バルバラのヌオヴォ・ミラン

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↑ミラン本部の変遷。


4月2日、カーサ・ミラン発表記者会見のバルバラのコメントを。

私たちはミランの新たな本部をご紹介するためここにいます。今日は我々にとってとても重要な日です。とても心待ちにしていた私や多くの人々の夢が実現するからです。

ではホームのコンセプトから始めましょう。2年前、ミランの役職につくことを決めた時、最初のステップは新たな本部を作り上げることでした。50年近く我々を迎えてくれたトゥラティ通りのような歴史的本部に別れを告げることは残念なことです。カーサ・ミランも単なるクラブの職員の仕事場というだけでなく、出会いの場となるでしょう。

このプロジェクトはクラブとミランのブランドをもっともっと発展させたいという私の願いの一部です。プロジェクトはミランにとって難しい時期に始まりましたが、これが新たな収益を生み出すと確信しています。

そしてミランにおける私のファミリーがこの先も続けて関わって行くことも、合わせてこの際に確認したいと思います。スタジアムもこの時期に考えていることのひとつです:これがヨーロッパで最も重要なクラブで居続けるために一番助けになると思っています。

ミュージアムは『Mondo Milan』と名付けられます。そしてミランストアやレストランがあります。我々はPortelloがサン・シーロに近いことから、ここに移ることを決めました。カーサ・ミラン近くの広場はミラノで最も広いもののひとつで、ここでファンたちがきたる凱旋を祝うことができるシナリオがすぐにでも実現することを願っています。

(以下、記者との質疑応答)

カーサ・ミラン:旧本部ではクラブの活力の元であるファンたちと触れ合う機会を得られませんでした。ガッリアーニと共に、私たちは彼らともっと向き合いたいと思いました:そこからファンたちとコンタクトがとれるようなオープンスペースを持つというアイデアが出て来たのです。カーサ・ミランはスポンサーたちともっとコンタクトがとれるようにもなるでしょう。

市場:私たちはアジア市場でもっと存在感を増したいと思っています。世界中にたくさんのファンがいますし、これをもっと増やして行きたい。アメリカ市場も我々にとって、特にミランラボにとってとても重要です。したがって目標はイタリアという国境を越えることです。

収益:いま、我々の収益の60%はテレビ放映権にたより、15%がスタジアムやその他の商業的な収入です。収益を上げるためにこの最後の点(商業的収益)を発展させていきたいのです。

ミランへの情熱:私の父にとても影響をうけています。よくスタジアムへ連れていってもらったものです。父がまたミランの職に従事してくれることを願っています。彼にとってミランは喜びですから、スポーツ的にすばらしい助言をくれますし、この困難な時期に助けられる人物です。

収支:良い年を迎えられるでしょう。ほんの3年前にはスクデットを勝ち取ったのです。CL出場できないことが決定的になってしまったのは残念だし、収益にとっては困難を生んでしまいます。サッカーにはサイクルがあります。この30年のミランは良い状態にあり、したがって1年でスポンサーの要求や物事が変わってしまうとは思いません。心配はしていません。投資のレベルでもフィニンヴェストがまだミランに賭けてくれています。

新スタジアム:スタジアムは前に飛躍するために決定的に重要です。ここをベースにして出発するのですから。我々はシステムの中に生きていて、イタリアではいろいろな困難がありますが、それでも自前のスタジアムを欲しいと思っています。それは簡単なことではないでしょうが、エキスポ跡地だけでなく、さまざまな可能性を考えているところです。いろいろな候補地を検討しているところですが、残念ながら建設開始の日にちは私たち次第ではありません。そうでなければすぐにでも建設を始める準備をしたいのですが。

サン・シーロ:ファンたちへのサービスには満足していません。たとえばterzo anelloの席は試合が見にくく、高過ぎます。チケットに関しては、もっと簡単に取れるようにしたい。これから数年で全部オンラインでできるよう考えます。

売上高:ユベントスに上回られているのは、もちろんスタジアムとファンたちが集まる施設があることです。売上高を上げるために商業的後押しがとても重要で、具体的な案です。私たちはとても高い売上高をもっていますし、それをもっと上げることが肝要となるでしょう。

クラブ売却:ここ数ヶ月、新聞でミランの売却話が書かれました。でもすべて真実ではありません。私のファミリーはクラブに投資し続けたいと思っています。うまく進んでいるさまざまなパートナーシップの話があります。そういうパートナーシップを結べば、たとえば自前スタジアム建設のような優先事項によりおだやかにアプローチできるでしょう。この先の私の中東とアメリカへの出張は(売却ではなく)この方向の話です。

我々は約20〜30%の少数株を売る用意があります。株式市場での将来? いまのところは考えていません。でもこの先その可能性は除外しません。

来週(6日から11日)はセールスマネージャーのカルマを伴って、カーサ・ミランのコンテンツを輸出するためにEmirati Arabiに飛ぶ予定です。またそれだけでなく、我々との関係を結びたいパートナーを探すために。

ガッリアーニについて:ガッリアーニと私との関係はとてもポジティブなものです。ビジョンの対立はありました。とても厳しいものが。でもいまは同じ目標に向かっています。私たちの関係は落ちついたものです。

テレビでの自分のものまね:それを見てとてもおかしかったわ。すごく好きです。この記者会見で新しいネタを仕入れるでしょうね。

損失:ここ最近2年間は控えめになり、バランスのとれた収支になっています。CLがないのが非常に決定的ですね。私のファミリーはミランにとても投資してきましたし、これを続けて行きます。みんな一緒に2年前から励んでいる商業的イニシアチブで、損失が増えるのをふせげるよう願います。

マルディーニについて:彼はバンディエラです。そう、私は彼と何度か話をしました。でも一般的な話です。協力的で、彼が貢献することを望むなら、彼の加入はポジティブで望ましいものとなるでしょう。

(Milan News.it 14/04/02)


バルバラが商業的に辣腕をふるって財政立て直し、サッカーの現場を良く知る人物(ガリの後継者が必要だー)が専門の実務、経済や理詰めで割り切れないサッカーの『ロマンチックな部分』を代弁するポジションにクラブレジェンドが座る(マルディーニとかね)という三権分立はいかがでしょうかね?!ミランさん!

最後のマルディーニについて「話したけどガリの後がまなんて話じゃないわよーでもこっちのあげるポジションに同意するならいいわよー」的ニュアンスが感じられるバルバラのコメントに、ガゼッタは『社交辞令的』だと見破っていました。いまバルバラはガリと休戦して協力体制だから、パオロさんがバカ正直に舞台裏をバラすとまずいのすごくわかる…。こういう風にパオロさんは腹芸ができないんだから、大人なクラブ幹部としてはどうなの?ってねw カーサ・ミランの広報宣伝部長の方がいいじゃない…。

以下は記者会見にも同席した、ミランのコマーシャルディレクターのヤープ・カルマ(数ヶ月前にミラン入り)のコメント。

予想するのは非常に難しいが、カーサ・ミランへの初年度の入場者数は15万人を見込んでいる。

来週のバルバラのUAE行きはミランとパートナーシップを結びたいと思っている出資者を見つける機会になるはずですが、まず始めに、我々のメインスポンサーであるエミレーツと会うための旅です。それから確かに中東の市場は高いポテンシャルを秘めています。あそこにはたくさんのファンたちがいて、我々はまだ開拓していません。

アーセナルのように、Fly Emiratesが新スタジアムを建設を手助けするスポンサーとなる可能性? ありえると思います。まだなにもテーブル上には乗っていませんが。

(Milan News.it 14/04/02)