ファンタジーあふれるミラン?

昨日のガリのコメントと口裏を合わせるように(笑)、カルレットも獲得するのがジーニョでもアデバでもOKみたいなこと語っているGazzettaのインタビューを。クラブ側からのお仕着せの選手でなんとかチームにする調整型監督アンチェは、やっぱりミランみたいなクラブとしては貴重なのかも。だから『おめえら俺色、トルコ熱血色に染め上げたるでー!ついてこーい!』なオラオラ〜テリムは、ミランでは成功しなかったんですかねw

ロナウジーニョ、私は待っている
アンチェロッティ:「ファンタジックなミランを研究する」
「ピルロ、セードルフ、カカ、ジーニョを一緒に:可能だ。パト? 彼はprima punta(ファーストストライカー)のようにプレイすることを習うだろう」

ミラノ発 カルロ・アンチェロッティは幾何学、対角線、気が遠くなるように無限のそれを研究しながらバカンスを過ごす。そして息子ダヴィデが成長したとみると、彼を仲間としてそれを行なう。しかし監督はそれを本に記したりはしない:鉛筆を握り、フォーメーションとその対フォーメーションを描き、それを重ね合わせ、手の中にある円を四角に当てはめる試みをして、試合を仮想する。やっかいな試み。しかし不可能ではない:日ごとにアンチェロッティの頭の中で新しいミランが生まれている。相手の背後を取る動き、左右からのクロス、すばらしいパフォーマンスを記すことの倍増、常に注意深く効果的なプレッシング。

—さて、アンチェロッティ、ロナウジーニョが加入した次のミランはどうなりますか?

「まだ獲得しておらんよ…ゆっくり行こう…」

—OK、しかし第一目標は彼、ロナウジーニョですよね。

「クラブと我々はひとりのフォワード(attaccante)、もしくはひとりのトップ下(trequartista)を獲得する可能性があると見込んでいる。私は自分の意見を伝えた:そこに違いはない」

—あなたに言わせれば、アデバイヨールが来ようとロナウジーニョが来ようと、何も変わらないという意味ですか?

「フォーメーションは変わるだろう。もし純粋なフォワードを獲得したら、我々は4-3-1-2で戦う。そうでなければクラシックな『クリスマス・ツリー』4-3-2-1となるだろう。このフォーメーションは我々が良く知っているもので多くの満足な結果をもたらした」

—2002/03シーズンのように、trequartistaに満ちたミランになりますね。

「おお、そうだ。で、あの時我々が何を勝ち取ったか覚えているかね?」

—チャンピオンズ・リーグとコッパ・イタリアです。

「そのとおり。だからファンたちは落ちついていられるということだよ。クラブと契約決定者はチームを最高レベルの競争力があるように用意するべく働いているところだ」

—もしアデバイヨールタイプのフォワードが来なかったら、前線では何か変わりますか?

「我々が話したフォーメーションは別にして、3トップの動きを良く研究することが検討される。センターフォワードの役目の者はチームのためにポイントにならなくてはならないし、攻撃に厚みを与えることも必要だ」

—ちなみに、センターフォワードには誰がなるのですか? インザーギか、ボリエッロか、パトか?

「インザーギとボリエッロは1人で攻撃にいる特長を持っている。彼らは1トップができる。しかしパトはそうではない」

—それはどういう意味ですか?

「簡単なことだよ:パトはそれに適応する、たくさんのことに身を入れ、習わなくてはならないんだ。彼は若い。このことで問題があるとは思っていない」

—するべきことがあるのですか?

「時がたてば解決する。当然のことだ。しかし彼がやることはある。いやむしろ:強くなるためにそうするんだ。それは私が保証する」

—そして、カカはそのプレイスタイルを変えるのでしょうか?

「そんなに熱くなって変になることはないと思うよ…。カカは世界でも最優秀だ。君たちによれば、変えたいと思っているのはその役割、ポジション、それともその将来? カカは今までずっとやってきたことをするだろう。その本能とクオリティを伴って」

—そしてセードルフは? 彼が気に入っていたtrequartistaの役割を占領されるのを見る可能性があります。

「セードルフはインテリジェントある男だし、ユーティリティ性ある有能な選手だ。彼はtrequartistaもできるし、純粋なミッドフィルダーもできる。問題はない」

—他のポジションも見てみましょう:中盤はどうご覧になりますか?

