:

    トッティの会見は辛そうな表情の写真そのままに、イジワルな質問が飛んでましたね。それを全部引き受けて、質問にある意味とても誠実に答えるトッティはやはり大物なんだろうと思いましたよ。

    ネスタはしゃべってくれないでしょうねえ。「フィジカルの問題だ。以上」で終わりそうだ。

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