「広くカバーできるから、堅いよ。質と量が共にある。エメルソンはフィジカルの不安を取り除いたから、大きな力になれるだろう。我々はチャンピオンズ・リーグで最優秀ミッドフィルダーのひとりだったフラミニを獲得した:彼はトップレベルの選手だ。中盤はうまくやれる」

—ボルドーへレンタルされ、もうグルキュフはいません。彼をこのまま失ってしまう方に賭けますか?

「その力を見せつけたいと願う者のためのスペースがなかった。とは言っても、ミランのようなビッグクラブではこのような不都合なこともあり得る。ボルドーへ行き、彼にとっては重要な年になる:彼は継続してプレイできることを見せなくてはならない。我々はひんぱんに彼を追っていくよ」

—ディフェンスではザンブロッタの獲得で満足ですか?

「彼は右でも左でもできるすばらしいサイドバックだ。若くはないが、非常に信頼できる。左にはヤンクロフスキがいて、さらにはファヴァッリも。それに右にはオッドもいることも忘れてはいない:少々調子が悪かったシーズンを経て、やり直す可能性を持っている。さらにはアントニーニも移籍してきた。彼は才能ある若者で、かなり成長したし、ディフェンスでも中盤でも起用できる。どちらも最高だ」

—つまり、スクデットにふさわしいミラン?

「我々がスクデットにふさわしいかどうか、今語ることはナンセンスだ。私が興味あることは(来年の)春に優勝できることであって、夏の(メルカートの)勝利ではない」

—わかりました。しかしこれでタイトルのための戦いができると思われますか?

「それは我々の第一目標だ。我々全員、チャンピオンズ・リーグ出場権を逃したことをあがなおうと、大きな意欲を持っている。出場できないでヨーロッパの舞台を外側から眺めることが、残念でないものなどいない。特別な年となるだろう。我々は全てにおいてトップで戦う、カンピオナートでもUEFAカップでも:これはpoco(少々)、しかし保証する。ミランは主役となるだろう」

ANDREA SCHIANCHI

(Gazzetta dello Sport 08/06/28 第18面)

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いやいやカルロ待て待て待てー! 02/03シーズン、確かにリバウド、ルイ・コスタ、セードルフ、ピルロと、10番タイプがぎっしりな試合もあったけど(上記参照)、リバウドさんは全然回りと絡めなくて、いつも悲しい顔しておったよ。彼はだんだんベンチになっちゃって、うまいこといってたのは宮内さん命名の『ピルロ→インザーギのホットライン』と、ルイのキラーパスでピッポのゴルゴルラッシュ、それにケガで出遅れたシェヴァが復帰した後半から、前線でドツキ合うようにしてゴールを奪い合ってた、ピポシェヴァ2トップの連携皆無なw破壊力。

それにかた〜い守備も勝利にすごく貢献してた。6年前の走り回っていたリーノとまだトップ下の楽しさを味わってなかったセーさんの中盤のカバー力。後ろはネスタ&マルの堅固な守備に、今ほど上がらなくてもいいからこれまた堅い両(本職CBなのに)サイドバック。そしてこのチームの最大の欠点は、攻撃が中に中にいって遅いことだった。だからCLでは(前年不出場で)ダークホース的に勝ち進んだけど、カンピオナートでは苦労してたのになあ。

ロナウジーニョが入った08/09シーズン版の10番タイプぎっしりミランが、02/03年のようにそううまくいくとは思えないし、なによりこのミランに慣れ切っている国内ではまたフン詰まり攻撃になる可能性大だと思うんだけどなあ。でもまだ攻撃陣一人も獲得もできてないわけだし、いろいろ考えてもしょうがないから、ま、いっか(笑)。案外始まったらうまくいった…なんてことになるといいのですが。

そういえば、代表のリッピ復帰にもそういう危うさがあるんだけど、何事も『続編』はコケる運命なのが気がかりではあります。戦術オタなカルロ様、新たなメンバーが入ったからには、新たなコンセプトで新たなミランをお願いだよー。


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